特別企画
ヘタ仙人の「プラモデルを楽しもう!」、確実に完成させられる"素組"テクニック教えます
パーツを切り離す時の注意点、間違って組んでしまった場合は?
2020年8月12日 00:00
はじめまして。ここでは、誰でもプラモデルを完成させられるように、道具と基本的な作り方をお伝えします。私はプロモデラーではなく、アマチュアとしても名前の通り模型作りがうまいわけではありません。
とはいえここ10年ほど模型雑誌の編集などを経験してきているので、パチ組み(塗装せずに説明書通りに組み立てること。以下、素組と呼びます)に関してはそこそこ数をこなしてきています。ですから、ベストな解答ではないながら、初心者の方に対しては、ある程度役立つお話ができるのではないかと思います。昔のコンピュータ雑誌では定番だった、ロードテスト(徐々に負荷を高めていくテスト)の雰囲気に近いものと考えていただければ幸いです。
今回私に執筆の依頼が来たのは、私がYouTubeで展開している初心者のためのプラモデル講座「ヘタ仙人の模型外伝」を見た編集者が、「HOBBY Watchでぜひ動画のような初心者向けのプラモデル講座を執筆して欲しい」というところからでした。
そこで本稿ではまずプラモデルを組み立てるために注意すること、そもそもプラモデルを作るのにどんなプラモデルが始めるのに良いか、そして組み立てる時にはどういうことを気をつければ良いか、そういった基礎の基礎から話をしていきたいと思います。今回はそのスタートとしてガンプラを取り上げているのですが、この講座は今回で終わることなく、組みやすいプラモデルの紹介や、接着剤が必要なスケールモデルを作る際の注意点、塗装の基礎など、プラモデルに挑戦したい、と思う人を応援する企画としていく予定です。
プラモデル、何を買うかが重要だ!
結論……ガンプラを買えば間違いない
さっそく実作業と行きたいところですが、ちょっと待ってほしいのです。実は「何を作る(買う)か?」が、未経験者や初心者にとって最初の難関では? と常々思っているのです。結論から言えば、ガンプラを買えば間違いないでしょう。もちろん、戦車や航空機などのスケールモデルや、ほかのキャラクタープラモデルで作りたいものがあれば、好きな気持を優先して、ぜひ手にとっていただきたい。とはいえ、「作れるかな?」という不安をお持ちの方が多いのもまた事実。「まずはプラモデルを作ってみたい」という方には、やはり、クオリティとともに組やすさを40年の長きにわたり追求されてきたガンプラに勝るものはありません。
では、ガンプラの中で何を作ればいいのか? こちらも、好きなモビルスーツを手に取るのが一番良いのですが、今回は「HGCE 1/144 デスティニーガンダム」(税込2,420円)をオススメすることにしました。HGシリーズはガンプラとしてはスタンダードで手に取りやすいラインナップであるのが第一の理由です。その中で「HGCE 1/144 デスティニーガンダム」は、プロポーションの評判のよさに加え、スタンダードな作りの中に、新機軸と言ってもいい腰の関節機構が採用されているからです。腰を前方に折り曲げる機構が進化し、言ってみれば「腹筋」のようなポージングが無理なく取れるのです。それまでも胸部・腹部の可動機構は存在しましたが、それがよりしっかりと実現されているのです。
この流れは最近の話題作「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」だったり、7月4日に発売された「HG 1/144 メッサーF01型」でも重視されているように思えます。つまりガンプラのポージングにおける潮目が一段進化したかな? という実感があるのです(あくまでも個人的な感想なのですが)。もちろんそれは、「新しい」というだけではなくて、作り終えた後に可動させて楽しく遊べるというメリットでもあるので、オススメしたいのです。さらに光の翼のエフェクトパーツが入っているなど内容物も豪華なので、とにかく楽しいですよ。
完成の極意――それは気を抜くこと
結論……プラモデルの正しい作り方は「説明書通りに組む」。それだけだ!
