レビュー
「MODEROID ガリアン重装改」レビュー【機甲界ガリアン】
組み立てるだけでTVアニメ版を再現。重厚感とケレン味あるアクションが映える
2025年12月22日 00:00
- 【MODEROID ガリアン重装改】
- 開発・発売元:グッドスマイルカンパニー
- 2025年12月 発売
- 価格:8,700円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約180mm
グッドスマイルカンパニーは、TVアニメ『機甲界ガリアン』から主役機「ガリアン」をプラモデルキットシリーズ「MODEROID」で立体化し、12月に発売した。
「MODEROID ガリアン重装改」では、物語序盤の「ガリアン」と物語中盤にて改修・強化した「ガリアン重装改(アザルトガリアン)」を選択して組み立てることができる。
これまでプラモデル、完成品可動フィギュアなどで立体化されてきた「ガリアン」だが、MODEROIDではどのようなアプローチがされているのか?
本稿では「MODEROID」シリーズで再現された「ガリアン」の魅力に迫る。
壮大なSF設定と中世ファンタジーが融合した物語『機甲界ガリアン』
TVアニメ『機甲界ガリアン』は1980年代に放送された『装甲騎兵ボトムズ』や『蒼き流星SPTレイズナー』などを手掛けた高橋良輔氏の監督作品。舞台はクレセント大銀河にある惑星アースト。その辺境の国ボーダー王国は、世継ぎとなる赤ん坊、ジョルディ・ボーダーが誕生した日に征服王マーダルの手によって崩壊してしまう。
その惨劇から12年。重臣アズべスの手によって落ち延びたジョジョは、伝説の“鉄巨人ガリアン”を求めて遍歴の旅を続け、マーダルに反抗する勢力が結集する“白い谷”に流れ着く。
白い谷の奥にある遺跡でガリアンを見つけたジョジョは、ガリアンとともにマーダル軍に立ち向かう。敵対するマーダルの野望やジョジョの成長など熱いドラマが展開される。
「ガリアン」は赤い鎧を身に纏った騎士のようなデザインとなっており、ヒロイックな印象を受ける。武器の長剣であり刃を有した鞭にもなるガリアンソードは、重厚感ある殺陣やケレン味あるアクションが魅力となっている。その他、脚部は大地を滑走するローラーダッシュや飛行形態である飛装型(ビッグファルコン)への変形が可能。
強化型の「ガリアン重装改」では新たに重装砲、飛装砲、シールドが追加され、遠距離射撃にも対応。そして、上半身からなる飛装改(パンツァーファルコン)と脚部と重装砲からなる自走改(ストライクヴィーグル)への変形・分離機構が備わった。
塗装済みパーツとカラフルな成型色
最初はパッケージをチェック。イラストでは鞭状のガリアンソードを振るうガリアン重装改が描かれ、マーダル軍のプロマキス・ジーを蹴散らす勇姿が表現されている。
背面には完成見本が掲載され、アクションポーズや商品仕様が記載されている。
ランナーはABS、PSを使用した合計25枚と背面パーツ、リード線、取扱説明書2種が入ったボリューミーな内容となっている。
成型色はガリアンの印象的な赤と白、ラインの黄色があり、そこに内部フレームのガンメタリックや武装のグレー、ガリアンソードのシルバーなどで構成されている。フェイス部分や背面パーツ、ウイングパーツは塗装済みパーツとなっている。
本キットではシールや水転写デカールはついておらず、成型色と一部塗装パーツによって劇中に近いカラーリングを再現することができる。
中身を確認したところで、続いて組み立て工程を紹介していく。
アニメのプロポーションとカラーリングを再現
最初は頭部の組み立てから見ていこう。
頭部は細かくパーツによる色分けがされ、塗装済みパーツを使用しつつシャープな造形となっている。
胴体は大きく分けて胸部とバックパック、腰部で構成されている。
胸部は肩の引き出し機構とコックピットハッチの開閉機構を備えている。また、腹部部分の可動機構もあり、丸みのある外観も再現されている。
背面に装着するバックパックは左右の推進装置に背面パーツを挟み込む形となっている。こちらは左部分はフラットな通常仕様と飛装砲の接続口がある重装改仕様の2つがあり、選択して組み立てる。本稿では重装改仕様で組み立てる。
腰部は内部の股関節のメカ描写の濃密さやリア・スカートの色分けと造形の作り込みがうかがえる。
腕部の組み立てでは、両肩部のアーマーと左右の腕部を組み立てていく。
肩アーマーはインナーフレームに赤の外装パーツを被せる形で、一部フレームが露出している箇所もはめ込みによって浮き出る形でディテールを確保しつつ、色分けが表現されている。
腕部は特徴的な翼のような前腕部が再現され、黄色のラインもパーツによる色分けが施されている。肘部は軸関節だが、前腕の接続部に可動部が設けられている。また、飛装改などで肘部分を収納するスライド機構も備わっている。
ハンドパーツは握り手、開き手、ガリアンソード用持ち手、重装砲グリップ用持ち手の4種を組み立てる。
脚部は本キットでも精密かつ密度の高いパーツ構成となっている。
剣戟での踏み込みや走行アクションを可能にする関節可動を持ちつつ、飛装改、自走改への変形に対応するスライド機構も盛り込まれている。
また、大腿部はノズルを収納しつつ、正面側にC字ジョイントを使用した軸可動で大胆な機構となっている。さらに、重装改の場合は左脚部に操縦バケットを有したパーツを使用して組み立てる。
そして、足裏に備わっているローラーダッシュのローラーは、造形で表現するのではなく、別パーツでしっかり劇中ギミックの魅力を表現している。
武器のガリアンソードは鍔部分もパーツ分けされ、長剣形態での左右に伸びた状態と鞭形態で畳んだ状態を差し替えなしで再現することができる。刃部分は長剣、鞭、そして、腕部から抜刀する際のものの3種を差し替えて再現可能。
巨大な重装砲は2連砲身にグリップのシンプルながら迫力ある造形を再現。また、上部や基部の接続のパイプ造形も色分けされている。
盾も大型の造形が再現され、縁取りの黄色もパーツで色分けされている。上部には可動が備わっており、重装砲を通して固定砲台にすることが可能。
また、裏面の先端にはパイルバンカーもあり、パイルを展開することができる。
飛装砲はシャープな造形でシンプルな構造となっている。アーム部分は二重関節でマウント状態では砲身にアームの一部が収納され、展開時にはアームが伸びて肩から砲口を正面に持っていくことができる。
各パーツを合わせることで「ガリアン重装改」が完成する。
「MODEROID ガリアン重装改」商品概要
2025年12月 発売
価格:8,700円
スケール:ノンスケール
サイズ:全高約180mm
メーカー:グッドスマイルカンパニー
製品デザイン:Arm-Q
設計:T-REX
制作協力:林 健太郎
(C)サンライズ
※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。





























































































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