レビュー
「HG スコープドッグ用拡張パーツセット3・4・5」レビュー
2024年11月8日 00:00
ノーマルのスコープドッグが、「装甲騎兵ボトムズ」シリーズのバリエーション機に変わる喜びを体験
ここからは各セットのパーツを使って作れる機体を紹介していこう。記事の制作上、以前レビューで制作した「HG スコープドッグ」を素体としているが、30MMシリーズのようにパーツ換装を前提に設計されていないので、組み立て後にパーツを交換する場合は「パーツセパレーター」を使うなどして行うようにしよう。
またパーツのほどんどがPS素材なので、繰り返しパーツ交換を行うと関節がゆるくなったり、パーツに傷がついたりする恐れもある。可能であればパーツセットの購入時に「HG スコープドッグ」を一緒に注文して、これだと決めた機体を一からを作るのがベストだとも思った。
スコープドッグ サンサ戦 リーマン機
OVA「装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ」に登場したレッドショルダー部隊基地の司令官インゲ・リーマンの搭乗機体。「共食い」を生き残ったキリコが、死ぬことのない“異能生存体”なのかを確かめるために、この機体に乗って部下とともにキリコを追い詰めていく。
スコープドッグ ドッグマン専用機
OVA「装甲猟兵メロウリンク」第1話、惑星ミヨイテのザキ基地の司令官、ドッグマン大尉が搭乗した機体。キークとルルシーの言葉に乗せられてスコープドッグに自ら乗り込み出撃するも、射撃で左腕を即座に破壊され、爆煙に紛れて接近してきたメロウリンクのパイルバンカーによってコクピットを貫かれる。特徴的な腰部アーマーと左腕に無誘導式対戦車ミサイルを装備している
ブルーティッシュドッグ
TVシリーズのヒロイン、フィアナの搭乗機。パーフェクトソルジャー用に改造された機体で、PRSPパックと大型のグライディングホイールを装備し、スコープドッグよりも高い運動性能を持つ。右腕に射撃と格闘の両方に対応したクロー付きのガトリング砲を装備。ウドの街で対峙したキリコを圧倒した。キットではスコープドッグと同じカラーの機体を作ることができ、劇中のカラーにするには塗装が必要だ。
オドン戦 キリコ機
「野望のルーツ」の前半、惑星オドンで行われた「共食い」と呼ばれるレッドショルダー適性試験でキリコが搭乗した機体。ノーマルのスコープドッグの色違いの機体で、ヘビィマシンガンのみでレッドショルダー機を何機も破壊した。キリコは5番機で、前後の腰と肩のアーマーにナンバーを表すマーキングが入る。
スコープドッグの劇中設定に則って、ベースとなる機体を改造する感覚でパーツを交換し、シリーズに登場したバリエーション機体を作れるのはとてもいい企画で、再現できていない機体はまだたくさんあるので、シリーズはこれからも続けてほしいと切に思った。パーツの組み合わせやジョイント増設パーツを使えばさらなる機体も再現可能で、劇中に登場した機体だけでなく、自分だけスコープドッグが作れるのも魅力といえるだろう。
11月6日現在、2025年1月発送となる再生産分の拡張パーツセット3、4、5、並びに「HG スコープドッグ」の予約がプレミアムバンダイにて受付中。
先日の「第62回 全日本模型ホビーショー」では待望の「HG スコープドッグ ターボカスタム」が発表され、カスタマイズの幅はさらに広がる予感がする。スコタコを愛する“最低野郎”たちのお楽しみはまだまだ続きそうだ。
(C)サンライズ