レビュー

「30MF ドゥローワイバーン」レビュー

翼竜ワイバーンが30MFに登場。敵として戦うか、味方にして乗りこなすか!?

【30MF ドゥローワイバーン】
発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2026年6月20日
価格:2,420円
サイズ:全高約150mm、全長約240mm

 プラモデルで自分だけのファンタジーストーリーを作り上げる「30 MINUTES FANTASY(30MF)」の最新アイテム「30MF ドゥローワイバーン」が6月20日に発売された。

 今年4月に発売された「30MF ドゥロースケルトン」に続くモンスターのキットで、そのモチーフとなるのは想像上の翼竜「ワイバーン」。ドラゴンとはひと味違い、腕または前脚が翼になっているモンスターである。

「30MF ドゥローワイバーン」。6月20日発売。価格は2,420円。作例では別売りの「アクションベース7 [クリアカラー]」を使用している

 この30MFでは、騎乗するためのモンスターとして設定され、発売済みの同シリーズのキャラクターと組み合わせて楽しめるようになっている。実際に騎乗できる大きめのサイズも魅力の「ドゥローワイバーン」のレビューをお届けしよう。

イギリスでは紋章にもなっている架空の翼竜を全長240mmのサイズで立体化

 想像上の生物ワイバーンは、2本の脚と腕と一体化した翼を持つ竜であり、戦争や疫病といった災厄の象徴とされる。イギリスでは中世よりその意匠が紋章や旗章に使われていて、どこかで目にしたことがある人もいるかもしれない。

 RPGに登場するモンスターとしてもよく知られ、尾にあるという毒針での攻撃を受けると、プレイヤーがポイズン状態に陥ってしまう厄介な敵という印象が強い。

 この「ドゥローワイバーン」は、こうした伝承やファンタジーにおける翼竜の姿をモチーフとしていて、コウモリのような翼を持った小型のドラゴンのデザインとなっている。30MFシリーズならではのメカ的な意匠は見られず、全体が生物的なルックスで、各勢力のマクシミリア(ジョブを持つ機械生命体の総称)たちの騎乗用モンスターという設定があるようで、背中には鞍、身体の一部には鎧のようなものが見られる。また、リード線を使った手綱も付属する。

「30MF ドゥローワイバーン」パッケージ。リーベル共和国のマクシミリアたちが騎乗する様子が描かれている

 そのパーツはほとんどがダークグリーンで、翼などを含むCパーツはA1&Bパーツよりもわずかに明るい緑だ。他の30MFシリーズよりも曲線の多いキットなので、ランナーから切り出すときにニッパーで無理にゲートの根元から切ろうとすると、パーツを傷つけてしまうこともあるため、カット時に残したゲートはデザインナイフなどを使って処理するのが望ましい。

A1パーツ
Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ、PC-7パーツ、リード線

ダークグリーンの本体はわずかに明暗の違う2色のパーツで表現

 組み立ては首から上の頭部から開始。首は形状重視の設計で、まっすぐ伸ばすことはできず、可動域も狭め。頭部には二股になった長い角があり、赤い眼はクリアパーツ、顎と舌は独立して可動する。鼻先には目隠し用のプレートがあり、差し込む角度を変更することで眼を覆い隠した状態と開けた状態を選択できる仕様だ。

頭部、首のパーツ群
首の組み立て。首の接続部はわずかに可動するが、まっすぐにはならない
頭部の組み立て。鼻先の目隠しは差し込み式で、これは開けている状態
首と頭部が完成

 胴体はパーツがやや大きめ、尻尾は複数のパーツに分割されている。背中の中心線に生えている無数のトゲは胴体や尻尾を左右から挟み込んで固定する設計だ。尻尾は分割されボールジョイントで固定されているものの、首と同様に可動範囲は狭めだ。

胴体と尻尾のパーツ群
尻尾の組み立て。トゲを折らないように注意しよう
胴体の組み立て。騎乗用の鞍が見える
完成した胴体と首を取り付ける

 腕は翼がある関係でパーツ数がそれなりに多い。翼は片方で2枚ずつあり、2本爪のある手首にジョイントを取り付け、そこに翼パーツをはめ込むことで自由に動かせる仕組み。肩は80度程度までスイング可動するボールジョイント、上腕にはロール軸、肘は90度程度まで曲げられ、手首には30MFシリーズ定番のボールジョイントもあるので、比較的自由に動かせるはず。

