「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」レビュー

　MG Ver.Kaシリーズは2002年に発売された「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Ka」より、多くのガンプラファンの心を掴んできました。メカデザイナーであるカトキハジメ氏のデザインしたMSはデザインと可動を両立したハイクオリティキットとなっています。本記事では2024年4月27日に発売となるMG Ver.Ka最新キット「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」を紹介します。

宇宙世紀0097年、『不死鳥狩り』作戦を描いた『機動戦士ガンダムNT』

　今回紹介する「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」は『機動戦士ガンダムNT（ナラティブ）』の主人公機として登場するMSです。『機動戦士ガンダムNT』は2018年に公開された劇場版作品で、宇宙世紀を舞台とした完全新作映画としては『機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりの作品となります。『機動戦士ガンダムUC』の後日談として、地球圏各所にて目撃されるユニコーンガンダム3号機フェネクスを巡る『不死鳥狩り』作戦が描かれました。

　ナラティブガンダムは、『機動戦士ガンダムNT』における3人の主人公の一人、ヨナ・バシュタが搭乗する主役機です。「νガンダム」の前にサイコフレーム試験機として開発された経緯をもち、機体の内部フレームがむき出しとなった独特のデザインが特徴です。作中では素体・A装備・B装備・C装備の4形態が登場しました。今回のキットでは素体と、外装各部にサイコフレームを装着したC装備の2形態を再現、サイコフレームは発光の有無を選択できます。

メカデザイナー カトキハジメ氏がプロデュースするハイクオリティガンプラブランド「Ver.Ka」

　MG Ver.Ka（マスターグレード バージョンカトキ）シリーズはメカデザイナー カトキハジメ氏監修のもと展開されているガンプラブランドです。キットの監修はパーツ形状にとどまらず、成型色やマーキングデカールのデザインまでに及びます。また、商品写真やパッケージイラスト、取扱説明書に至るまでカトキハジメ氏の監修のもと制作されています。

　MG Ver.Kaシリーズでは、2023年4月発売の「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」に続いて、2024年に『機動戦士ガンダムNT』から2体のMSがラインナップされることとなりました。今回発売される「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」、6月にはライバル機にあたる「MG 1/100 シナンジュ・スタイン (ナラティブ Ver.) Ver.Ka」が発売予定です。

自らの手でナラティブガンダムを建造していく大ボリュームキット

　それではキットを組み立てていきます。まずはキットを構成するランナーから見ていきます。「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」はナラティブガンダム素体を構成するランナーとして、色プラランナーが1枚、ホワイトのランナーが4枚、グレーのランナーが3枚、ダークグレーのランナーが4枚、ライトグレーのランナーが2枚、レッドのランナーが1枚にて構成されています。また、サイコフレームのランナーとしてグレーのランナーが2枚、クリアピンクのランナーが1枚で構成されています。本体、およびサイコフレーム以外のパーツとして、ビーム・サーベルエフェクトパーツ、プラスチックシール、水転写式デカールが付属します。

　サイコフレームのグレーランナーは「MG 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」に付属するサイコフレームパーツの成型色違いとなっています。クリアピンクのサイコフレームはディテール追加版ですが設計は同じなので、それぞれ「MG 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」のものと互換性があります。

NT-D非発動状態を再現するグレーのサイコフレーム。「MG 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」のサイコフレームと同一の金型から成形されているそうです。

NT-Dが発動し発光状態を再現するクリアピンクのサイコフレーム

「MG 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」を構成するランナー。Gパーツ、Iパーツ、Lパーツは同じランナーが2枚入っています。

　また、サイコフレームランナーはABS樹脂にて成型されており、その他パーツはPS樹脂にて成型されています。次頁から「MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka」の組み立てに入ります。