特別企画

タミヤのRCカーに挑戦! “足回り大改修”、タイム短縮を意識できるようになった!

安定した走行からライン取りを考えた操縦へ挑戦!

【1/10RC コミカル アバンテ (GF-01CBシャーシ)】

2020年8月1日発売(発売中)

価格:18,700円(税込)

サイズ:345×240×189mm(W×H×D)

車重量:約1510g(RCメカ・バッテリー含まず)

駆動方式:ギヤ駆動4WD

 RCカーの楽しさを体験していく「タミヤのRCカーに挑戦!」。今回は3回目となる。レース出場という目標の下筆者は練習を重ねているが、壁にぶつかったりで愛車の部品にダメージが出てきた。今回はこの修理をきっかけにかなり大規模なカスタマイズを加えてみた。

 新しいパーツを組み込むことは単純に楽しいし、カスタマイズパーツによってこれまで以上の安定性が得られるようになった。運転技術も向上してきたことも相まって、コーナーリングのライン取りなどレースを意識した走りができるようになったと思う。本稿では改良の楽しさ、アップグレードしたマシンを走らせる面白さを伝えたい。

ロッドが曲がってしまった! オプションパーツを購入したものの……

 前回の走行後「コミカルアバンテ」を点検していて、前輪を左右に動かす「ステアリングワイパー」の「タイロッド」の「3×46mm両ネジシャフト」が変形してしまっている事に気付いた。

【タイロッドが曲がってしまった!】
赤い丸で囲った部分が曲がってしまったタイロッド。右のロッドと比べるとゆがんでいるのがわかる

 どうやら壁にタイヤがぶつかった時の衝撃などで曲がってしまったものと思われる。これを修理するためには、取扱説明書に従いタミヤのカスタマーサービスからスペアパーツで「3×46mm両ネジシャフト×2」を取り寄せても良いが、どうせなら、より曲がりにくいカスタムパーツがあれば変えたいと考えた。

 そこで、筆者が愛車を走らせる「タムタム大宮店」でパーツを探すと、GF-01シャーシ対応「OP-1818 ターンバックルステアリングセット」があったので購入した。

【パーツを購入】
「ホップアップオプションズ No.1818 OP.1818 ターンバックルステアリングセット(G6-01、GF-01)」

 ……しかし、結論を先に言うと、このパーツ購入は筆者の勘違いによる失敗だった。シャフトの長さが足りず、使えなかったのだ。しかしパーツそのものには感心させられた。

 この「ターンバックルステアリングセット」は、3本のステアリングシャフト(3×37.7mm)と樹脂製のアジャスター、調整用の六角レンチが入っている。片側が“逆ネジ”になっているところは大きな特徴だ。このため、両側を固定した上で真ん中の穴にレンチを差し込んで廻すと、アジャスターの間隔を調整できるようになっている。

 ノーマルのシャフトは両方が“正ネジ”のため、片側をピロボールから外した上で左右のアジャスターをそれぞれ回転させ調整しなくてはならなかったが、「ターンバックルステアリングセット」はこの機構により両方いっぺんに調整できる。オプションパーツにはこういった機構も取り入れているのかと感心した。メンテナンス性が向上する工夫だ。筆者の「コミカルアバンテ」には適合しなかったが、オプションパーツについてさらに興味がわいてきた。

【工夫されたメカニズム】
シャフトを回すことでアジャスターの幅を調整できる

 結局購入したパーツは無駄になってしまった。そこで曲がったタイロッドを無理矢理ペンチで直して走らせることとなった。タイロッドに不安はあるものの、走行そのものは前回よりスムーズにできた実感が得られた。

【タミヤのRCカーに挑戦! 練習の成果が出てきた?】
走行はかなり安定している。ステアリングの反応はよくなっている印象だ

 帰宅後映像を確認し、コース直線部の白線を越えたところを基準にストップウォッチで計ってみた。前回終了時点のでは早くても1周29秒台だったものが、今回は1周28秒台でコンスタントに走れる様になっている。

 これまで練習を繰り返したことで、走りが向上していると言うことを確認できた。ここからさらにもっとうまくなりたいという気持ちがわき上がっていった。パーツ購入は失敗してしまったが「ターンバックルステアリングセット」の構造は感心させられ、カスタマイズパーツへの興味が強くなった。今回のことを教訓に、足回りのカスタマイズパーツを何点か導入してみた。次ページからはカスタマイズを語っていきたい。