レビュー
APS JAPAN電動ガン「Real Wood AK74 Battle Worn」レビュー
1丁ずつダメージ加工! 歴戦の兵士が携えてそうな唯一無二の電動ガン
2026年7月21日 19:00
- 【Real Wood AK74 Battle Worn】
- 発売日:7月2日
- メーカー:APS JAPAN
- 価格:54,364円
- 装弾数:500発(ゼンマイ式多弾マガジン)
- 推奨バッテリー:7.4Vリポバッテリー(AKスティックタイプ、ミニコネクター仕様)
- 種別:アサルトライフル
昨今の海外製電動ガンは、スプリングだけでなく各部のセッティングも日本向けに調整されているのか、箱出しでも安定した実射性能を実現している製品が多い。もちろん細かな差はあるものの、サバゲーで使う道具として見れば、現代の海外製電動ガンは性能面で大きな不満を感じにくくなってきたと言える。
そのようななかで、電動ガンを選ぶ際に重視したいのが、所有欲を満たしてくれる外観や質感だ。こだわる人は購入後に自分好みにカスタムしたりウェザリングしたりしていることだろう。しかし、戦場で使い込まれた銃のような風合いを自分で再現するウェザリングやエイジング加工は初心者には難易度が高く、完成度を求めると手間もコストもかかる。
そこで今回紹介したいのが、APS JAPANの電動ガン「Real Wood AK74 Battle Worn」である。本製品はメタルレシーバーやリアルウッド製のハンドガード、ストックなどに、傷やサビを再現した「Battle Worn」仕上げを施したモデルだ。AK-74特有の大型マズルブレーキや細身のマガジンを備えたボディーに、戦場で使い込まれたような風合いを組み合わせた本製品は、実射性能だけでなく見た目にもこだわりたいユーザーに刺さる1丁と言える。本稿では、このリアル志向の「Real Wood AK74 Battle Worn」のレビューをお届けしていく。
AK-47系の武骨さを受け継ぎながら、近代化されたAKがAK-74
実銃のAK-74は、AK-47の系譜に連なるAKMの後継として、1970年代にソ連軍が採用したアサルトライフルだ。AK系ならではの堅牢性や整備性の高さを継承しつつ、使用弾を従来の7.62×39mmから5.45×39mmへ小口径高速弾化。これにより反動が抑えられ、連射時の制御性や命中精度が向上している。
また、銃口部の大型マズルブレーキや樹脂製マガジンの採用により、扱いやすさと携行性も高められている。AKS-74やAK-74Mなどの派生型も登場しており、旧共産圏を中心に現在も各国で使用されている息の長いモデルである。
デザインとしては、AK-74系ならではの細身のマガジンや大型マズルブレーキが、AK-47系とは異なる印象を与えている。全体的なシルエットはAKMの正統進化と言えるものだが、5.45×39mm弾に対応した細身のマガジンによって、ひと目でAK-74系とわかる外観上の魅力を備えている。
リアルウッド外装とBattle Worn仕上げを採用したAK-74
今回紹介する「Real Wood AK74 Battle Worn」はAK-74をモデルアップした電動ガンだ。パッケージには本体、装弾数500発のゼンマイ式多弾マガジン、クリーニングロッド、販売証明書/製品保証書、ユーザーマニュアル、SNSのアカウントにアクセスするためのQRコードが印刷されたカード、ホップアップ調整に関する注意書きが同梱されている。
初めての電動ガンとして購入するのであれば、7.4Vリポバッテリー(AKスティックタイプ、ミニコネクター仕様)と、充電器が別途必要となる。筆者は今回、元々持っていた「OPTION No.1 BIG POWER LIPO 1100mAh 7.4V GB-0026M」を使用したが、スムーズに脱着できた。
全長は900mm、重量はマガジン装着時で3,085g、マガジン非装着時で2,940g。インナーバレル長は約250mmで、内径6.10mmのルーズバレル仕様となっている。ルーズバレルはBB弾とバレル内壁の接触を抑え、弾道の安定性を狙った設計だが、タイトバレルと比べると初速はやや低くなる傾向がある。そのあたりが実射性能にどう影響しているのかも、のちほど弾速や集弾性の実測で確認していこう。