両腕のパーツ群
右腕の組み立て。翼の一部となるヒレのようなパーツが付く
手首に翼を取り付ける。翼は付け根で可動する
右腕が完成
左腕も同様に組み立てて両腕が完成

 脚部は膝と足首に関節があり、後者はボール状のダボなので、前後に広く曲げることができ、わずかに角度も変えられる。膝はまっすぐにできないので、脚の付け根と足首の角度を調整して立ったときの角度を決めよう。

脚部のパーツ群
右脚を組み立てる。足首の付け根はボール状のダボになっている
左脚も同様に組み立てて、脚部が完成

ファンタジーの世界観を広げる、騎乗も可能なワイバーン

 完成した全身のパーツを取り付けてドゥローワイバーンが完成。30MFシリーズとしては異例の大きさで、立たせたときの全高は約150mm、頭から尻尾の先端までの全長は約240mmとなる。

ドゥローワイバーンが完成。肩アーマーのパーツは最後に差し込む。生物的なデザインが際立っている
バックショット。マクシミリアは背中の鞍に座らせて騎乗する

 立たせるときは、腕を下ろして四肢で支えるか、翼を広げて重心を後ろめにすることで脚と尻尾で支えるのが確実だ。また胸の下側に3mm穴があるので、別売りのアクションベースを用意して支えてもいいだろう。

胸部にはエレメントコアのような赤いクリスタルがある
背中は脊椎に沿って無数のトゲがある

 翼は設計上3つに分かれているので、隙間がなるべく隠れるように広げると格好良く決まる。口は開閉し、中の舌も動かせるので、シチュエーションによって表情を変えるといい。

翼を開いた状態。台座なしで立たせるときは脚と尻尾の3点で支えよう
下顎と舌はそれぞれスイング可動し、口を開けた状態にできる
目隠しを閉じた状態。パーツの角度を変えて差し替えればOK
首を挙げられる角度はこのぐらい

 騎乗させるときは、口の中に取り付けるくつわのパーツとリード線を使用する。作例ではリーベルナイトを使っているが、体格が同じぐらいのジョブであれば、乗せることはできるはず。最初に乗せるときはリード線を乗り手に持たせた状態で手綱のように見えるように曲げて、口の中にはめ込んだくつわのパーツの左右に差し込む。長い場合はカットしてもいいが、短くなりすぎないように少しずつ調整していくといい。またリード線の調整時は乗り手が邪魔になることがあるので、腰に両面テープなどを貼ってポジションを固定しておくと調整がしやすくなる。

「30MF リーベルナイト」との比較。実は意外に大きくないことが分かる
手綱となるリード線を持たせておく
手綱を取り付けるくつわのパーツを上顎に取り付けておく
リード線の形を整えながら、両端をくつわに取り付ける
同時発売の「30MF クラスアップアーマー (リーベルコマンダー)」を騎乗させた状態。重量があるので、アクションベースは7や8を使うといい

 ドゥロースケルトンとはまた違ったアプローチで、敵モンスターとして戦わせることにとどまらず、味方キャラクターとしての存在感も強く、30MFの世界観に新たな楽しさをもたらすこととなった。11月には「30MF ドゥローフェンリル」の発売も決定し、RPGにおける“モンスターのパーティ”を組んで楽しむことも可能となった。

敵モンスターとしての存在感も見逃せない
別売りの「カスタマイズストラクチャー」各種を使うと、雰囲気がグッと上がる

 少しずつだが、新しいタイプのアイテムが追加され、自分だけのファンタジーワールドを構築する理想的な楽しさが広がってきた30MFシリーズ。このドゥローワイバーンは騎乗できる付加価値もあるので、30MF以外の世界にもマッチしそうな気もする。この機会にぜひ手に取って、プラモデルの世界観を広げていたただきたい。