たとえHGであっても、初めての方であれば、まだ「完成させられるかな?」という不安を抱かれる人は多いと思います。そこで、完成させる極意をお伝えしますと、それは「欲張らないこと」だと言えましょう。つまり、「きれいに作りたい!」とか「人よりもカッコよく作りたい!」と思う気持ちを捨ててしまうのがポイントです。
誰しも、プラモデルをせっかく作るのであれば、見栄え良く作りたいものです。しかし安心してください。塗装や改造をしない=パチ組をする限り、「誰が作っても同じ」です。当たり前ですが、説明書通りに組み立てる限りは、下手な人が作ったら手が長くなってしまったとか、頭が大きくなってしまったとか、そんなことはないですよね? せいぜい、シールがちょっと曲がったかな? ゲート跡(パーツの切り口)がちょっと汚いかな? 程度です。そして、そんなものは後から少し整えてあげればいいだけなのであって、ましてや他人と比べてどうこう考えるレベルの話ではないでしょう?
つまりプラモデル作りの「正しい作り方」は、パチ組においては唯一「説明書通りに作る」ことだけです。
ですから、「プラモデル作りの定石を外しているのでは?」などと不安にならなくてもよいのです。
もちろん、その後塗装までしたいとか、少なくともスミ入れはやりたい、といったように発展させたければ、多少作業に気を使ったほうがいいことはあります。そのあたりは少しだけ本稿でもご紹介していきますが、それよりも完成させるだけでプラモデルの楽しみの120%程度は実感できてしまいます。なお、完成品は、ブツとしては「誰が作っても同じ」ではありますが、体験や作った満足度は自分だけのもの。たとえば登山では、同じ山を登っても、その体験は人それぞれですよね? 同じです。
用意するもの
結論……最悪ニッパーさえあればOK
ガンプラを作るにあたって、用意しなければならない工具は、模型用のニッパーのみです。このニッパーは「薄刃ニッパー」などと呼ばれていますが、同じ薄刃でも電子工作用のものもありますのでご注意を。模型用ニッパーは刃がたいへん鋭くプラスチックを切断しますが、電子工作用のものは力は強いのですが刃が厚く、プラモデルに使うと押し切ると言うかねじ切るように切るので、切り口のきれいさや作業効率が違ってきます。
ニッパーの選定については、過去記事にもありましたが、ゴッドハンドの「ゴッドハンド アルティメットニッパー」シリーズが本当にオススメです。
切れ味が鋭いので切り口がきれい。プラスチックに刃が入ったときの柔らかい感触も含めて、初めて使えば感動するでしょう。ただ、価格も5,000円ほどと、それなりにします。初めての方は、プラモデル用と銘打っているものであれば1,000円台でも十分でしょう。ちなみにプロはすべてアルティメットニッパーを使っているかというとそうでもなく、それぞれ馴染みのニッパーを使われているようです。やはりアナログな「道具」なので、好みや合う・合わないも大きく影響します。いろいろと試してみるのも面白いですね。道具選びも趣味のうちなので。
また、普段文房具として使っているカッターも、用意すると便利です。プラモデルを知っている方であれば「デザインナイフは?」という疑問を持たれると思います。結論からいえば、どちらでもかまいません。実は私はデザインナイフ派ですが、その理由は「単にカッコいいから」です。プロモデラーでも、文房具と同じナイフを常用している方もいらっしゃいますので、お好みで。