「Real Wood AK74 Battle Worn」にはトップレールが用意されていないため、スコープやドットサイトなどの光学サイトを装着するには、左側面のサイドマウントベースに対応マウントを取り付けるか、リアサイトをマウントレール付きパーツに交換する必要がある。ただし、どちらの場合も後付けしたパーツが新品のままだと、本体のBattle Worn仕上げに対して浮いて見える可能性が高い。個人的に本製品をサバゲーへ投入するのであれば、あえてアイアンサイトのみで運用したいところだ。
マガジンは前述のとおり、500発のゼンマイ式多弾マガジンが1本付属している。当然このマガジンにもウェザリングやエイジング加工が施されており、本体と風合いがマッチしている。ただ、個人的には走ったときにジャラジャラと音が鳴るゼンマイ式多弾マガジンは好みではない。東京マルイ製マガジンと互換性があるとのことなので、そちらを使うのも手だが、その場合は本体との統一感を出すために、マガジン側にもウェザリングやエイジング加工を施したくなる。欲を言えば、ダメージ加工済みのスプリング式マガジンも同時に発売してほしかったところだ。
基本的な操作/セッティング方法
本製品の基本的な使い方は、スタンダード系のAK電動ガンを踏襲している。バッテリーはレシーバー上部のトップカバーを外して収納する方式で、内部のバッテリースペースに7.4Vリポバッテリー(AKスティックタイプ、ミニコネクター仕様)を差し込んで装着する。
注意したいのは、本製品がチャージングハンドルのブローバック機構を備えている点だ。トップカバー内部にはバッテリーや配線、ヒューズなどが収まるため、チャージングハンドルの可動部がケーブルなどを傷つけないよう、バッテリーの収め方には注意が必要だ。
ホップアップ調整はスライド式。チャージングハンドルを引くとホップ調整用のスライドバーが現われる。これを前方に動かすとホップが弱くなり、後方へ動かすとホップが強くなる。クリック感はないが、そのぶん細かな調整が可能だ。
ただし、ドラム式のホップアップチャンバーに比べると、調整はややピーキーな印象。最適な弾道に合わせるにはミリ単位の調整が必要になるため、試射を繰り返して正確に合わせたい。
セレクターはAK系でおなじみの、上からセーフティ、フルオート、セミオートという配置。個人的には、M4系のセレクターよりも不意に動いてしまうことが少なく、確実に操作できる点で使いやすいと感じている。
サイトはAKとしては標準的な構成で、リアサイトはいわゆるタンジェントサイトとなっている。距離に合わせてサイトの高さを調整する仕組みだが、今回試した限りでは、リアサイトをもっとも低い位置に設定していても、32mの距離で狙点より約50cm高い位置に着弾した。
また、リアサイト側には左右調整機構は用意されていない。フロントサイト側で着弾位置を調整できる可能性はあるが、本製品にはフロントサイトアジャストツールが付属しておらず、金属製ツールを使うと貸出機に傷がつく可能性もあったため、今回は調整を行なわなかった。実用面ではやや割り切りが必要で、基本的にはAKらしい雰囲気を楽しむためのアイアンサイトとして割り切ったほうがよさそうだ。
擦れや傷も含めて自分の銃として育てていきたいと思わせる魅力がある
本製品最大の売りは、やはりウェザリングとエイジング加工だ。レシーバーについては、個人的にはやや綺麗すぎるようにも感じたが、使い込まれた金属のような雰囲気はしっかり出ている。ここにサバゲー中の擦れや細かな傷が加わっていけば、よりリアルな風合いに育っていくのではないだろうか。レシーバーは金属製なので、傷が入った部分をあえてそのままにしておけば、素材によってはサビや腐食が発生し、さらに歴戦の相棒らしい雰囲気が増していく可能性もある。
木製のハンドガードやストックについても、傷や色ムラの入り方が自然で雰囲気が良い。1丁ずつダメージ加工を施しているとのことなので、同じ「Real Wood AK74 Battle Worn」でも、まったく同じ仕上がりの個体は存在しない。つまり、購入した時点で「世界に1丁だけのAK-74」を手に入れられるというわけだ。
筆者はどちらかと言えば、エアガンをできるだけ綺麗な状態で使いたい神経質なタイプだ。しかし本製品については、むしろ積極的にフィールドへ持ち出し、擦れや傷も含めて自分の銃として育てていきたいと思わせられる。
サバゲー用電動ガンとしての戦闘力をチェック
最後に、サバゲー用電動ガンとして実射性能に関わる各要素をチェックしていく。まずトリガーの引きしろは比較的短めだ。明確なクリック感はないが、わずかな遊びのあと、引き切る寸前でトリガーが重くなり、さらに指を絞り込むとモーターが作動して発射される。
