レビュー

「レゴ フォートナイト ピーリーボーン」レビュー

袋11から15でドクロと内臓などを作って仕上げる!

 いよいよ最終仕上げである。まずは、袋11で人体標本にあるような腸あたりを組み立てる。お尻のようなユニットを一度組んでボディに装着し、そこにパイプ系のピンクパーツをウネウネさせながら組み込んでいくのだ。ポイントとしては、パイプの両側を接続するのではなく片側だけ接続させるケースが多かった。なので、一見接続しているように見えても、実は接続していない場所もある。レゴの正規商品ではあまり見られないテクニックなので驚いた。

袋11の構成は、ピンクパーツが多い。そうアレになるのだ!
お尻部分は、骨でもなく果肉が熟れたようなイメージのユニット
お尻ユニットを組み込んでも特に違和感はない
レゴブロックとはいえ、ちょっとグロさを感じる腸部分を組み込む
袋11までの完成品。なんというか、見ていて痛々しい

 そして袋12ではドクロ部分を作る。まずはバナナの先端部分を作り、そこにブーメランのパーツで骨部分を作る。ここにも骨あるの? と思わなくもないが、作り方の参考にはなるだろう。そしてメインとなる、あばら骨と背骨を組み立てる。クリップ系パーツを多用してのビルドだが、なかなか面白い。組むこと自体は簡単だが、ボディへの接続の際にそれっぽく見えるようにするのが大切。なお、ドクロの脚部分をさらにブラッシュアップするパーツも、ここで組み込むことになる。

袋12のパーツ構成。骨に使う白系の細かいパーツが増えてきた!
バナナの先端部分も制作。先端らしく黒(茶)い感じ
あばらと背骨のユニット。これだけだと何だかわからないかも
あばら骨と背骨を組み込んだところ。かなりリアル!(いや存在してないけど)
袋12までの完成品。いよいよ全体ができてきた!

 袋13では、まだ作っていなかった両腕を組む。バナナバージョンとドクロバージョンを一気に組むので、その対比が面白い。肘は曲がらないが、腕を回転させたり、手の部分を可動させたりすることはできるぞ。

袋13のパーツ構成。両腕を作るので白と黄色がほとんど
袋13の完成ユニット。なかなかイイ感じの腕ユニットができた!
袋13までの完成品。あと一息って感じ!

 さらに袋14では、背部のユニットを作って組み込み、頭部のバナナの皮がめくれているところなどを作る。面白いのは、産地直送的なメーカーのシールを貼るところ。実は、最初シールが付いているのに気づかず、「ヤラレタ!」と思ったのだが、箱に張り付いていた。開封の際は気を付けよう。

袋14のパーツ構成。実は背中にユニットがあるらしいので、色はダークタンがメイン
完成した背部ユニット。バナナのパーツが露骨で面白い!
どこのメーカーかわからないけど、バナナにはよくシール貼られているよね!
この頭部の皮が剥けているところが、ピーリーらしさだよなー
袋14までの完成品を背中から。かなりイイ感じに仕上がっている!

 最後は袋15。バトルゲームのキャラクターならではの、ゴツい銃を組もう。なんかちょっとナーフっぽくてイイ感じだ。

袋15のパーツ構成。銃やプレートを組むので、パーツはカラフル
袋15で完成させたブラスター。パイプとかタンクとかのディテールがなかなか強そう。

ピーリーボーンの完成!

 ということで、最後に完成したピーリーボーンを8面から見てもらおう。このようなキャラクターのディスプレイモデルを作るのは初めてだが、全て可動させるのではなく、一部を固定することでキャラのイメージを崩さないことのメリットを感じた。問題は、飾って楽しめるかどうかだが、これを買うと決断した時点で、そこはどうでもいいことだろう。とにかく、半分がドクロ、半分がバナナなんて、一粒で二度美味しいセットかもしれない。

ピーリーボーンの正面。なかなか圧巻
ピーリーボーンの左斜め前
ピーリーボーンの左側
ピーリーボーンの左斜め後
ピーリーボーンの背面。
ピーリーボーンの右斜め後
ピーリーボーンの右側
ピーリーボーンの右斜め前

