レビュー

「レゴ フォートナイト ピーリーボーン」レビュー

バナナを擬人化した人気キャラクター「ピーリー」のハロウィンバ-ジョンが、レゴ ブロックでどのように再現されたかを検証!

【レゴ(R)フォートナイト ピーリーボーン】

発売元:レゴ ジャパン株式会社

発売日:2024年10月1日

参考価格:14,980円

ジャンル:ブロック玩具

サイズ:(約)高さ28.2cm x 幅45.6cm x 奥行8.8cm

レゴ フォートナイト ピーリーボーン

 今回のレゴ(R)ブロックレビューは人気ゲーム『Fortnite』の人気キャラクター「ピーリーボーン」を立体化した「レゴ フォートナイト ピーリーボーン」を紹介しよう。

 実はこの商品、レゴ システム系の商品ではあるが、その特殊な外見をリアルに表現するため、レゴ テクニックシリーズのパーツを使ったビルドも多分に用いられており、ハイブリッドモデルとも言える商品になっている。だが、そんな理屈は別にして、まるで人体標本のように半分が肉体(?)で半分が白骨化し、でも腸あたりとかしっかり残っているキャラクターを商品化したことを褒めたい。だって、片側ごとに別のデザインになるのだから、商品化する手間も倍になりそう。多数あるピーリーのスキンからこれを選ぶなんて、レゴ社のデザインチームのセンスに脱帽だぜ! 今回は、手間をかけて仕上げられたこのアイテムの魅力を、じっくりとレビューしていこう!

半分がドクロになっても闘う気満々のピーリーボーンをレゴブロックで立体化したぞ!

『Fortnite』のピーリーボーンがレゴ ブロックで商品化

 まずは商品の概略について、簡単に紹介していこう。まず、『Fortnite』とは広大なマップ上でお気に入りのキャラクターを使って壮絶なバトルに行い、最後の一人となるバトルロワイヤルモードが人気のオンラインゲーム。素材を集めてビルディングを行い、それを戦闘に活かせるのがポイントだ。

 ピーリー(Peely)は、バナナを擬人化したキャラクターで、コミカルな外見で人気。だが、そんな人気キャラを、ハロウィンバージョンの「ピーリーボーン」として、半分がドクロになっているスキンを登場させちゃうのが、アメリカのゲーム会社ならではの、いい意味でバカっぽさ! しかもご丁寧にあちこち傷んでいるのが、さらにニクイ演出だ。

『Fortnite』のピーリーボーン。初登場は2019年のハロウィン

 今回の商品では、そんなピーリーボーンを約1,400ピースで再現。黒い「大人レゴ」仕様のパッケージを開けると、なんと15袋ものパーツがお出迎えし、かなりのワクワク感を与えてくれる。インストラクションも、ピーリーのほかのバージョンが解説されていたりして、ファンにはたまらないサプライズだ。

パッケージからも、半分ドクロというインパクトがスゴイ
パッケージの裏面はピーリーボーンの裏面や図面などが載っている
袋は全部で15。値段からすると1袋1,000円くらいのイメージか
ピーリーボーン以外のバージョンは、なかなかスタイリッシュなものが多い

袋1から6で、専用の武器とステージまわりを製作

 まず袋1で専用の武器を作る。バナナの斧的な得物なので、袋1は黄色と茶色のパーツが多い。新規パーツとして、ロケットの頭のような部品が付いて来たのが嬉しい。また、初めてレゴブロックをする人のため用に、ブロック外しが付いているのも親切だ。組み方としては、それほど苦労することはないが、赤い棒をテクニックの歯車系パーツに挿す時、適当に入れると後悔するので注意しよう。

袋1のパーツ構成。分岐のメインとなる茶色と黄色のパーツが多い
いろいろ夢拡がりそうなロケット弾頭型の新規パーツ
テクニック系のアクスル(十字の棒)が入るかどうかは、ちゃんと説明書を読んだかどうかで決まる。ええミスりましたとも!
この部分も、よく見て組もうね!
袋1の完成品。枝に刺さったバナナにしか見えないけど、きっと強い武器なのだ!