ただし、発射動作に入った直後に指を戻してしまうと、バッテリーの電圧が下がってきた状態ではセミロックが発生することがあった。セミオートで連射する際も、トリガーはしっかり最後まで引き切る必要があるというわけだ。とはいえ、トリガープルは平均1.31kgと軽めなので、引き切る操作自体の負担は少なく、セミオートでの連射も容易である。
また、本製品にはAPS製モーター「EVOLUTION EDGEモーター」(ショートタイプ)が組み込まれている。さらに、メカボックスには8mmベアリングとスチールギアを採用した「Silverメカボックス」が採用されている。前述の7.4Vリポバッテリー「OPTION No.1 BIG POWER LIPO 1100mAh 7.4V GB-0026M」で試した限りでは、トリガーレスポンスは良好だった。サバゲーで十分戦えるだけのキレを備えていると言えるだろう。
射撃音はセミオートで平均86.46dBA、フルオートで平均99.5dBAだった。ピストンの打撃音は比較的小さく、実際に撃っていると、モーターとギアの回転音、そしてチャージングハンドルの作動音が射撃音の多くを占めているように感じた。静音性を重視した電動ガンとは言えないが、かといって森林フィールドで射撃した際に、極端に位置バレしやすいほど目立つ音でもないだろう。
評価が分かれそうなのが初速だ。0.2g弾使用時はホップ最弱で平均81.25m/s、ホップ最強で平均50.95m/s、0.25g弾使用時はホップ最弱で平均72.53m/s、ホップ最強で平均46.13m/sとなった。なお、0.25g弾使用時の適正ホップでは平均53.17m/sである。ちなみに連射速度は平均12.31RPSだ。
個人的には、屋外フィールドでゲームをプレイするのであれば、0.25g弾で75~80m/s前後の初速はほしいところ。その意味で本製品の初速はかなり控えめで、インドアフィールドでは扱いやすい優しい初速と言える。一方、屋外フィールドで使用する場合は、ある程度距離を詰めて撃つ必要がありそうだ。距離が開くと、相手にBB弾を見て避けられてしまう可能性も高い。
この低めの初速には、内径6.10mmのルーズバレル仕様も影響している可能性がある。ただし初速は、スプリング、チャンバー、ホップ、気密などのセッティングにも左右されるため、バレルだけが原因とは言い切れない。あくまでも可能性のひとつとして捉えてほしい。
なお、本製品は「クイックチェンジスプリングガイド」を採用しているので、メンテナンスやセッティングはしやすい。ただし、初速に関わる調整を行なう際は、法規制やフィールドレギュレーションを必ず守る必要がある。
先ほど「初速は低め」とお伝えしたが、弾道は非常に素直だった。ファイネストBB弾の0.2g弾と0.25g弾で32m先の40cmターゲットを狙ってみたところ、弾はスーッと伸び、アイアンサイトのみでもほぼ全弾を命中させることができた。0.2g弾でも40cmターゲットには十分当てられるが、0.25g弾ではグッと集弾性が高まり、3~5発ほど撃てば肘などの小さな露出部分も狙えるぐらいのまとまりを見せた。
0.25g弾でこれだけ着弾がまとまるのであれば、比較的距離のある相手に対しても、数発連続で当てることで着弾に気付いてもらうことはできるはずだ(もちろん、オーバーキルにならないよう、思いやりのあるプレイを心がけたい)。
歴戦の兵士が携えていそうな、雰囲気抜群の電動AK
「Real Wood AK74 Battle Worn」の初速が低めなのは間違いない。屋外フィールドで長距離の撃ち合いをするユーザーには、あまり向いていない電動ガンだとは思う。ただし、32mでのまとまりのよさは、高初速のエアソフトガンと比べても見劣りしない。AKに似合うアタッカー的な立ち回りであれば、近・中距離で十分な戦闘力を発揮できるはずだ。
そしてなにより、本製品のダメージ加工による質感、風合い、オーラは、この価格帯の箱出し電動ガンとして非常にレベルが高い。タフな銃器の代名詞的存在であるAKを手に、長年戦ってきた兵士になりきってプレイするための1丁として、「Real Wood AK74 Battle Worn」は非常に魅力的なモデルと言える。
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