レビュー

「MODEROID ニキ・ヴァシュマール」レビュー【聖刻1092】

待ち望んだアクションポーズが取れる白き操兵が登場

 完成した「MODEROID ニキ・ヴァシュマール」は、小説の挿絵などで見るデザインが再現されている。

 ファンタジー作品に見る戦士や騎士らしい風貌を感じさせる。黄色の装甲や巨大な盾など重厚感ある造形に加え、動きやすさや防塵を目的としているように感じられる腰布の装飾も魅力となっている。 デカールも民族的な意匠を持ち、『聖刻1092』の世界観が感じられるものとなっている。

正面
側面
背面
バストアップ
頭部。仮面の造形など細かく再現されている
胸部装甲の独特なくびれも再現されている
右肩部には収納状態の三節棍
左肩部には本体をカバーするほどの巨大な盾
腰部。フロントの腰布は足首に届くほどの長さ
腰に付けた予備の手首部分には平手のハンドパーツを取り付けられ、脱着が可能
脚部は細めながらしっかりと立たせることができる
脹脛には露出したシリンダー造形
背中は聖剣エル・ミュートを乗せることができる
リア・スカート部分は装甲を纏っている

 そして、各部が可動し様々なアクションポーズを取ることができる。肩部は大きめの装甲と盾を装着しているが、肩部に繋がる独立可動により長棍、聖剣エル・ミュートを使ったアクションも自在に取ることができる。

 脚部もしっかりと可動し、腰布の独立可動と合わせてどっしりと構えたポーズや駆けだす動きなども表現できる。また、腰のひねり可動もあり力の入った打撃などが表現しやすい。

 別売りの「THE シンプルスタンド」にも対応し、さらにポーズの幅を広げることができる。

各部可動で様々なアクションポーズを取ることができる
背中の剣に腕部を伸ばすことも可能
「THE シンプルスタンド」で走り出すような動きも表現できる
剣を腰に回すことも可能
剣をおとりに相手の急所を正拳で砕く《仮面割り》戦法ポーズ
長棍は本体に並ぶ長さ
腰に添えた構え
鋭い突きを繰り出す
長棍は両手で持たせることもできる
聖剣エル・ミュートを抜刀

 以上、「MODEROID ニキ・ヴァシュマール」のレビューをお届けした。

 『聖刻1092』から初のプラモデル化であり、左右非対称のシルエットに独特な造形美を組み立てるだけで再現できるのは非常に感動的だった。過去にガレージキットモデルでの立体化があったが、組み立てや塗装のハードルが高いアイテムだった。

 MODEROIDでは簡単な組み立て手順で、劇中イメージに近い立体化を可能としており、さらに各部可動で様々なアクションポーズが取れるのも嬉しいポイントだ。筆者は水転写デカールの貼り付けで曲面や波打ち造形に苦戦したが、塗装なしで複雑な模様を加えることができた。

 アクションポーズもしっかりと決まり、満足度の高いアイテムとなっている。今後も「アビ・ルーパ」や「フェノ・ベルガ・ラハン」など『聖刻1092』の操兵が立体化されることを願うばかりだ。

「MODEROID ニキ・ヴァシュマール」商品概要

発売中
価格:7,800円
スケール:ノンスケール
サイズ:頭頂高約150mm
メーカー:グッドスマイルカンパニー
原型制作:大輪正和(MOクラフト)/ミュークリエ
設計:mffp