レビュー

「HG 1/144 デュエルブリッツガンダム」レビュー

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』短い出演ながらドラマティックな活躍をしたモビルスーツがガンプラに

【HG 1/144 デュエルブリッツガンダム】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:7月20日

価格:2,970円

ジャンル:プラモデル

全高:約160mm

 7月20日に、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する「デュエルブリッツガンダム」がHGガンプラで発売となった。「HG 1/144 デュエルブリッツガンダム」は軽装な本体に「アサルトシュラウド」を装着し、「ブリッツガンダム」を彷彿とさせる武装も扱うモビルスーツを再現したガンプラだ。

 今回は本製品の組み味と遊びごたえを紹介する。本製品の魅力は「アサルトシュラウド」の有無でガラリと変わるアクションポーズの方向性にある。

「イザーク・ジュール」が駆るモビルスーツが「ブリッツガンダム」を彷彿とさせる武装も扱う、アツい展開

12枚のランナーで2形態を表現

 本製品のランナーをチェックしよう。本製品は12枚のランナーで、ホワイトやブルーで構成された「デュエルガンダム」本体と、ペールブルーがメインの「アサルトシュラウド」を構成している。関節はダークグレー、射撃武装はブラックとなっている。

「HG 1/144 デュエルブリッツガンダム」パッケージ
Aランナー。主に関節のパーツ
B1ランナー。ホワイトで主な装甲を構成する
B2ランナー
C1ランナー。表面に露出するグレー部分がメイン
C2ランナー
D1ランナー。鮮やかなブルー、オレンジ、イエローのパーツ
D2ランナー
Eランナー。「アサルトシュラウド」を構成する
F1ランナー。「アサルトシュラウド」の武装などを構成
F2ランナー。ビームライフルなど
CE-1ランナー。「グレイプニールII」の飛翔形態を保持するためのもの
ビームエフェクトやシール、リード線

 合計10色のパーツで「デュエルブリッツガンダム」を再現する。次項では実際に組み立て、新しくなった「デュエルガンダム」と「アサルトシュラウド」のカッコよさを確かめる。

幅広い可動域の「デュエルガンダム」を組み立てる

 では実際に「デュエルブリッツガンダム」を組み立ててみよう。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本編で描かれている本機の活躍こそ少ないものの、その設定やパイロットの「イザーク・ジュール」によるドラマティックな展開には目を見張るものがあったと思う。

前後にセンサーユニットがあるため、前後に長いクリアパーツとなる
兜状のパーツとブルーの鉢金状パーツをイエローのパーツで挟み込む
頭部が完成

 胴体は「SEEDアクションシステム」を組み込むため、前後傾と脇腹を左右に締めるロール軸などが追加される。胴体のフォルムはガンダムらしくすっきりしていて、左右にロールさせても隙間が見えない構造なのがうれしい。

胸の上部と肩関節。肩関節は前方に引き出せる仕組み
胴体の関節が「SEEDアクションシステム」のキモ。グレーの脇腹部分で左右ロール、胸部分と脇腹にスイベル角を設けることで幅広い可動域を実現している
胴体が完成。少ないパーツで4色の色分けと可動域を作り出す、「デュエルブリッツガンダム」最大の魅力といえそうなパーツ

 手足は左右一気に組み立てられる。一気に組み立てられるパーツはランナーが「○1」、「○2」などとなっているため、同じ番号のパーツを切り出していけばいい。

 腕パーツはリストバンド状のパーツを「アサルトシュラウド」組み立て時に付け替え、肩パーツに増加装甲を取り付ける。これらの組み替えのためにパーツを取り外しやすくしていたり、専用の穴を設けていたりする。それらがしっかりとデザインと一体化しているのは面白いポイントだ。

肩パーツの組み立て
肩パーツは装甲と二の腕が別の可動ポイントで動くこととなる
腕インナーフレームの組み立て
腕が完成
上半身が完成

 腰や脚パーツにも、デザインに落とし込まれた「アサルトシュラウド」取り付け穴がある。また股関節は上下に動くことで脚の可動域を広げ、別売り「アクションベース」を取り付ける穴も備えている。脚パーツは簡単にまとめられているかと思いきや、足首を傾けて地面を踏みしめるための関節が仕込まれていて面白い。

腰パーツが完成
太ももを組み立てる。膝関節が垂直でないのが気になるかもしれないが、これで正解
すねパーツの組み立て。足首も組み込む
すね外装を取り付ける
足先と股関節との接続部を組み立て
サイドスカートを取り付けて下半身が完成
バックパックの組み立て
ビームライフルの組み立て

 完成した「デュエルブリッツガンダム」本体は可動域が広く、軽量な機体となっている。このままグリグリと動かして遊んでも十分楽しく、これから「アサルトシュラウド」を取り付けるとどうなるのかと期待が高まった。地面に立って踏みしめる姿も、飛び上がって脚を大きく動かす姿も簡単に取れる、アクティブな動きの得意なガンプラとなっている。

本体前面
側面
背面
膝を突いて二刀を構えた状態
飛び上がって斬撃を見舞う直前
ビームライフルを構えた姿も

 次項では「アサルトシュラウド」を組み立て、「デュエルブリッツガンダム」を完成させる。