 そのほか、完成品を見てのポイントだがいくつかある。まずは、腕が可動式なので武器の位置とかを変えれば、悠然と立っているポーズや、ファイティングポーズなどを取ることができる。武器自体しっかりと作り込まれているし、それを持つ手の部分もバナナ状態でもドクロ状態でもしっかりと固定できるのが嬉しい。これは、肘部分を間接可動させずに、固定パーツで組んでいるからこそ。これなら、多少動かして簡単には外れないだろう。ただし、ドクロ側の手首部分がクリップパーツなのでポロリすることもある。だけど、そこはレゴブロックなので再度付ければ問題なし! 余談だがこのバナナ型のハンマー(もしかしてスレッジハンマーかな?)は、メインの造形でもないのに、皮が剥けているところや反っているところ、先端の変色など一切の手抜きがないのがマジでスゴイ。

バナナハンマーともいうべき武器を振りかざしてみても、しっかりと固定される
銃を前に突き出すように構えても、全く問題なく固定された
ドクロの手もしっかりと作り込まれていてリアルだし、武器もしっかりホールドできる。まあ、別パーツで接続してそう見せているだけなのだが(笑)
一見フランクフルトにも見えるバナナ型のハンマー

 造形面の見所としては、まずは顔だろう。目の位置や口の位置など、違和感がないようにきっちりと左右対称になっている。また、頭部のバナナの皮が剥けている部分も、クリップとバーを使った可動式で好きな位置で固定できる。だから、銃を上に構えたりする場合、干渉させないで済むぞ。

ピーリーのかわいい目はプリントパーツで再現
皮が剥けている部分の内側も、皮の位置を変えても違和感がないように、1/4円のタイルパーツでしっかりと裏側を作り込んでいる

 ピーリーのモチーフは見てのとおりバナナである。なので、造形的に一番力を入れるべきは、バナナの反りを以下に綺麗なカーブに表現できるかどうかだ。そこで、ウエッジと呼ばれる斜めにカットされたパーツで積層してベースを作り、最上部に新規パーツであるウエッジカーブスロープを配置することで、滑らかなカーブと再現している。また、腰からお尻の辺りは、ウエッジカーブスロープやウエッジスロープ、カーブスロープ、円形パーツなどを複雑に組み合わせ、滑らかな曲線を描いているのがイイ感じだ。

滑らかな曲線だが、丸めた背中に哀愁を感じる
キリリと引き締まったお尻は、ピーリーの強さを感じさせるぞ

 最後にベース周りだが、ベースと完全に接続していることが、かなり良い効果を出している。例えば、持ち運ぶ時でも胴体をしっかりホールドしていれば、ベースや脚が取れることはない。両脚は、がに股ぎみに開いているのだから、これはかなりスゴイことだろう。また、ドクロ部分は一部を固定しながらも足の指などは固定していないので、ヒンジパーツなどを使いイイ角度に止められる。ディスプレイベース部分には、プリントパーツで「ピーリーボーン」の名前が入っている。こういうプレートがあるだけで、ディスプレイモデルとしてのグレードが上がった気がするから不思議だ。

ドクロ側のふくらはぎ部分に骨があるけど、こんなところにあったかな? まあ「バナナ(ピーリー)」にはあるのかもしれないケド(笑)
最初は足とベースが一体化していることに違和感があったが、完成品を見るとかなりの英断だったと思う

 今回は、キャラクターの固定モデルという立ち位置でピーリーボーンを組んだが、せっかくなら可動モデルにしても面白いのではないかと思った。レゴストアなどに行くと、マーベルなどの可動キャラクターモデルが売っているので、その関節パーツなどをうまく移植すれば、何とかなりそうな気もする。また、武器などもゲーム中に出るもブラスターなどを自作して持たせるのも楽しいし、ボーンスキンではなく、別のスキンバージョンを作っても面白そうだ! いろいろとポテンシャルを感じるモデルなので、マジでオススメかも!