レビュー

「MG 1/100 シナンジュ・スタイン Ver.Ka」レビュー

ナラティブVer.

バリエーション豊富で様々な形態が楽しめる武装類

 ここからは武装類を制作していきます。メイン武装となるビーム・ライフルはシナンジュが使用したものと同一形状のビーム・ライフルとシナンジュ・スタイン専用のハイ・ビーム・ライフルから選択して制作することが可能です。今回はハイ・ビーム・ライフルにて制作します。

組み立て前のハイ・ビーム・ライフル。全20パーツにて構成されています。
ハイ・ビーム・ライフルは、シナンジュ専用ビーム・ライフルに外装パーツを被せる構造となっています。
組み立てが完了したハイ・ビーム・ライフル。シナンジュ専用ビーム・ライフルと同様に銃身下にバズーカやグレネード・ランチャーをマウント可能です。

 バズーカは全23パーツにて構成されており、シナンジュにて採用されているバズーカと同一形状のものとなっています。マガジンは取り外し可能な構造となっており、スコープを取り外し、銃身を縮めることでハイ・ビーム・ライフルにマウント可能です。

組み立て前のバズーカ。全23パーツにて構成されています。
マガジンは取り外し可能な構造となっています。
スコープのレンズ部分はシールによる色分けです。
組み立てが完了したバズーカ。スコープを取り外し、銃身を縮めることでハイ・ビーム・ライフルにマウント可能です。

 シールドはシナンジュのシールドと同様に背面にビーム・アックスやグレネード・ランチャーをマウント可能な構造となっています。また、正面のネオ・ジオンマークはパーツ分割による色分けとなっています。

組み立て前のシールド。全7パーツにて構成されています。
組み立てが完了したシールド。中央のネオ・ジオンマークはパーツ分割による色分けとなっています。

 ビーム・アックスは全2パーツにて構成されており、同一形状のものを2セット制作します。グリップ部分は取り付け位置を変更することで収納状態と展開状態を再現できます。

組み立て前のビーム・アックス。全2パーツにて構成されています。
組み立てが完了したビーム・アックス。グリップ部分は取り付け位置を変更することで収納状態と展開状態を再現できます。

 ビーム・サーベルは全3パーツにて構成されており、同一形状のものを2セット制作します。グリップ部分にはハンドパーツとのジョイントがあり、しっかりと固定させることが可能です。

組み立て前のビーム・サーベル全3パーツにて構成されており、同一形状のものを2セット制作します。
組み立てが完了したビーム・サーベルジョイントパーツを展開することでハンドパーツにしっかりと保持することが可能です。

 グレネード・ランチャーは全4パーツにて構成されており、銃身基部が展開する機構となっています。また、このグレネード・ランチャーは、シールドまたはハイ・ビーム・ライフルにマウント可能です。

組み立て前のグレネード・ランチャー。全4パーツにて構成されています。
銃身基部は展開可能な構造となっています。
組み立てが完了したグレネード・ランチャー。シールドとハイ・ビーム・ライフルにマウント可能です。

 最後にエフェクトパーツ類を見てみます。ビーム・サーベルや、ビーム・アックスのビーム刃を再現するエフェクトパーツの他にビーム・アックスのジョイントパーツ、ハイ・ビーム・ライフル用持ち手パーツが付属します。

その他付属品。ビーム・サーベルや、ビーム・アックスのエフェクトパーツの他にビーム・アックスのジョイントパーツ、ハイ・ビーム・ライフル用持ち手パーツが付属します。

 これにて各部パーツの組み立ては完了です。各パーツをドッキングさせて「MG 1/100 シナンジュ・スタイン (ナラティブVer.) Ver.Ka」を完成させましょう。

大型武装による迫力とパーツ分割による色分けが特徴的なシナンジュ・スタイン

 それでは完成したシナンジュ・スタインを見てみましょう。まずは左右正面から見ていきます。

各種武装が大型で迫力のあるプロポーションとなっています。

 ハイ・ビーム・ライフルは銃身下部にバズーカをマウント可能で組み合わせることにより大迫力の大型兵装となります。

ハイ・ビーム・ライフルを構えてみました。バズーカとドッキングさせることでインパクトのある兵装となります。
ハイ・ビーム・ライフルの全体。ハイ・ビーム・ライフルは両手で構えることが可能です。
脚部のアップ。脚部スラスターはポーズに合わせて角度をつけることが可能です。
リアスカートのアップ。各スカートアーマーはボールジョイントにて接続されているため、自由に可動します。
つま先部分のアップ。足部にも関節があるため細かい表情をつけることができます。
膝関節のアップ。連動ギミックにより外装パーツが可動しています。
肩部関節のアップ。引き出し式関節によりハイ・ビーム・ライフルを両手で保持できます。

 シナンジュ・スタインのビーム・サーベルは腕部装甲内部に格納されており装甲部分を展開することで抜刀シーンを再現することが可能です。

抜刀シーンをポージングしてみました。エモーションマニピュレーターSPにより自然な手の形状を再現することが可能です。
腕部装甲内部。ビーム・サーベルが格納されています。
ビーム・サーベルを構えてみました。サーベル形状はナラティブガンダム等と同様の形状となっています。
シールドのアップ。機体のナンバリングは水転写デカールによるマーキングです。

シナンジュ・スタインの特徴的な格闘兵装としてビーム・アックスがあります。ビーム・アックスはそのまま、手に持たせるだけでなく連結させる他、シールドにマウントさせた状態でも使用可能です。

連結させてランス状にしてみました。ジョイントパーツを使用するため、かなり大型の武装となります。
それぞれを手に持たせてみました。連結させないことでハンドアックスとしても使用可能です。
シールドにマウントした状態でもエフェクトパーツを取り付けることが可能です。大型のエフェクトパーツを使用することで超大型武装となります。

 遠距離攻撃用のバズーカはハイ・ビーム・ライフルにマウントすることも可能でしたが、単体で構えることも可能です。

バズーカは両手で構えることが可能です。
ハイ・ビーム・ライフルへのマウント時と違い、手持ちの際は砲身を伸ばしています。

 本キットもこれまでのMGガンプラと同様にコックピットハッチの展開が可能となっています。また、キットと同スケールの1/100 ゾルタン・アッカネンフィギュアも付属しています。

展開したコックピットハッチ。パイロットの足部分が確認できます。
1/100ゾルタン・アッカネンのフィギュア。細かいところまでしっかりと造形されています。
「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」と一緒に並べてみました。同じシリーズでそろえることで戦闘シーンを再現して楽しむことができます。

 今回発売される「MG 1/100 シナンジュ・スタイン (ナラティブVer.) Ver.Ka」は2024年4月に発売されたナラティブガンダムと比較して形態変化はないもののたくさんの武装パーツと、それら武装を組み合わせて楽しむことができるキットとなっていました。Ver.Kaのシナンジュ・スタインとしては2013年2月に、アナハイム・エレクトロニクス建造時のシナンジュ・スタインが発売となっていますが今回のキットでは各部に細かい変更がされ、『機動戦士ガンダムNT』劇中のシナンジュ・スタインがしっかりと再現されていると思います。

 また、本キットはエングレービングのパーツ分割による色分けなど素組みでも十分なクオリティを発揮するキットだと思います。『機動戦士ガンダムNT』が好きな方だけでなく、ガンプラにおいて数多くの武装を組み替えて楽しみたい方にもオススメの大ボリュームキットです。