そしてまた、これは本物の蛇足で申し訳ないのですが、工作用のカッターを用意するのとは別に、今後プラモデルライフを楽しむのであれば、オルファの「特専黒刃(大)」はオススメです。プラモデルが好きになるにつれて、きっと通販でもどしどしとプラモデルを買うことになるでしょう。すると、ダンボールが見る間に溜まっていくことになります。「特専黒刃」は、大型で切れ味が鋭いので、大量のダンボールを捌くにとても便利なのです。
買ってきてからの作業――ランナーフォーメーション
ここからは、購入してから完成するまで、ステップごとに見ていきます。
購入して帰宅した後は、まず箱を開けますよね? 中には、説明書と、複数のビニール袋に入った「ランナー」が入っています。最初にすべてのランナーをビニール袋から取り出しますが、この並べ方が、作業効率に大きく関わってきます。
まず、大前提として、ランナーは「タグ」のアルファベットごとに並べていきましょう。
ここでは、どこに並べるか? が問題。用意できるスペースが狭い場合は、ガンプラの箱に、順番に立てていくのがいいでしょう。本のページをめくるように、目的のランナーを探すことができます。
広い机がある場合は、机の上に広げてしまいましょう。自分を中心に扇状に広げると便利です。このやり方であればひと目でランナーの場所がわかるので、パーツ探しの労力がグッと減ります。ただし、一人暮らしのワンルームなどでは、そんなに大きな机はないと思います。
その場合は奥の手として、ベッド(もしくは布団)の上での作業をオススメします。パーツを落下させてもすぐに見つけられるのもメリットです。私は、ちゃぶ台を前にヒザに毛布をかけ、毛布の上にランナーを並べてちゃぶ台の上で組み立てる、という形態をとっています。また、ランナーの配置については「ランナースタンド」などの名前で複数のメーカーから商品が出ていますので、それらを使ってみるのもいいかもしれません。
そのほか、説明書の位置取りも重要です。説明書はB5サイズ程度ありますので、そこそこスペースを取ってしまいます。大抵の場合は机の上に置いて作業すると思いますが、場合によっては100円均一ショップで販売されている小さなイーゼルを使ってもよいでしょう。これなら、小さい机の上で作業を完結できます。
パーツを探す
結論……番号ではなく色と形で探せ!
それではいよいよ実作業です。初めての方は、説明書の記号に注目してください。「向きに注意して取り付ける」、「どちらかを選んで取り付ける」などのアイコンが描かれています。無視しても間違えて大惨事になることはありませんが、頭に入れて作業をすると、確実に楽です。
そして、いよいよ、おそらくはプラモデル作りで初心者にとっては最も時間のかかる「パーツ探し」の段階に入りましょう。実は、プラモデルを素組する作業において、このパーツ探しが上級者と初心者の大きな違いになります。ランナーから、たとえば「B-12」を探すとしましょう。この場合、番号で探すのではなく、説明書に載っている「形」で探すと、時間を短縮できます。
「これだな」と思ったら初めて、番号を確認して、合っているかどうか確かめる。実は、ランナー上のパーツというものは、ある程度「1」から順番に配置されていますが、たまに「5」の隣に「10」が並ぶといった配置もあり、番号順に目で追っていくと迷うこともあるのです。
また、慣れてくると、「ここは関節だからグレーだな」とか「胸の外装パーツだから青か」といった具合にカンが働いてきますから、ランナーの選択も早くなっていきます。
パーツを切る
結論……面倒ならば、一度切りや“ネジ切り”もアリ!
