特別企画
ペットボトルキャップを撃って遊ぶ!「ビーダマン」ならぬ「ボトルマン」が登場
まずは基本のシューティングバトルを紹介
2020年10月24日 00:00
- 10月24日発売予定
- 【ボトルマン】
- 価格:各800円(税別)
- 【ボトルマン デジタル対戦セット】
- 価格:4,980円(税別)
タカラトミーといえば、「ベイブレード」や「爆丸」など対戦できるバトルホビーがよく知られている。その中でも、長い歴史をファンを持つホビーとして「ビーダマン」が挙げられる。ビーダマンシリーズは、1993年に登場した初代「スーパーボンバーマン」シリーズ以降、何回か新シリーズとしてシステム一新して再登場しているが、2013年に製品展開が終了した「クロスファイト ビーダマン」を最後にしばらく新製品が発表されなかった。
2020年9月、タカラトミーが何か弾を発射しているホビーのティザー広告を開始した。そのシルエットは往年のビーダマンそっくりであったことや、「BM」という仮称が明らかにされていたことから、ビーダマンの復活か!と話題になった。しかし、フタを開けて見れば、その新製品は「ビーダマン」ではなく新バトルホビー「ボトルマン」であった。
Nintendo Switchとの連動にも対応した新バトルホビーとして期待の新製品「ボトルマン」を、いち早く試用することができたので、紹介していきたい。なお、Nintendo Switchとの連動(デジタルバトル)については、ソフトの配信開始が10月24日とのことで、執筆時点ではまだプレイできなかっため、また後日レポートする。
ビー玉ではなくペットボトルのキャップを発射する
タカラトミーの「ボトルマン」は、ペットボトルのキャップを発射して様々な競技を楽しめるシューティングホビーである。「ビーダマン」がビー玉を発射するのに対し、こちらはキャップを発射するという違いがある。キャップは、ボトルマン本体にも付属するが、市販のペットボトルのキャップを使うこともできる。また、ペットボトルの空き容器をターゲットとして遊ぶこともできるため、ペットボトルを分別して遊び、遊び終わったらリサイクルするなど、エコ意識の高いホビーでもある。
「ボトルマン」も、今後、ボトルマン本体やフィールドなどさまざまな関連製品が登場することが予想されるが、第1弾のラインナップとして発売されたのが「コーラマル」、「アクアスポーツ」、「ギョクロック」各800円(税別)という3種類のボトルマンと、対戦フィールドと限定カラーの「コーラマル」、Nintendo Switch用ソフトのダウンロードコードなどがセットになった「ボトルマン デジタル対戦セット」4,980円(税別)、「公式キャップ」(税別)の5製品だ。
そこでまず、「ボトルマン デジタル対戦セット」の中身から紹介する。ボトルマン デジタル対戦セットには、ボトルマン「コーラマル(限定カラー)」とバトルフィールド一式、ボトルターゲットなどが入っている。ボトルマンやバトルフィールド、ボトルターゲットはパーツの状態で入っているので、遊ぶ前に自分で組み立てる必要がある。
ボトルマンの対象年齢は6歳以上とされているが、小学校低学年の場合は、組み立てを親と一緒に楽しむのも良いかもしれない。もちろん、完成したボトルマンで遊ぶのは、6歳以上なら十分だろう。ボトルマンの組み立ては、特に工具などは不要であり、説明書に従ってはめ込んでいくだけだが、向きなどはよく注意すること。また、ボトルマンの頭部にはキャップがはめ込まれているのだが、このキャップは、市販のペットボトルのキャップと交換することもできるので、自分だけのボトルマンにカスタマイズすることが可能だ。
本体が完成したら、付属のシールを貼る。もちろん、シールを貼らなくても、遊ぶのに支障はないのだが、貼ってあげたほうがずっとかっこよくなる。かなり細かいシールもあるので、ピンセットなどを用意したほうが楽に作業でき、見栄えもよくなる。
