特別企画

タミヤのRCカーに挑戦! “足回り大改修”、タイム短縮を意識できるようになった!

安定性を高めるため、様々なパーツでカスタマイズ

 さらにもう1つ問題が出てしまった。練習から帰ってマシンをチェックしていると、どうもタイヤを左右に動かす電子部品の「ステアリングサーボ」から異音が響いてくる。

 ステアリングサーボなどプロポ関係の故障はメーカー対応となるので、異常が発生したら購入したお店か、タミヤカスタマーサービスセンターへ保証書等を添えて送る事になる。分解すると保証期間内でも有償となったり修理が受け付けてもらえないので要注意だ。

 だが今回はRCカーの勉強も兼ね、あえてバラして中を確認してみると、やはりギアが欠けてしまっていた。これも「タイロッド」の変形同様、衝撃で負荷がかかって破損してしまったのだろう。

 「ステアリングサーボ」を新しく買わなければいけないと思ったが、25年近く倉庫に眠っている昔の"F1 RCカー"があった事を思い出して引っ張り出してみた。中を見てみると「ステアリングサーボ」が取り付けられている。サイズも同じで、コネクターも一緒。付け替えてみたらちゃんと作動したので、今回はそのまま使用する事にした。

【サーボを交換】
ステアリングサーボのギアが欠け、異音を発してしまっていた
左が25年前のサーボ。きちんと動いたため、交換した

 ひとまず「ステアリングサーボ」問題は解決したが、歪んだタイロッドのシャフトをこのまま使っているわけにはいかない。そこでタミヤのオプションパーツを調べると、車種を選ばない汎用パーツとして、「OP-943 3×46mmハードターンバックルシャフト(2本)」がある事がわかった。

 また、「ステアリングサーボ」を交換する過程で車体を確認していると、足回りに痛んでガタが出てしまっている部分もある事に気付いた。そこで、思い切ってオプションパーツで足回りの大改修を行なう事にした。

【足回りを大改修!】
今回購入したパーツ群。パーツの品揃えが充実している「タムタム秋葉原店」で揃えた

 まず、タイロッドのシャフトを「OP-943 3×46mmハードターンバックルシャフト(2本)」に付け換える。「ターンバックルステアリングセット」同様、こちらも片側が逆ネジになっているので間違えない様にネジ込む。「TRFシリーズ(ツール) No.136 アルミターンバックル用レンチ」で回転させて調整出来るので、丈夫でかつ、メンテナンス性が向上する。

【ターンバックルシャフトを取り付ける】
「ホップアップオプションズ No.943 OP.943 3×46mm ハードターンバックルシャフト(2本)」
ノーマルシャフト(1番上と3本目)とハードターンバックルシャフト(2本目と4本目)の比較。ターンバックルシャフトは左右のネジ部が逆ネジになっている。黒い樹脂のアジャスターは付属していないので、逆ネジにする為に新しい物が必要になる。筆者はステアリングワイパーセットで使った物をそのまま流用した
「TRFシリーズ(ツール) No.136 アルミターンバックル用レンチ」

 続いて、今回「直進安定性を高め、旋回性能の向上も実現」するパーツ「ホップアップオプションズ No.1661 OP.1661 アルミハブキャリア 8度」も思い切って購入した。さらにタイヤを取り付ける基部の「ホイールハブ」を「ホップアップオプションズ No.1610 OP.1610 クランプ式アルミホイールハブ (9mm厚 2個)」に交換した。

【アルミハブキャリア】
「ホップアップオプションズ No.1661 OP.1661 アルミハブキャリア 8度 (GF-01、WR-02)」
黒い樹脂製のノーマルハブキャリアとの比較。ノーマルは左右同じ物だが、アルミハブキャリアは8度のキャスター角が付いていて左右別のパーツになっている
【クランプ式アルミホイールハブ】
「ホップアップオプションズ No.1610 OP.1610 クランプ式アルミホイールハブ (9mm厚 2個)」
黒い樹脂製ホイールハブとアルミホイールハブ

 そして直進性能をより高めるため、「ホップアップオプションズ No.1573 OP.1573 0.75mmホイールスペーサー (ブルー) 8枚」で車幅を調整。また、タイヤを固定する「ロックナット」を「Item No:42143TRFシリーズ(パーツ) No.43 4mmアルミセレーションホイールナット(ブルー・4個)」に変えた。ロックナットはやはり衝撃で緩んでしまう事があったが、こちらはホイルにガッチリ食い込むので緩みにくくなる

【直進性・安定性を高める】
「ホップアップオプションズ No.1573 OP.1573 0.75mmホイールスペーサー (ブルー) 8枚」
トレッドを広げることで走行安定性を向上
「TRFシリーズ(パーツ) No.43 4mmアルミセレーションホイールナット(ブルー・4個)」
銀色のロックナットとブルーのアルミナットの比較。
アルミナットはホイールに接する面がギザギザになっているので、ホイールの樹脂にガッチリ食い込んで固定される

 それからタイヤとハブを連動させる「アップライト」は樹脂のネジ山が緩くなってきていたので、新しい物に付け替えた。

【ガタつきを解消】
「RCスペアパーツ No.736 SP.736 TL01・B部品(アップライト)」左上がアップライト
アルミハブキャリアとアップライトを組んだ状態。ガタつきが解消した

 これで足回りはかなり強化された。

 足回り以外では、シャーシにボディを固定する「ボディマウント」はカットして短くしていたのだが、 転倒時にひっくり返ったまま動けなくなってしまう事が多いので、「54604 OP-1604 ボディマウントエクステンションセット」で伸ばした。これで横転しても復帰する確立が高くなる。

 最後に、「ホップアップオプションズ No.1734 OP.1734 GF-01 FRPバッテリープレート」も付け替えた。

【さらにパーツを組み込む】
「ホップアップオプションズ No.1604 OP.1604 ボディマウント エクステンションセット」
ホップアップオプションズ No.1734 OP.1734 GF-01 FRPバッテリープレート」

 これらのパーツを組み込んで再びタムタム大宮店屋上サーキットへ向かった。足回りを重点的に改良した愛車は、どんな走りを見せてくれるだろうか?

【様々な部分をカスタマイズ】
かなりの改造を加えた愛車。走らせるのが楽しみだ