パーツを切る場合、ランナーの表側からではなく、裏側から刃を入れていくと、刃先が見やすく便利です。そして、プラモデルの入門書には、「ランナーからパーツを切り離す場合は、いったんパーツから離れたところでゲートを切って、未だ飛び出ているゲートを再度切りましょう」と書いてあります。
いわゆる“二度切り”です。さらに、カッターで表面を整えてあげれば、ゲート跡はほぼ気にならないレベルになります。私も、普段はそうして作っています。
でも……これ、面倒なんですよね。時間もかかります。初心者や未経験者の方は、まずはどんどん形になっていったほうが楽しいのではないでしょうか? 途中で面倒くさくなっては、元も子もありません。
なので、二度切りが「なんだか面倒だなー」と思ったら、一度切りでも全然かまいません。目的に合った作り方をチョイスすればよいだけなのです。上級者であっても「この製品はとりあえず組むだけ組んでおこうかな」くらいの時は、バチバチと1度切りをして組み立てていたりもします。私も新製品などは、一度切りでさっさと作ってしまいます。
一度切りと二度切りのメリット・デメリットをまとめますので、作業選択の参考になさってください。
一度切り……サクサク作れるのがメリット。ゲート跡が汚くなったり、パーツをえぐる可能性が高いのがデメリット。
二度切り……ゲート跡がきれいに仕上がるのがメリット。カッター併用で、さらにきれいなゲート跡に。デメリットは、時間がかかること。
というところでしょうか。一度切りのデメリットである「パーツをえぐる可能性」とは、顕著なのが円錐形をしているバーニアなどです。丸い端にゲートがあるとすると、それを切ったつもりがバーニアの端も切ってしまう……ということがよく起こるのです。
もっとも、二度切りであってもバーニアの端をきれいに整えるのは多少手間がかかる作業ではありますが。
次に、一度切りのもうひとつのデメリットである「ゲート跡が汚くなる」というのは、実はそこそこ後に与える影響大です。ゲート跡が白くなって(「白化する」といいます)見た目が汚くなることのほかに、この後にスミ入れ(パーツの彫刻に沿って黒などの塗料を流し込んで凹凸を際立たせる)をしたい場合は、汚い切り口にスミが入り込んでしまい、「あらら~」となるのです。
もちろんこれらのデメリットは、プラモデルですからリカバリーは可能です。見た目が汚くなる白化については、カッターで整えたり、場合によってはツメで白い部分をこすればかなり軽減されます(よくやります)。
スミ入れへの悪影響の場合は、拭き取って表面を整え、やり直せばいいのです。プラモデルですから、なんでもアリなのです。
パーツを間違えてはめてしまったら?
結論……バラせばよいだけです
さて、ここまで来たら、あとは順次組んでいくだけです。ガンプラは接着剤がいらないので、はめ込んでいけばよい。しかしここにちょっとした難しさがあります。ガンプラを素組しているときに遭遇するトラブルは、主に2点、組み間違いと、ポリキャップをズレて押し込んでしまうことです。
まず組み間違いですが、最近のガンプラではほぼ発生しません。とにかく「パチ」っとはまらなければ、まずこちらが悪いと考えてみてください。昔のプラモデルはパーツの成型が甘く歪んでしまっていて合わなかったり、ヒドい時には説明書が間違ったりと言うこともありました。モデラーはパーツそのものを調整して組んだりしていましたが、ガンプラではそういうことはなく、設計、製造がきちんとしているので、きちんとはまるように作られているのです。
ただし、まれにパーツの形状が同じで組間違いが発生することがあります。右手と左手など、形が似ているのに違うパーツの場合もある。また、関節などの可動パーツを2つのパーツの間に挟み込まなければいけないのに、忘れてしまうこともあります。これらを防ぐには、まず説明書です。前述したイーゼルに立て掛けていれば別ですが、説明書を机の上に置いている場合、細かいパーツの作業に入った時だけで構いませんので、そのコマの作業が終わった段階で、コマの上に作ったパーツを置いてみてください。
なぜなら、組み間違いの多くは、右腕用のパーツを左腕に使ってしまうなど、左右対称のパーツを作っている際に発生する確率が高いからです。その原因は、コマの読み飛ばしにあります。右腕を作っているつもりが、いつの間にか左腕のコマを読んでいる……というケースです。HGであればほぼ問題ありませんが、MGやRGでは機構が複雑な箇所がありますので、オススメします。
