特別企画
タミヤのRCカーに挑戦! 初めてのツーリングRCカー「NSX」は初心者でも安心の操縦性でいきなりサーキットを快走!
2021年9月8日 00:00
RCカーだからこその楽しみ、自分でできるセッテイング、修理、カスタマイズ
・スピードコントローラーのセッティング
前回の組み立て編ではモーターが動くのを確認して終わりになった。しかし実際に走り出す為にプロポとスピードコントローラーの同期させる「ハイポイント設定」、「バッテリーカットオフ設定」が必要になる。これは送信機であるプロポと、バッテリーからモーターへ電力を供給するスピードコントローラーを別々に購入した為である。
スピードコントローラーに対し、送信してくる信号の意味を記憶させなくてはいけないのだ。といって、プロポとスピードコントローラーどちらもタミヤ製なので、説明書を読んで順番通りに進めれば特に難しい事はない。「NSX」の操縦し易さを最適化する為に必要な事なので落ち着いてやっていこう。
・クラッシュによって紛失したパーツを補充
プロポの設定が終わればサーキットを走れるが、最初におっかなびっくり走っていて、慣れてくるとスピードを出したくなるのは実車と同じだ。そして実車で壁に激突すれば車は勿論、ドライバーの身体も無事では済まない。しかしRCカーはボディも柔らかく、車体も樹脂なのである程度の衝撃に耐えられる様になっている。
ぶつからないにこした事はないが、どうしてもぶつかってしまい、部品が外れたり壊れてしまった場合は、予備の部品で補修が可能だ。その場合にツーリングRCカーのTT-02シャーシは走っている台数も多いので、店頭にて購入可能なパーツが多いのでありがたい。今回ぶつかった衝撃で前輪のシャフトとギヤボックスジョイントを紛失してしまったので、スペアパーツを購入して事なきをえた。
トラブルが起こったら原因を探し、自分の手で修理するのも、RCカーの楽しみの1つだ。スペアパーツを購入して元通り走れる様になった。
・ベアリングを導入、アップライトを強化
クラッシュしての修理とは別に、実車でいうチューンナップ、別売りパーツを使ってカスタマイズもRCカーの醍醐味だ。実車のスーパースポーツカーとなれば整備さえも自分の手ではかなりハードルが高く、チューンナップなどは素人にはまず不可能。しかしRCカーであれば、手軽な値段と簡単な組み込みで自分なりのカスタマイズが可能なのだ。ノーマルのまま走り込むのも良いが、道具に頼ってみるのはチート行為ではなく課金による近道だ。
今回は、RCカーのカスタマイズの定番、フルベアリング化と、ぶつかった衝撃で外れてしまったサスペンションのボール交換を行なった。フルベアリング化は、「フルベアリングセット」を使って樹脂の軸受けを、回転する金属製のボールベアリングに変える為のもの。フルベアリング化は「コミカルアバンテ」でも行なったが、RCカー定番のカスタマイズだ。フルベアリング化する事で回転する部分のロスが軽減される。
スピードが増すと同時に、コーナーリングもスムースにいく様になる。軸受けのボールベアリングへの交換は、説明書の最初まで遡って分解し、組み込んでいく事になるので外した部品を分類して間違えない様にしよう。
もう1つの「ローフリクションサスボール」は、外れてしまったタイヤ基部であるアップライトの強化を目的として導入した部品だ。ノーマルの樹脂製から、金属製に置き換える事で動きがスムースになる。強度も増すので、衝撃で外れにくくなるだろうと考えた。
今回はツーリングRCカー「NSX」の実走と、修理、簡単なカスタマイズを行なった。「タミヤグランプリ」参加が目標で始まった企画だが、コロナ禍で思うにまかせないジレンマはある。しかしレースに出なくとも、自分で組み立てたRCカーでサーキットを気軽に走る楽しさ、メンテナンスやカスタマイズも手軽にできる面白さは味わえる。次回もツーリングRCカー「NSX」の面白さをお伝えしていきたいと思う。