レビュー

「30MM 1/144 EXM-A9rk スピナティオ」レビュー

ロイヤルナイト仕様

各部ジョイントに外装パーツを取り付けてロイヤルナイト仕様にする

 追加装甲の各部パーツは3mmジョイントやCジョイントを活用して搭載していきます。最初にスピナティオ素体を強化準備形態に変更します。強化準備形態は肩関節の一部を専用パーツに変更します。

差し替えを行なう肩ジョイントは軸の長さが変更されています。
ジョイントを変更することで肩幅が広がりました。

 頭部の追加装甲はパーツの取り付け位置を変更することで開閉を選択することが可能です。

頭部パーツには前面と背面の両方からパーツを取り付けます。
追加装甲を取り付けた頭部はバイザーがほぼ隠れてしまうため、顔の印象が大きく変わります。
装甲は取り付け位置を変更することで表情が変わります。

 胸部パーツの装甲は前後から挟み込みます。前面装甲は首関節まで保護する形状となっており、背面装甲は取り付けることで背面ジョイントは2軸から1軸に変更となります。

胴体部装甲は前後から挟み込みます。
前面装甲は首関節まで保護する形状となっており、背面装甲は取り付けることで背面ジョイントは2軸から1軸に変更となります。

 腕部の追加装甲は肩部と前腕部に取り付けます。肩部パーツの追加装甲は最初に交換した軸パーツにはめ込みます。前腕部の追加装甲は3mmジョイントで接続しますが、追加装甲にも3mmジョイント孔が搭載されています。

腕部パーツへの追加装甲は肩部と前腕部に取り付けます。
肩部パーツの追加装甲は最初に交換した軸パーツにはめ込み、前腕部の追加装甲は3mmジョイントで接続します。

 腰部の追加装甲は大型のサイドアーマーを取り付けます。サイドアーマーの接続はCジョイントを使用した接続となっており、フロントアーマーはボールジョイントで可動する構造となっています。

腰部パーツへの追加装甲は前後左右から追加装甲を取り付けます。
サイドアーマーの取り付けにより、腰部パーツはボリュームアップしました。

 脚部パーツの追加装甲は脛部分に取り付けを行ないます。脚部追加装甲の接続は四角軸による接続になっており、左右共通パーツとなっています。

脚部パーツの追加装甲は脛部分に取り付けを行ないます。
追加装甲は左右共通形状となっています。

 ロイヤルナイトの武装にはシールドと実体剣が付属します。実体剣はワンパーツ、シールドは本体とグリップの2パーツで構成されています。

スピナティオの武装。シールドのグリップは取り外し可能です。

 これにて追加装甲は完成です。一度組み立てて変化した雰囲気を楽しみます。

ナイト仕様となったスピナティオ。素体から雰囲気が大きく変わりました。

 最後に本キットの特典となるエングレービングシールを貼り付けていきます。本キットに同封されているエングレービングシールは通常のシールとは異なる貼り方となっています。

余白なくエングレービングを再現できる専用シール

 本キットに付属するエングレービングシールは張り付けた後に保護フィルムを剥がして貼り付けを行ないます。これにより、シールの余白がほとんどなく立体的なエングレービングを貼り付けることが可能です。

エングレービングシールを貼る際はシールをナイフで切り出します。
シール台紙を剥がして貼り付けを行ないます。
先端が丸いもので表面を擦り、定着させます。筆者は筆の柄を使用して定着させました。
保護フィルムを剥がし、綿棒で押さえてさらに定着させます。
貼り付けが完了したエングレービングシール。余白がほとんどなく立体的なエングレービングを貼り付けることが可能です。

 ここからはエングレービングシールを貼り付ける箇所を見ていきます。主に追加装甲への貼り付けとなりますが、大腿部のみ素体への貼り付けとなります。

頭部への貼り付けは中央にV字ラインが入ります。
胴体部分の貼り付けはパーツの段差に合わせてシールが分割されています。
肩部装甲は前後に貼り付けを行ないます。
フロントアーマーのエングレービングは左右に2枚貼り付けます。
サイドアーマーのエングレービングは肩部装甲と同様に前後に貼り付けます。
大腿部のエングレービングは本キットで唯一素体に貼り付けます。
あまりシールとしてマクシオン軍のマークが付属しており自由に張り付けることが可能です。

 これにて本キットの組み立ては全て完成です。ここからは完成したスピナティオを見ていきましょう。

通常のカラーバリエーションだけでなくエングレービングも追加されたロイヤルナイト仕様

 最初に完成したキットを前後左右から見ていきます。2色のゴールドとエングレービングがアクセントカラーになったキットとなっています。

正面から見たスピナティオ(ロイヤルナイト仕様)。エングレービングの輝きが特に目を引きます。
背面から見たスピナティオ(ロイヤルナイト仕様)。肩部およびサイドアーマーのエングレービングは背面からも確認できます。
右側面から見たスピナティオ(ロイヤルナイト仕様)。大型の実体剣が印象的です。
左側面から見たスピナティオ(ロイヤルナイト仕様)。大型のシールドが装備されています。

 本キットの特徴であるエングレービングシールは立体的で、余白のない仕上がりになっています。

エングレービングのアップ。立体的で、余白のない仕上がりになっています。

 スピナティオ(ロイヤルナイト仕様)はベースがスピナティオということもあり、柔軟に可動させることができます。

ベースがスピナティオということもあり、柔軟に可動させることができます。
アクションベースを使用することで躍動感のあるポージングが可能です。

 もちろん装甲を外すことで軽装状態でも展示して楽しむことも可能です。追加装甲がなくなることでさらに可動域が広がります。

軽装状態でのポージング。より激しいアクションが可能です。

 ここからは30MMの拡張性を活かしてオリジナル機体を組み立ててみました。今回は「30MM 1/144 EXM-A9rk スピナティオ(ロイヤルナイト仕様)」に「30MM 1/144 EXM-H15C アチェルビー (TYPE-C)」、「30MM 1/144 オプションパーツセット17(ウィングユニット1)」、「30MM 1/144 オプションパーツセット14 (マルチクロス)」を組み合わせています。マルチクロスは以前の作例で使用した「Mr.カラー ベルベットカラー」で塗装したものを使用しています。

オリジナル機体としてカスタムしたスピナティオ。白を基調としたカラーリングでまとめてみました。
ウィングユニットによって空中戦等のポージングも決まります。
背面にはエングレービングシールを使用したシールドを取り付けてアクセントにしています。

 今回作成したスピナティオは一般販売キットでは初となるゴールドの成型色を使用したキットでした。ゴールドの成型色も2色のゴールドを使用しており無塗装でも色味に変化が与えられています。

 カラーバリエーションキットなのでそのままでも楽しむことができますが、エングレービングシールを使用することでさらに味付けを増やすことが可能です。エングレービングシールは通常のシールとは異なり立体的に仕上がるため、これまでにないパーツとしてカスタマイズにもいろいろと活用できます。単体で組み立ててみてもかっこよく仕上がるキットですが、30MMのカスタマイズ幅を更に広げるアイテムとしてもオススメできます。