「島田フミカネ ART WORKS アルティニア」レビュー

可愛さとカッコよさの二重奏。多彩なポーズで魅せるアルティニア

　完成した「アルティニア」はイラストに近いイメージで立体化され、見目麗しい姿が表現されている。独創性に溢れた衣装はもちろんだが、髪の流れが非常に細かく、立体感ある仕上がりで表情パーツと合わせて、より感情が豊かな雰囲気となっている。

　メカ腕やムーバブル・バインダーをはじめ、メカニック部分も作りこまれており、多彩なモールドで情報密度の高さや重厚感が表現されている。

　また、オプションパーツとして表情パーツに重ねることができるマスクや新たにHUDゴーグルパーツも府付属し、さらにSFミリタリーテイストが深まる姿にすることができる。また、胸元のパーツも差し替えることで、多彩なスタイルが楽しめるのも魅力の一つだ。

武装化した「アルティニア」

背面。ムーバブル・バインダーでボリューム感のあるシルエットとなっている

表情や髪の情報量の高さ、そして帽子やネコミミ型のアクセサリで可愛らしくも凛々しい雰囲気になっている

細やかな髪の流れに耳元に伸びるインカムやとがった耳も再現されている

大胆な短いジャケットと露出したお腹周り、重厚な装甲が絶妙なバランスで構築されている

メカ腕も武骨で力強いデザインとなっている

脚部はニーハイのような装備に武骨なブーツスタイル

ムーバブル・バインダーは「アルティニア」の半身を超える大きさでインパクト大

背中の装甲も細かなディテールが施されている

バックパックにムーバブル・バインダーの基部が接続されている

キリッとした「通常顔」

戦闘シーンに映えそうな「叫び顔」

弱気な雰囲気を漂わせる「ダメージ顔」。特徴的な口元形も細かく造形されている

マスクパーツを付けると口元が隠れ、目元が強調される

HUDゴーグルパーツは目元が隠れ、口元の表現が強調。よりミステリアスで機械的な雰囲気を漂わせる

胸元のパーツ。イラストデザインの装甲を追加したもの

ガスマスクタイプのパーツ

軽装タイプのパーツ

「アルティニア」（左）と「アルシア」（右）の比較

　ムーバブル・バインダーは武装をマウントすることができ、武器の持ち運び表現はもちろんサブアームとして振るうことができる。

　これにより「アルティニア」本体が武器を持ちつつも、ムーバブル・バインダーにマウントした武器を展開するポージングの幅が広がる。

ムーバブル・バインダーに武器をマウント可能

剣用アームを使用することで剣や大型長刀をマウントできる

大型長刀は切っ先がはみ出るほどのサイズ比となっている

銃用アームでのマウント。グリップ部分を挟み込んで持たせることができる

ロングレンジライフルを持った状態

　本体の可動、ムーバブル・バインダーと合わせて多彩なアクションが可能。特に戦闘アクション表現は多彩なオプションパーツによって様々なシチュエーションが演出できる。

ライフルを構えたポージング

別売りの「ニューフライングベース」でポージングの幅がさらに広がる

ムーバブル・バインダーを展開してサブアームとして活用

ライフルとロングレンジライフルの2丁持ち

ムーバブル・バインダーによる剣と大型長刀の二刀流も可能

ムーバブル・バインダーを外した状態

ぺたんと座り込んだポーズも可能

HUDゴーグルを装備した状態。大型長刀を片手で持たせることもできる

二刀流でのポージング

片膝立ちも可能

滑り込むような躍動感あるアクション

ハイキックのポージング

　また、武装を外した状態も表現することができる。頭部の帽子は脱着ができ、より軽装状態にでき一味違ったアクションが楽しめる。

軽装状態の「アルティニア」

背面

バストアップ。胸周りのオプションをシンプルに、帽子を取るとまた違った雰囲気に

胴体。服腕に変更し、身軽な印象になる

背中の装甲を外すと、内側のフレームの様なパーツが確認できる

腰のパーツに鞘を付けてポーズを取らせることが可能

両手持ちで斬りかかるアクション

身の丈はあろう大型長刀を振るう

軽装、マスクで潜入調査のようなシチュエーション

寝そべった状態からのロングレンジライフルによる狙撃姿勢

両腕でライフルを抱えたポーズも可能

　以上、「アルティニア」レビューをお送りしてきた。

　「アルシア」から追加装甲を纏った姿によりメカ描写が増え、組んだだけでもそのディテールの細やかさが伝わってくるキットだった。

　素組の状態でもイメージに近い色分けが施されており、濃密なディテールもあり部分塗装をするだけでも見栄えががらりと変わりそうな印象を受けた。

　特にムーバブル・バインダーは大きくシルエットを変化させつつも、武器のマウントやサブアームとしての展開などアクションの幅を広げてくれ、ポージングがさらに楽しくなるアイテムだった。