レビュー

ミリタリー雰囲気と可愛らしさが合わさったプラモデル「アルシア」レビュー

島田フミカネ氏デザインの世界観が凝縮された立体化

【アルシア】

開発・発売元:コトブキヤ

9月22日 発売

価格:5,720円(税込)

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約160mm

 コトブキヤより、美少女プラモデル「アルシア」が9月22日より発売された。価格は5,720円(税込)。

 本商品はイラストレーター・島田フミカネ氏の2020年2月に発売された個人画集「島田フミカネ ART WORKS II」の表紙を飾った「アルシア」をプラモデル化したもの。

「アルシア」
KADOKAWA「島田フミカネ ART WORKS II」の表紙

 島田フミカネ氏は、「フレームアームズ・ガール」や「メガミデバイス」など美少女プラモデルシリーズのキャラクターデザインを手掛けている。

 「アルシア」は「フレームアームズ・ガール」シリーズで培われた可動と造形を活かした立体化となっている。

 今回は「アルシア」の魅力に迫っていく。

島田フミカネ氏による美少女×ミリタリーテイストの世界観

 プラモデル「アルシア」を見ていく前に、イラストレーター・島田フミカネ氏について語っていきたいと思う。

 島田フミカネ氏は、アニメ「ガールズ&パンツァー」のキャラクター原案やメディアミックス展開をする「ストライクウィッチーズ」(ワールドウィッチーズ)シリーズ、「武装神姫」、「スカイガールズ」、「アリス・ギア・アイギス」など美少女×メカのイラストで知られるクリエイターの一人だ。

 可愛らしい美少女のデザインに、世界観に合わせたメカニック装甲を合わせた軽妙かつ個性的なデザインとなっている。

 コトブキヤでは、オリジナルロボットプラモデルシリーズである「フレームアームズ」のスピンオフで、所謂“擬人化”である「フレームアームズ・ガール」や「メガミデバイス」などのデザインを手掛けている。

「フレームアームズ・ガール 轟雷」

 今回の「アルシア」はロボット的な装甲を纏うモデルとは異なる島田フミカネ氏のミリタリーテイストな世界観が再現されている。

 軍服のような意匠が読み取れ、胸元の装備や手足のパワードスーツのようなメカ描写、猫耳や尻尾の可愛らしいテイストや露出度の高い衣装などの島田フミカネ氏のテイストが盛り込まれている。武装は銃と剣のシンプルな構成だが、本キットではイラストでは描かれなかったオプションパーツも付属し、より濃密なミリタリー描写が表現できる。

アルシアが描かれたパッケージと中身を確認

 パッケージは「アルシア」が描かれ、側面にはポーズの例などが掲載されている。

【パッケージ】

 ランナーは合計18枚とフェイスパーツ3種、塗装済みパーツが2つ、水転写デカールと取扱説明書が封入されてる。ランナーの枚数は少な目で、製作時間も短めの印象を受ける。

【内容物】
ハンドパーツはグリーンが強いメカ腕用のものと白の服腕用のものがある

 ざっと内容物を確認する限りでは、本体と軽めのオプションを組み立てる仕様となっている。武装が豊富な「フレームアームズ・ガール」や「メガミデバイス」よりも早く組み立てることが出来そうだ。

 しかし、ランナーの状態からでもパーツのモールドの細かさが確認でき、仕上がりにも期待できる。

 次は組み立て工程を見ていこう。