 袋2から5までは、ベースを組み立てつつ、脚部分も同時に作る。これは、股を少し開きつつ腿を上げているので、足の台座となる部分を埋め込む必要があるからだ。なので、ベースやドクロの脚はともかく、バナナ側の足を置く台座部分など、何を作っているかよくわからないかもしれない。とにかく、全体的に各部のパーツを組み立ててユニットとし、それを合体させていく流れとなる。

袋1のパーツ構成。ベースとなる黒系のパーツが多い
袋2では、足と脚とベースの一部を作る。かなりテクニックシリーズによったビルドだ
袋2の完成形。ドクロの脚部分がわかる。
袋3のパーツ構成。ベースとなる黒系に加えて黄色も増えてきた
テクニック系の1×3のビームは、新規パーツなので貴重
袋3ではいくつかのユニットを作る。なんだろう、この「レッツコンバイン!」とか叫んでしまいそうな形状は
袋3の完成品。ベースに作ったユニットを組み込んでも、どうなるのか予想できないはず

 ベース部分の見所としては、スタッドを上にするのではなく横向きに組むことで表面をツルツルにしている。これは、自分のオリジナル作品でも使えるテクニックだぜ! また、脚部分はドクロ側が完全にテクニック系のビルドなので、あまりテクニックを組んだことがない人には面白みがないかも知れない。

袋4のパーツ構成。ベースとなる黒系ばかり
袋4でベースの両端や先頭部分を作る
袋4までの完成品。なんというか、ドクロの足元に変なメカユニットがあるようにしか見えないかも

 ただ、バナナ部分の脚は、ブリックヘッズなどでお馴染みの側面スタッド付きパーツで全体を貼り合わせるスタイルだ。そして円形のタイルを使い、筋肉風に仕上げているのが楽しい。

袋6の構成黄色に加えて灰色系が多いのは、土台ユニットを作るため
袋6までの完成ユニット。土台のほか腿部分も作る
腿全体に円形タイルで筋肉的なディテールを持たせている
袋6までの完成品。バナナ部分の完成度が高い

袋7から10で熟れたバナナボディを制作

 続いては、ピーリーボーンのメインとなる熟れたバナナボディを袋7から10で制作する。

 まず、袋7ではボディの全体部分を作る。カラフルなパーツが多いが、これは組み方を間違えないようにするためだ。レゴブロックでは、見えないところに派手なパーツを埋め込み、組み立ての時のランドマークとして使うことが多いのだ。もちろんほかの色でも代用できるので、欲しい色のカラーパーツがあれば、手持ちの部品と取り替えるのもテクニックのひとつなのだ。

袋7のパーツ構成。突然カラフルなパーツで戸惑うかも!
袋7では、ボディの中心となるユニットを組み上げる。中心には腕の固定パーツもあるぞ

 ボディの中心部ができたら、袋8でバナナ側胴体を貼り付けていこう。本当に完成するのか不安になるかもしれないが、最後にカーブ系スロープなどで整えれば無事完成だ。随所にバナナの傷みを表現しているプリントパーツがあるのだが、熟れているというよりも熟れすぎ=腐りかけに近い感じもする。だが、これは半分がドクロである以上仕方ないのだ!

袋8のパーツ構成。ボディを覆うカーブ系スロープも多数
ボディに外装を貼り付けるための、凹凸用ユニットを制作
ボディに凹凸用ユニットを組み込んだところ
袋8の完成品。うーん、バナナっぽい!

 続いて袋9ではドクロのヘッド部分を組み立てる。先ほどの完成したバナナの半身をベースに、白系のカーブ系パーツを置いていくイメージだ。新規のパーツがたくさんあるので、レゴファンには嬉しいかも。なお、目を付けるところのビルドでは、ヒンジパーツとスロープパーツを使って滑らかに斜め固定するテクニックが使用されている。途中のビルドでも使われていたが、このやり方は参考になるので、ぜひ覚えておいてほしい。

袋9のパーツ構成。ドクロ部分の骨になる白系パーツが増えてきた
カーブ系やタイル系など、新規のパーツが手に入るのは嬉しい
ヒンジパーツで斜めに固定したい時はスロープパーツを使うといい
ドクロヘッド部分が完成。やけにリアル(笑)
袋9の完成品。バナナボディの反対側にドクロの半身を付けていく

 あとは、袋10を使って、ボディの仕上げとなる。脚を斜めに付けるために、ボールジョイントを2重にしているところなど、ディスプレイモデルの強度を上げたい人には学びがあるぞ。

袋10のパーツ構成。ボディを仕上げるための黄色パーツが充実
この円形パーツも、たくさん欲しい新規パーツのひとつ
袋10で脚を固定するためのユニットを制作
固定ユニットをボディに込むと違和感なし
さらに固定ユニットの周りをパーツで囲み、最後は角度を付けて固定するためのボールジョイントで接続
袋10までの完成品。バナナらしいシルエットが見えてきた