レビュー

「MODEROID スカーツ」レビュー【機甲界ガリアン】

劇中ギミックを再現。二位一体の機甲猟兵がMODEROIDに登場

【MODEROID スカーツ】
開発・発売元:グッドスマイルカンパニー
発売月:2026年1月
価格:8,100円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約175mm

 グッドスマイルカンパニーは、TVアニメ『機甲界ガリアン』から機甲猟兵「スカーツ」をプラモデルキットシリーズ「MODEROID」で立体化し、2026年1月に発売した。

MODEROID ザウエル

 「MODEROID ガリアン重装改」に続くMODEROIDでの立体化となり、アニメ劇中デザイン、プロポーションが再現されている。武装の分離・合体機能を持つ槍に加え、背面に装備されている鉄鷲機の分離機能も再現されている。

 本稿では「MODEROID」シリーズで再現された「スカーツ」の魅力に迫る。

ドン・スラーゼンが駆る機甲猟兵「スカーツ」

 本商品について触れる前に、「スカーツ」について紹介したい。

 「スカーツ」はTVアニメ『機甲界ガリアン』に登場した機甲猟兵。配下の人馬兵団を率いて、劇中では主人公のジョジョことジョルディ王子たちのピンチに駆けつけた。

 ブラウンにゴールドのラインが入った威風堂々とした姿で、背面に装備されている鉄鷲機の翼もあり指揮官機らしいシルエットとなっている。

 鉄鷲機は小型の戦闘機として活躍し、武装の瞬光弾による攻撃手段も持つ。

「MODEROID スカーツ」

 本機は複座式となっており、ドン・スラーゼンと従者のスミオンの二人で操縦する。ドン・スラーゼンは、一度はマーダル軍の配下となっていたが、マーダルの正体を知り、反乱に備えて潜伏していた。アニメ第11話「騎士と勇者」にて、主人公のジョルディ王子たちの拠点である“白い谷”がマーダル軍の奇襲を受けた際に援軍に駆け付けた。

 豪快な性格で周囲を引っ張るカリスマ性を持ち、マーダルの正体を探る冷静さも兼ね備えている。また、ランベルの一騎打ちの再開時には武人としての誇り、ジョルディ王子が背負う未来などを感じ取る器の大きさも描かれている。

 そして、スカーツに乗り最後まで最前線で戦い抜く勇ましさも魅力となっている。

塗装済みパーツとカラフルな成型色

 最初はパッケージをチェック。イラストは、“白い谷”とガリアン重装改のピンチに駆けつけた時のスカーツが描かれている。人馬兵団を引き連れ、混乱する戦場を見定める威厳溢れる姿が表現されている。

 背面には完成見本が掲載され、アクションポーズや商品仕様が記載されている。

【パッケージ】

 ランナーはABS、PSを使用した合計25枚と取扱説明書が収録されている。

 成型色はブラウンとグレー、ゴールドのカラーに加え、武装のホワイト系が収録されている。また、頭部のバイザー部分はメタリックブルー、額部分の意匠はメタリックレッドの塗装済みパーツとなっている。

 本キットではシールや水転写デカールはついておらず、成型色で劇中に近いイメージの色分けが可能となっている。

【ランナー】
Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ
Eパーツ×2、Fパーツ×2
パーツG、Hパーツ×2
Iパーツ、Jパーツ×2
Kパーツ、Lパーツ×2
Mパーツ、Nパーツ
Oパーツ×2、Pパーツ
Qパーツ、Rパーツ×2
Sパーツ、取扱説明書

 中身を確認したところで、続いて組み立て工程を紹介していく。

鉄鷲機ギミックや劇中プロポーションを再現

 最初は鉄鷲機を組み立てていく。

 鉄鷲機は小型の胴体部と大型の翼で構成されている。細かいパーツにより鷲のくちばしや後部のノズルパーツなども造形されている。また、分離状態での展開した脚部分(ランディングギア)も表現されている。

 また、胴体はスカーツとの合体時の折りたたみ機構や翼のボールジョイントなどを備わっており、可動も余念のない構成となっている。

【鉄鷲機】

 次に、スカーツ本体の組み立てに入っていく。

 まずは頭部の組み立て。小さいパーツで構成され、フェイスのT字部分はメタリックブルーの塗装済みパーツが採用されている。また、ボールジョイント軸が組み込まれた構造で、左右に伸びる羽根の意匠も再現されている。

【頭部】

 胴体は胸部と腰部で構成されている。

 胸部はパーツ数を抑えた構成ながら、中が空洞になっている特殊な構造となっている。これは鉄鷲機を収納するスペースとなっており、首元にもスライド機構があり、劇中の合体構造が再現されている。

 腰部は股関節の引き出しを備えた基部にフロント、リア、サイドのアーマーで囲うシンプルな構造。フロントとリアでサイドアーマーを挟み込む形となっている。

【胴体】
胸部の組み立て
腰部の組み立て

 腕部の組み立てでは、グレーの内部パーツにブラウン、ゴールドのパーツを通していく構造となっている。組み立てもしやすく、肘関節や肩口の軸可動もしっかりとおこなえる。

 ハンドパーツは握り手、武器持ち手、開き手の3種。手甲部分に鋭いスパイク造形があるため、組み立ての際は指に刺さらないよう注意が必要となる。

【腕部】
腕部の組み立て
ハンドパーツ

 脚部は本キットでも密度の高いパーツ構成となっている。

 膝部分は軸可動のシンプルな構造だが、膝裏のアーマーの一部が別パーツで構成され、膝を折った際に連動して内側に沈むことで、可動域を広げる工夫が施されている。

 肉厚な下腿部はそれぞれ外側に装甲を備え、内側に槍を収納するスペースが設けられている。

 足部は、足首の左右可動やボールジョイントにより柔軟に動かすことができる。歩行による移動を主とするため、足裏のローラーダッシュ機構はない。

【脚部】

 頭部から脚部までのパーツを合わせることでスカーツ本体が完成する。

【スカーツ本体】

 武装の槍は、持ち手(グリップ)と柄(シャフト)をそれぞれ組み立て、合わせることで完成する。

 グリップは展開状態と収納状態の2種を組み立てる。展開状態は劇中の連結状態を再現することができる。

【槍】
収納状態のグリップ

 そして、鉄鷲機を変形させることで、スカーツ本体に合体。鉄鷲機のランディングギアパーツは収納状態のものに差し替えて、本体の首元をスライドさせることで、鉄鷲機の後部を収納し、機首と翼はバックパックの形で展開される。

【鉄鷲機とスカーツの合体】
鉄鷲機の変形。ランディングギアパーツを差し替え
翼の向きを変更
胴体後部を折り畳む
本体の首部分をスライド
鉄鷲機の後部を差し込む。内側に凸パーツがあるので、差し込むことでしっかりと固定。首元のスライドを戻す
脚部左右のアーマーの内側に収納状態の槍を収める

 これで「MODEROID スカーツ」が完成した。

「MODEROID スカーツ」商品概要

発売月:2026年1月
価格:8,100円
スケール:ノンスケール
サイズ:全高約175mm
メーカー:グッドスマイルカンパニー
製品デザイン:Arm-Q
設計:T-REX
制作協力:林 健太郎