特別企画
可動と組み替えの楽しさ! 「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE18」レポート
シルヴァ・バレト・サプレッサーにザクウォーリア、開発者にコンセプトを聞く
2021年5月13日 00:00
- 【MOBILE SUIT ENSEMBLE 18】
- ジャンル:ガシャポンフィギュア
- 開発・販売元:バンダイ
- 価格:500円(税込)
- 発売日:6月末発売予定
- 全高:約6.5cm
- 全6種
- プロトタイプガンダム
- シルヴァ・バレト・サプレッサー
- ザクウォーリア
- ルナマリア専用ザクウォーリア
- ギガン
- MS武器セット
「機動戦士ガンダム」をテーマにしたバンダイのガシャポンシリーズで大きな人気を誇るのが、「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE(以下MOBILE SUIT ENSEMBLE)」だ。500円(税込)という価格にも関わらず、ディテールは細かく、膝まで曲がる可動域、武器の交換や、さらにはラインナップに「武器セット」まで用意されているなど、プレイバリューの高さがファンの心をつかんで離さない。
特に、17弾では変形・合体が可能な「ZZガンダム」が登場し、注目を集めた。「このシリーズの最新作を見たい」、「開発におけるコンセプトを企画者に聞きたい」ということで、バンダイ本社にてシリーズ最新作である「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 18」を見ることができ、企画を担当する“K澤氏”へ商品のコンセプトと思い入れを聞くことができた。K澤氏は他の商品も手がけている関係で、顔出しは不可とのことだが、思い入れをたっぷり語ってくれた。
今回は6月に発売予定の「MOBILE SUIT ENSEMBLE 18」を前に、この商品の特徴、さらにはシリーズへの思いを語ってもらった。K澤氏は食玩等を展開するキャンディ事業部で「FW GUNDAM CONVERGE」を手掛け、そしてカプセルトイを展開するベンダー事業部で「MOBILE SUIT ENSEMBLE」を立ち上げたという。おなじディフォルメタイプのガンダムフィギュアだが、その違いは何だろうか? 様々な疑問をぶつけてみた。
装備の交換が楽しいザクウォーリアーに、MSVのギガン、幅広いラインナップが魅力
まずは、筆者が「MOBILE SUIT ENSEMBLE 18」のラインナップをチェックしていきたい。最初に目に入ったのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の「ザクウォーリア」だ。理由としては「ザクウォーリア」が機体として好きというよりも、基本的に量産機が大好きだからである。
しかし、それ以前によく見ると、ただの「ザクウォーリア」ではなく、「ブレイズウィザード」が付いているは、指揮官機らしい角があるは、肩もスパイクアーマーではなくシールドタイプのものが付いているので、「ブレイズザクファントム」仕様になっているのが素晴らしい!!
これは、「MOBILE SUIT ENSEMBLE」恒例の武器セットを使ったカスタムで、普通の「ザクウォーリア」も、「ブレイズザクウォーリア」も、「ブレイズザクファントム」にもできるのだろう。
また、カラーリングの異なる「ルナマリア・ホーク」専用機と合せて発売されているところがポイント。こちらは、 「ガナーウィザード」と「オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲」が付いてくるので、前述した「ザクウォーリア」にも流用できるのが嬉しい。これから先のラインナップとして、レイやハイネの機体も登場しそうな予感がする。もしかするとミーア・キャンベルのライブ仕様と3機セットで発売されたりして!
量産機から“主人公機”に目を移すと、「機動戦士ガンダムMSV」から「プロトタイプガンダム」がそびえ立つ。個人的には「プロトタイプガンダム」を見ると、ファーストの劇場版2作目「~哀戦士」のポスターに掲載された「ガンダム リアルカラータイプ」を思い出す。いずれにせよ、カラーリングが違うだけで、ミリタリー感がアップするので好きだ。ディテールの細かさも、いつもながらいい仕事してる。
そして、壁の花のようにひっそりと置かれたにもかかわらず、絶大な存在感を放つのが「ギガン」だ。「ギガン」は、「機動戦士ガンダムMSV」の続編「機動戦士ガンダムMS-X」に登場した機体なので、知らない人もいるかも知れない。恐らくは、初の立体化ではないだろうか。モビルスーツらしさはないかもしれないが、色々遊べそうな機体ではある。
最後は「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」から「シルヴァ・バレト・サプレッサー」。ドーベンウルフを改良した「シルヴァ・バレト」を、さらにバナージ・リンクス用に改造した機体。あまり面影がないので、ティターンズカラーっぽい新型ガンダムに見える。頭部の交換やバックパックなど、早くほかのモデルに移植して遊びたいと感じた。
……と、そんな感じで、今回もガシャポンを回すために大量のお金が機械に吸い込まれていく未来しか見えないが、いったん心を落ち着けて担当者にこだわりポイントを質問していくことにしよう。
2ページからは担当のK澤氏に「MOBILE SUIT ENSEMBLE 18」に加えて、シリーズそのもののコンセプトを質問していきたい。
(C)創通・サンライズ