レビュー

「30MF リーベルファイター」レビュー

リーベルナイトとはまた違う、力強さを備える戦士。クラスアップアーマーも同時発売

【30MF リーベルファイター】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年11月23日

価格:2,200円

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約155mm

【30MF クラスアップアーマー(リーベルウォーリア)/ 30MF クラスアップアーマー(リーベルヴァイキング)】

発売日:2024年11月23日

価格:各770円

 「30 MINUTES FANTASY(30MF)」シリーズの最新アイテム「30MF リーベルファイター」とそのクラスアップアイテム「30MF クラスアップアーマー」2種がBANDAI SPIRITSより11月23日に発売される。

 「30MF リーベルファイター」は30MFシリーズのスターターセットとしては第3弾で、CLASSⅠジョブとしては2種めの「ファイター」で、第1弾の「リーベルナイト」とは装備だけでなく素体となる「シルエット」の体型も大きく異なっている。

「リーベルファイター」(中央奥)と、「リーベルウォーリア」と「リーベルヴァイキング」のクラスアップアーマーの全パーツ

 30MFの世界に存在する「リーベル共和国」に属する攻防を兼ね備えた戦士と、同時発売されるクラスアップアイテム「30MF クラスアップアーマー(リーベルウォーリア)」と「30MF クラスアップアーマー(リーベルヴァイキング)」のレビューを本稿にてお届けしよう。

「30MF リーベルファイター」。11月23日発売。価格は2,200円。本稿の一部の写真には別売りの「アクションベース6 [クリアカラー]」を使用している
「30MF クラスアップアーマー(リーベルウォーリア)」。11月23日発売。価格は770円。(素体のリーベルファイターは別売り)
「30MF クラスアップアーマー(リーベルヴァイキング)」。11月23日発売。価格は770円。(素体のリーベルファイターは別売り)

基本設計は「リーベルナイト」と同じながら、素体の体型や装備が大きく異なるファイター

 リーベル共和国に属するリーベルファイターは、CLASSⅠジョブのアックスとラウンドシールドを装備したマクシミリア(機械生命体)だ。ファイターの名に恥じない近接戦闘特化の高い攻撃力と防御力、そして体術能力を併せ持ち、迅速な戦闘スタイルで敵を圧倒するという。胸にあるエレメントコアの属性は「地」で、シンボルカラーはオレンジとなっている。

「30MF リーベルファイター」パッケージ
Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、D1パーツ
D2パーツ、E1パーツ、E2パーツ
F1パーツ、F2パーツ、G1パーツ
G2パーツ

 シルエットの組み立て手順は発売済みのリーベルナイトや「30MF ローザンナイト」とほぼ同じなので、今回は各部位のパーツ構成のみを紹介させていただくこととした。組み立てに関しては、「30MF リーベルナイト/ローザンナイト」のレビューを弊誌にてお届けしているので、そちらを参照していただければと思う。

頭部の組み立て。眼はエレメントコアと同じクリアオレンジだ。
胴体の組み立て。胴体の関節は8か所にも及び、ポージングの要となる
腰の組み立て。腹部や脚の付け根のジョイントはそれぞれスイング可動する
腕の組み立て。左右の形状は基本的に同じで、左右で肩関節の向きを変える
手首の組み立て。左右で3種類ずつある
脚部の組み立て。こちらも腕と同じく、左右は共通だ

 エレメントコア「地」のリーベルファイターは、リーベル共和国側マクシミリアの共通カラーである明るめのグレーを主体とし、エレメントコアのオレンジがいい感じの差し色となっている。シルエットはリーベルナイトのそれと比べるとやや身長が低めで、その分体型が太めである。頭部は縦に短く、身体の大きさと比較するとかなり小顔に見える。その可動範囲は広く、単体でも優秀な可動素体として楽しめる。

各部を組み付けてリーベルファイターのシルエットが完成。グレーにオレンジが映える
ずんぐりとした体型で、頭はかなり小さく見える
リーベルナイトのシルエット(左)との比較。全身が骨太で背が低い
ポージングはもちろん優秀。体型のイメージから、筆者は格闘技風のポーズを取らせたくなった

 アーマークロスは簡単で、シルエットのパーツ取り外しが必要なのは口と胸のアーマー、交換は手足のリングのみ。後は各部位にアーマーを取り付けていけばいい。肩と腰のアーマーはハーネスにジョイントで取り付けることで自在に可動する仕組みだ。

頭部は口の部分のパーツを取り外し、マスクや飾りを取り付ける
肩アーマーのハーネスを組み立てる。ジョイントは2個ずつで自在に動く
胸部の組み立て。シルエットの胸アーマーは外しておく
腰アーマーの組み立て。機構は肩アーマーとほぼ同じだ
腰部にアーマーのパーツを取り付ける
肩アーマーの組み立て。トゲのパーツは設計上、ランナーから外れやすいことがあったので、袋から取り出すときなどは要注意
腕のリングをジョイント付きのものに交換し、アーマーを取り付ける
太もものリングもジョイント付きに交換。アーマーを取り付ける
各部位を組み付け、肩と腰のアーマーを被せてアーマークロスが完了
武装は斧とラウンドシールド
CLASS Iリーベルファイターが完成。戦士らしいがっしりとした体格が魅力
専用のジョイントを使えば、武装を背中や腰に付けられる

 リーベルナイトは細身で背が高くスマートな印象だったが、このリーベルファイターは戦士というジョブにふさわしいがっしりとした体躯を誇り、見た目のバランスも実にいい感じだ。武器の斧はハンドアックスだが、両手持ちもできる柄が長いデザイン。防御を強固な鎧に依存し、盾は取り回しの良さを重視した小型のラウンドシールドを装備している。

同じ勢力のアーマークロスしたリーベルナイトとの比較。頭部の飾で身長差はそれほどなくなっているが、体格の差は明白だ
シルエットのメカ然とした意匠が鎧によって隠れ、ファンタジー的な雰囲気が強まった
肩や腰アーマーの独立可動や腰部の複数の関節により、ポーズはバッチリ決まる