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ホビージャパンの次の74式は、リアクティブアーマー盛り盛り仕様に【#静岡ホビーショー】

「1/35 74式戦車改リアクティブアーマー[バトルオーバー北海道Ver.]」

【1/35 74式戦車改リアクティブアーマー[バトルオーバー北海道Ver.]】

8月発売予定

価格:9,680円

 去る3月についに完全に退役した陸上自衛隊の74式戦車だが、モデルキットの世界ではまだまだ現役だ。

 ホビージャパンのモデルキットシリーズ「HJM(Hobby Japan Model Kit)」の人気モデル「陸上自衛隊 74式戦車」に、はやくも3つ目のバリエーションが登場する。ついに架空戦車となるが、人気の74式戦車にリアクティブアーマー(爆発反応装甲)をたっぷり載せるという、戦車好きならニヤリとしてしまう組み合わせ。今回、静岡ホビーショー ホビージャパンブースに実機が展示されていたのでさっそく取材してきた。

【ホビージャパンブース】

 ベースとなるキット「HJモデルキットシリーズ No3 1/35陸上自衛隊74式戦車」は、陸上自衛隊の歴代主力戦車の中でも人気の高い74式戦車を、かつてない解像度でキット化した作品で、2023年3月にリリースされた。

 その後、2023年8月に初のバリエーション「HJモデルキットシリーズ No4 1/35陸上自衛隊74式戦車 評価支援隊」、そして2024年2月に「HJモデルキットシリーズ No5 1/35 陸上自衛隊74式戦車 G型」を相次いでリリース。いずれもフルキットとして発売されており、オプションパーツだけの販売は行なわれていない。

 今回展示された「HJモデルキットシリーズ No6 1/35 74式戦車改リアクティブアーマー[バトルオーバー北海道Ver.]」は、戦争劇画家として知られる小林源文氏の代表作「バトルオーバー北海道」に登場するリアクティブアーマー装備の74式戦車を再現したものだ。

【1/35 74式戦車改リアクティブアーマー[バトルオーバー北海道Ver.]】

 リアクティブアーマー装備の74式戦車は、陸上自衛隊では採用されたことはなく、架空戦車ということになるが、陸上自衛隊でも、当時、採用を検討されたことがあり、20世紀末にソ連が北海道に攻めてきた際の対抗措置として充分にリアリティがあることから、すんなり受け容れられる仕様だ。

 なんといってもカッコ良い。ただでさえ、流線型の優美な砲塔デザインで人気の高い74式に、ゴテゴテした追加装甲を付ければさらにカッコ良くなることはわかりきっている。しかも、この74式改、原作漫画そのままの仕様ではなく、デザイナーの髙橋誠氏による創作も追加されている。具体的には、側面のサイドスカートと、車体正面上部にも追加装甲が貼られている。その結果、さらにゴテゴテ感が増しており、まるでソ連のMBTのような外観になっている。

【創作部分】
車体右上部
サイドスカート(左)
サイドスカート(右)

 これらのリアクティブアーマーは、ある程度の固まりでパーツ化されており、接着剤で付ける仕様になっている。髙橋氏創作の盛り盛り仕様にもできれば、小林氏の原作仕様にしたり、好みに応じて装甲板の量を変えられる。過去最高に遊び甲斐のあるキットになっている。

 オリジナルの74式キットが備えている車高可変ギミックや、砲身の俯仰角の変更などは、本キットでも可能。パーツ数は増えに増えて771にも達したということで、組み応えも十分。戦車ファンならぜひ購入を検討したいキットだ。

【フォトギャラリー】
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