単体販売されているボトルマンの紹介
実際に遊ぶ前に、単体販売されている3種類のボトルマンもそれぞれ組み立ててみた。パワータイプの「コーラマル」は、締め撃ちと呼ばれる、左右を締めつけることでキャップとの摩擦力を増し、パワーのあるショットが撃てる構造となっている。もちろん、名前やカラーはコーラがモチーフである。
スピードタイプの「アクアスポーツ」は、キャップを3個まで搭載できるロングマガジンを備えており、キャップの詰め替えが不要で3連射できることが特徴だ。こちらはスポーツドリンクがモチーフであろう。コントロールタイプの「ギョクロック」は、長い刀のようなバレルとヘッドパーツのサイトにより、精度の高い狙い撃ちが可能だ。
このように、それぞれのボトルマンはタイプが違い、競技によって得意不得意があるのが面白い。
ボトルマンとペットボトルだけでも楽しく遊べる
ボトルマン1体と、500ml前後の空のペットボトルが数本あれば、縦に並べたペットボトルを倒す「ボトルクラッシュ」や横に並べたペットボトルを何本倒せるか競う「スリーボトルショット」、どれだけ遠くからペットボトルを倒せるか競う「ロングボトル」といった、基本的な遊びを楽しめる。ペットボトルに限らず、身の回りのいろいろなモノをターゲットにしたり、自分たちで新しい遊び方を考案するのも面白いだろう。
バトルフィールドで本格的なシューティングバトルが楽しめる
ボトルマン本体と身の回りのペットボトルなどを組み合わせて遊ぶだけでも十分楽しいのだが、「ボトルマン デジタル対戦セット」に含まれるバトルフィールドを使えば、さらに本格的なシューティングバトルが楽しめる。バトルフィールドは組み立て式だが、サイズが40cm×120cmとかなり大きいので、遊ぶにはある程度のスペースが必要となる。
バトルフィールドを使った遊び方としては、1人用(多人数で順番にプレイすることもできる)が「ボウリング」「バスケット」「スナイパー」「ストラックアウト」「ロングターゲット」の5種類、2人用(追加のボトルマンが必要になる)が「ターゲットシューティング」「PK」「ロングバトル」「プッシュボトル」「バトルスナイプ」の5種類が紹介されているが、オリジナルの遊び方を考えるのもよいだろう。
ここでは、1人用の「ボウリング」と「スナイパー」「バスケット」と、2人用の「プッシュボトル」をプレイした様子を紹介する。ボトルマンらしいと思ったのは「バスケット」だ。キャップはビー玉に比べて軽いので、シュート時に浮き上がりやすく、スロープをジャンプ台として使うことで、ダンクシュートのような軌道を実現できる(難易度はかなり高く、なかなかゴールに入らなかったが)。「ストラックアウト」も、そうした立体的な遊び方であり、ターゲットはフィールド上に置かれるだけでなく、フィールドの上にも設置される。
令和時代の新バトルホビーとして楽しめる優良玩具
「ボトルマン」でしばらく遊んだ息子と娘に感想をきいたところ(娘は以前の「クロスファイトビーダマン」を結構やりこんだ経験がある)、息子は「撃つのが気持ちよくて、楽しかった」、娘は「キャップが軽くて浮くのが気になったけど、撃つ感覚はビーダマンと似ていて楽しい」とのことであった。筆者も遊んでみたが、仕組みがシンプルな分、ダイレクトに自分のエイム能力や素早い手先の操作などが試される感があり、結構夢中になってしまった。
まだ、目玉ともいえるNintendo Switchとの連動機能は試してないが、アナログ的に遊ぶだけでも小学生男子には受けそうだ。第2弾として、11月28日には新ボトルマン「ワンダーグレープ」が発売予定となっている。ワンダーグレープも、コーラマルと同じパワータイプだが、キャップを縦に転がすように発射する仕組みになっている。狭い場所を抜けてターゲットを打ち抜くのが得意そうだ。以前の「ビーダマン」も数年にわたって製品が展開され、店舗大会やスキル認定制度なども実施されていたが、「ボトルマン」についてもそうした発展を期待したい。