レビュー
「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム 」レビュー
REVIVAL Ver.
2024年10月11日 00:00
最後は装備の組み立て。あの日夢見たフルカラーの1/144 ガンダムが大地に立つ!
装備を組みます。装備はガンダムおなじみのビーム・ライフル、シールド、ビーム刃が出た状態・出ていない状態のビーム・サーベルを1本ずつとなっています。
なんといってもシールドが3色構成となっていることに注目です!すばらしい……連邦軍の十字マークの塗分けはほんとに難しかったですよね。それをパーツを組んでいくだけで実現してしまうんです。ベースとなる白いパーツの上端・下端の角にはけがをしないようにフラッグが付けられていますがデザインにもなっていてカッコよくも親切な仕様となっています。
旧キットを知る者からすると、ビーム・ライフルのグリップが丸棒なのが懐かしさ爆発じゃないでしょうか。1パーツで構成されていますのでランナーから切り出すだけです。これはビーム・サーベルも同様です。旧キットでは初版からの反響を受けてビーム刃が出たビーム・サーベルが2本追加されたことがありましたね!これも懐かしい思い出です。なお、今キットのビーム刃のないものには別キットのクリアーパーツのビーム刃を取り付けられます!
完成!「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」
ここまで「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」いかがだったでしょうか。あの「ベストメカコレクション 1/144 RX-78 ガンダム」のスタイルの中にこれまで培われてきた技術が惜しみなく投入されていて簡単組立を実現しつつ、フルカラーであのガンプラが完成してしまうのです。
関節可動は当時のものをほぼ踏襲する形です。今どきのHGシリーズの超絶可動性能というのとは違うのですが、当時のことをよく知っている方にはとても懐かしいと思いますし、実は後はめ式の関節をたくさん持つことで当時多くのビルダーがチャレンジしたであろう「ラストシューティング」への一連の流れがほぼ忠実に再現できるんです!
頭部を外し、左腕を外せばア・バオア・クーに侵入してラストシューティングを放ち、ジオングによって撃ち抜かれた右腕と右脚の膝下を外して寝かせれば「まだ助かる……」のシーンを再現できます。しかもこの後にパーツを戻せば完璧なガンダムに戻れます。熱したカッターナイフで貴重なガンプラを加工しなくてもOK!すばらしいです。
「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」のレビューを終えて
筆者個人の思い入れや想い出フィルターがさらにそうさせている部分もありますが、組み立ても簡単だったのにもかかわらずとても充足感があって心が満たされました。今キットがフルカラー化されたことで、このパーツ構成ならグレー基調の「G-3 ガンダム」も、いとも簡単に再現できそうだなと感じられました。筆者も自分で発注したものが届いたらチャレンジしてみたいと思います。
2024年は「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」という別の角度からアプローチされたガンダムが登場しました。そちらは44年で獲得した技術をとにかく全部乗せした究極のフラッグシップ・ガンプラで今後のスタンダードとなりうる存在でした。そこへ今回の初期ガンプラをリバイバルさせたキットが登場したことで、そのふり幅の広さに驚かされました。どちらも組んでみることで解釈の仕方や別角度のアプローチがあって、そこの発見も楽しめると思います。
来年はついにガンプラ45周年を迎えますね。初期のガンプラから44年でここまでの技術を獲得してきましたので今度は何を魅せてくれるんだろう?とワクワクしながらさらなる飛躍に期待したいと思います。可能なら今回と同様の方法論で当時のスタイルそのままにフルカラー化して可動箇所もちょっと増やしたザクを並べてみたいものです!
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