それでも説明書は初心者にとって難解な箇所がある。特に初心者が引っかかりやすいと思えるのは、「向きに注意」という注意書きです。パーツの方向や形を説明書と同じようにすればいいのですが、そういう事細かな説明がない場合がある。また、「穴が小さい方が上に」とかガイドがあってもそれが小さかったりわかりにくかったりする。改めて「プラモデルの設計と、説明書を作るのは大変だな」とも思いますが、初心者がわかりにくい表記にぶつかることもあります。「説明書を読む際の注意点」というテーマでも原稿1本分語れるかもしれません。
ポリキャップを使用するガンプラの場合は、ポリキャップをうまく穴にはめ込めず、つぶしてしまう場合があります。まず、ポリキャップをきちんとはめ込んだ後にパーツをはめるのが前提なのですが、ポリキャップを潰してしまった場合は、潰れた箇所をニッパーやカッターで取り除いてください。多少ポリキャップの軸が小さくなっても大した影響はありません。
ともあれ、間違って組んでしまったら、パーツを外さなければいけません。この場合、危険ですがカッターの刃を隙間にゆっくり入れて、テコの原理で少しずつ隙間を開けていきましょう。1箇所をこじ開けていくよりも、複数箇所を少しずつこじ開けたほうがうまくいきます。刃物を手先で力強く使うため、怪我をする可能性が高いので要注意です。
なお、パーツのリムーバー/セパレーターといって、パーツを分離させるツールなども売られていますので、予算に余裕があれば、そうしたものを使用するのもよいでしょう。また、棒状のパーツの場合はいったんはめ込むと引き抜くのがたいへんです。こういう場合はもう、ラジオペンチなどを使うしかありません。私は横着して、ニッパーの、刃の反対側の部分を使うこともあります。
ラジペンにせよニッパーにせよ、パーツが傷つく可能性が高いので、ティッシュなどを間に挟んで作業してください。
さて。無事にパーツをはずせればよいのですが、「パーツが壊れて/折れてしまったらどうしよう?」という心配もありますよね? 大丈夫です。接着剤でくっつけましょう。関節系は流石につらいのですが(それでも方法はありますが、難易度が高いので追々)、外装パーツなどはコンビニで売っている瞬間接着剤を少量付けて直せばよいのです。何度も言いますがプラモデルですので、どのような形であれ、手を入れられます。
なお、破損したパーツは実費で購入することも可能です。説明書を確認してみてください。
とはいえ、いちいちパーツを送ってもらうのは面倒ですよね? 一番手っ取り早いのは、「もう一個買う!」です。もっといえば「最初から2個買っておく」です。最近はガンプラ同士を組み合わせて自分だけのモビルスーツを作る遊びも定着していますので、余ったらパーツ取りとして使うことだって楽しみのひとつです。ただこのあたりは、私の感覚はちょっとずれているのかもしれませんけれど……。
またガンプラは、組みながらシールも貼り付けていきます。シールを使うことで成型色も相まってキャラクターに近い雰囲気で組み上げることができます。たまに「シールを貼る」という指示が出ますので、シールを貼っていきましょう。
なお、シールについては、手で貼っても問題ないのですが、ピンセットがあれば便利ではあります。
ピンセットもいろいろと種類がありますが、私は先が針のように尖ったものが好みです。先を差し込むことで台紙から剥がしやすいですし、シールをつまむ面積が小さくなるのでピンセットからシールが離れやすいんですよね。
とはいえ、ピンセットも数千円しますから、初期投資としては尻込みをしてしまうところ。それならば、シールをカッターの先に「チョン」と貼り付けてパーツまで持っていってください。
小さいシールを指だけで貼ろうとするよりは、楽ではないでしょうか? 楊枝でもかまいませんよ。
これにて、素組の要諦のご紹介を終わります。
長々と書いてしまいましたが、要は「自分なりに作れば問題ない」のがプラモデルだと思っています。そして、ことガンプラに関しては、まず間違いなく完成させることができますから、安心してください。また、作業中は、たとえば胴体を作り上げたときに、少し眺めてみてください。満足感が湧き上がってくると思います。
プラモデルを作る作業は、タイムトライアルではありません。だんだんと出来上がる「形」を楽しみながら、自分なりのペースで作業をすればよいのです。出来上がるものは同じであっても、その体験が詰まっている時点で「あなただけの完成品」になる――それはプラモデルの魅力の、ほんの一部分でしかありませんが、まずはそこから楽しんでみるのはいかがでしょうか?
(C)創通・サンライズ