レビュー

「HG 1/100 VF-31J ジークフリード 」レビュー

ハヤテ・インメルマン機

各形態でベストなプロポーションを確保したVF-31

 以上で本キットを構成するパーツは全て完成しました。ここからは完成したキットを見ていきます。最初はバトロイド形態のプロポーションを見ていきます。各種形態への変形を差し替え変形とすることで、ベストなプロポーションを再現しています。

正面から見たバトロイド時のVF-31。特徴的な細身のシルエットが忠実に再現されています。
背面から見たバトロイド時のVF-31。主翼はインサート成形による色分けです。
側面から見たバトロイド時のVF-31。腕部固定武装のミニガンポッドは回転させることで展開可能です。
バトロイド頭部のアップ。センサー部分はパールの入ったクリアパーツで再現されます。

 バトロイド時の可動域は差し替え変形を採用することで、大きなポージングも可能です。また、デザイン上、股関節部にスカートパーツもないため、立て膝ポーズも違和感なくポージングできます。

股関節の引き出し関節等を活用することで膝立ちポーズも自然に決まります。

 ガンポッドは手持ち武装としても装備させることが可能です。また、左手を開き手とすることでガンポッドの両手持ちも可能です。

肩部引き出し式関節によってガンポッドの両手持ちも可能です。

 バトロイド状態においても、アクションベースを使用したポージングが可能です。各関節の保持力もほどよく、狙ったポーズで固定できます。

アクションベースを使用したポージング。躍動感のあるポージングが決まります。
ミニガンポッドは内側までしっかりとモールドが彫刻されています。

 その他、手持ち武装としてはアサルトナイフが2本付属します。ナイフは武器持ち手のハンドパーツでしっかりと保持できます。

アサルトナイフを保持したポージング。専用武器持ち手が付属します。

 ここからはバトロイドからガウォークに変形させます。ガウォークへの変形では、脚部、腕部、胸部、主翼、背面武装を機首パーツに取り付けます。また、脚部はエアインテークのカバーを外します。

ガウォーク形態に変形する際に使用するパーツ。胴体部や腰部、頭部は余剰パーツとなります。

 脚部の変形はガウォーク形態に合わせて鳥脚状態に変形させます。この際、膝関節の装甲は干渉しないよう前部に展開させます。

変形させた脚部。ガウォーク状態では鳥脚状態になります。

 主翼および背面武装は背面武装の角度を調整し、主翼を展開します。

変形させた主翼は前進翼の形状となります。

 胸部の変形は胸部装甲の角度を変更します。

胸部の変形は角度の変更のみです。

 以上で各部パーツの変形は完了です。機首パーツに合体させてガウォーク形態を完成させます。

正面から見たガウォーク形態。この状態でもガンポッドを持たせることも可能です。
背面から見たガウォーク形態。これまでのガウォークと同様に主翼が後方に張り出した形状となります。
側面から見たガウォーク形態。バトロイド時と同等の可動域を有します。

 ガウォーク形態でのアクションポーズは別売りのアクションベースを使用することでより躍動的なポージングが可能です。

ガウォーク形態でのポージングはバトロイドと同様にミニガンポッドを使用可能です。

 ハンドパーツの開き手はガンポッドの両手持ち以外にもポージングに表情をつけることが可能です。

開き手ハンドパーツは様々なポージングで活躍してくれます。

 本機のマルチセンサーは、内部の各部の色分けがシールで再現されています。また、展開ギミックを省略した固定式の造形となっているため、展開した状態でベストなプロポーションとなります。

マルチセンサーの内部もシールで色分けされています。

 ガンポッドなど、機体の各部にある文字のマーキングはシールによる再現となります。このマーキングは別売りの水転写式デカールでも再現可能です。

ガンポッドなどの文字マーキングはシールによる再現です。

 足部はファイター時のスラスターノズルを兼用しているため、足裏にも噴射口のモールドが造形されています。

足裏にもしっかりとモールドが入っています。

 最後にガウォーク形態からファイター形態に変形させます。ファイター形態への変形はガウォーク形態から、マルチセンサーと腕部を取り外します。ガンポッドは外装を収納し、銃身を縮めます。

ファイター形態に使用するパーツ。ランディングギアは展示方法の好みに合わせて選択可能です。
変形が完了したガンポッド。全体を縮め、コンパクトにします。

 本体の変形は脚部を一直線に変形させ機体後方の主翼とドッキングさせます。

変形が完了した本体。脚部の固定には固定用腕部パーツを使用します。

 以上で各部の変形は完了です。各パーツを合体させて、ファイター形態を完成させます。

正面から見たファイター形態。前進翼を持つ特徴的な戦闘機となります。
背面から見たファイター形態。足首の可動を活用してノズル角度を変更可能です。
側面から見たファイター形態。差し替えパーツを使用することで厚みのないきれいな機体形状を再現しています。

 ファイター形態での展示においてもアクションベースを使用した飛行状態の展示も可能です。アクションベース使用時はガウォーク形態と同じジョイント穴を使用して展示します。

アクションベースを使用したファイター形態。アクションベースを使用することで躍動感のある展示が可能です。

 ファイター形態では脚部のコンテナを展開することでドローン展開状態を再現可能です。

コンテナを展開した状態。内部にはドローンのモールドが刻印されています。

 ファイター形態のスラスターをガウォーク時のような形状に変形させることで、空中ブレーキをかけるアクションポーズをとらせることが可能です。

脚部のみを変形させることで空中戦闘機動を再現できます。

 ファイター形態ではスラスター角度を調整することでアクションに表情をつけることができます。

スラスター角度により飛行シーンにも表情が出ます。

 主翼下面には腕部の形状を彷彿とさせるモールドが確認できます。

主翼下面には差し替えパーツの腕部を取り付けます。

 VF-31と同スケールのフレイア・ヴィオンはマルチドローン型台座を使用することで一緒に展示が可能です。

フレイア・ヴィオンは1/100スケールながら、フレイアだと分かる細かい造形です。

 本キットのデラックスセットにはフレイア・ヴィオンのアクリルスタンドが付属します。VF-31と一緒に展示することで『マクロスΔ』の世界観をより楽しむことが可能です。

VF-31とアクリルスタンドはセットで展示することで世界観が広がります。

 今回紹介した「HG 1/100 VF-31J ジークフリード (ハヤテ・インメルマン機)」はシリーズ初となるインサート成形パーツを使用したキットでした。インサート成形パーツの採用により、塗装をしないユーザーも簡単に色分けされたキットを組み立てることが可能です。

 また、デラックスセットに付属するアクリルスタンドは新規描き下ろしイラストが使用されており、ファンにとってはぜひとも手に入れたい内容となっています。今後の商品展開としてマキナ・中島のアクリルスタンドが付属した「HG 1/100 VF-31C ジークフリード(ミラージュ・ファリーナ・ジーナス機)デラックスセット」の発売も決定しているため、ワルキューレメンバーのコンプリートを目指し、こちらも要注目です。