特別企画

キャラクター玩具「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」体験レポート

美しく輝く蝶と名セリフ、「こんな日輪刀が欲しい」という子供の夢を叶える商品

【鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~】

ジャンル:キャラクター玩具

開発・販売元:バンダイ

価格:5,995円税込)

発売日:4月24日

全長:55cm

単4乾電池×2(別売り)

 2020年末子供たちの間で大人気となったのが「鬼滅の刃 DX日輪刀」だ。主人公・竈門炭治郎が振るう“日輪刀”をテーマにした“キャラクター玩具”だ。

 この「鬼滅の刃 DX日輪刀」の第2弾となるのが4月24日発売の、「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」。物語の中で印象的な女性キャラクターであり、炭治郎が所属する鬼殺隊の中心である9人の“柱”の1人、「胡蝶しのぶ」が使う日輪刀がモチーフとなっている。

「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」、しのぶの美しくたおやかな雰囲気、そして“怖さ”もきちんと表現した商品だ

 刀の形をしたキャラクター玩具は“定番”ではあるが、安全対策などからそのシルエットは劇中とは大きく異なるデフォルメされてしまうことが多い。しかし「鬼滅の刃 DX日輪刀」は劇中ほどではなくても全長で58cmという大きなサイズ、漆黒の刀身に“水の呼吸”のエフェクトが絡みつく姿で、劇中の技などが豊富に収録されており、その“作品へのこだわり”が高く評価された。

 「鬼滅の刃」の物語では炭治郎とその仲間「我妻善逸」、「嘴平伊之助」が中心人物といえる。正直、第2弾で印象的ではあるが活躍シーンが多くはないしのぶがフィーチャーされるのは面白い。また彼女が使う日輪刀は鬼殺隊でも特殊なものであり、そういった要素も興味深い。今回企画担当者に商品の魅力、この商品に込めた想いを聞くことができた。

【「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」PV【素敵なディテール編】】

「しのぶになりたい!」、子供たちの夢を叶える日輪刀を!

 最初の質問は最も気になる点、「胡蝶しのぶを第2弾のテーマにした理由」だ。しのぶは人気の高いキャラクターだが、“日輪刀の玩具”というところで、第2弾にしのぶというのは意外に感じた。なぜしのぶが選ばれたのだろうか?

 「ごっこ遊びで、しのぶの真似をする子供が多かった」と企画者は語った。「鬼滅の刃」は男の子、女の子どちらにも人気が高く、性別を強く意識しない商品展開が行なわれているが、女の子は「胡蝶しのぶ」、「栗花落カナヲ」の口調や仕草をまねる女の子が多い。企画者の娘さんも熱心にしのぶのせりふや仕草をまねていたという。「好きなキャラクター、自分を重ねるキャラクター」として、胡蝶しのぶに人気があることを確信した企画者は、彼女の日輪刀を企画しようと、考えをまとめていった。

第1作である「鬼滅の刃 DX日輪刀」。竈門炭治郎が振るう“日輪刀”をテーマにした“キャラクター玩具”。刃を変えることで2つのモードを切り替える

 「『鬼滅の刃』には炭治郎以外にも特徴的で魅力のあるキャラクターがたくさんいて、子供たちはいろんなキャラクターになりたいのではないか、と思ったんです。弊社のユーザーアンケートでもしのぶはとても人気が高かったんです。この商品の開発は10カ月かかっていますが、アニメの終盤での印象が強かったこともあって、しのぶは人気キャラクターでした」と担当者は語った。

 しのぶは、アニメでの大きな山場である那田蜘蛛山の終盤で鬼と戦う戦闘シーンがあり、その後の蝶屋敷の修業のエピソードでキャラクターを掘り下げる。美しく、優しい女性だが、その中に“怖さ”と何か大きな秘密を秘めているであろうその姿はとても強い印象を与える。またその言葉は優しく、おっとりして丁寧でありながら、時には身を凍らせるような“毒”をはらむ。優雅な戦い方や、たたずまいの中に、戦士としてのかっこよさと怖さを持つしのぶは、憧れを感じさせるキャラクターだ。

 「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」では35種類の音声が収録されている。すべてアニメから抽出されたものとなる。炭治郎が振るう「鬼滅の刃 DX日輪刀」は戦闘時の「水の呼吸」、「ヒノカミ神楽」が中心だったが、「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」では蝶屋敷での日常パートも多く収録され、しのぶのおっとりした口調の台詞が多数収録されている。

柄頭にメインスイッチがあり、柄の部分のボタンを押すと音声が出る。音声はローテーションで展開、短く2回押すとモードが切り替わる

 「もしもーし、大丈夫ですか?」は、しのぶが初めて登場するときの、強く印象に残る台詞で、子供たちもまずこの台詞を真似するという。早見沙織さんが演じる胡蝶しのぶの特徴的な台詞の数々が楽しめるのが、「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」の大きな特徴だ。

 前回の「鬼滅の刃 DX日輪刀」は、水の波紋がついている刀身と、炎のエフェクトがついた折れた短い刀身の2種類が用意され、この刀身を切り替えることで物理的にモードを切り替えることができた。長い刀身なら「水の呼吸」、短い刀身なら「ヒノカミ神楽」になり、刀の柄にあるボタンを押すことで、様々な音声が楽しめた。

 「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」は「蟲の呼吸モード」と「名シーンモード」の2つが用意されている。前作のようなパーツ交換ギミックはなく、柄のボタンを2回短く押すことでモードが切り替えられる。戦闘シーンを再現する「蟲の呼吸モード」では特に、しのぶがくるくると刀を回し、胸元で構え「鬼殺隊蟲柱、胡蝶しのぶ」と名乗るシーンは特にこだわっているという。

【「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」、戦闘シーンが楽しめる「蟲の呼吸モード」】

【「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」、名台詞の数々「名シーンモード」】

 この構えがきちんとできるようにして、ボタンが押しやすくしたのも企画者が意識したポイントだ。この刀を構え名乗りを上げるシーンは、子供たちが真似をするポーズでとても人気の高いものだ。劇中のポーズをとって、劇中そのままの“本物の”しのぶの声が楽しめる。「鬼滅の刃 DX日輪刀~胡蝶しのぶ~」の大きな楽しみの1つがここにある。しのぶになりきりながら、様々な名台詞や名場面を追体験できるのだ。

 音声に関しての面白い要素としては、「無操作時間での反応」がある。スイッチを入れたもののしばらく操作をしない場合は、日輪刀から「もしもーし、大丈夫ですか?」と声がかけられ、その後も操作しないと「では、ごきげんよう」と待機状態が解除される。電池を長持ちさせる仕掛けだが、いかにもしのぶらしい台詞のチョイスが楽しい。

こだわりの構え。このポーズをとって人差し指でスイッチを入れられる工夫をしている