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敵役仕様の74式! バリエーションモデル「1/35 陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊」【#静岡ホビーショー】

バトラーやバスケット、偽装赤外線投光器など新金型の追加パーツが盛り盛り

【第61回 静岡ホビーショー】

開催日:5月10日~14日(一般開放は13~14日)

入場料:無料

場所:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)

※一般公開日の入場受付は終了

 今年3月、ホビージャパンのHJM(Hobby Japan Model Kit)シリーズの最新作となる「1/35 陸上自衛隊74式戦車」が発売された。昨年の静岡ホビーショーで話題を集めたスケールキットであり、人気の高い74式戦車をモチーフにしつつ、その優美なデザインを余すところなく1/35スケールで再現したキットとして、全国の模型店で人気を集めている。

 静岡ホビーショー2023では、早くもそのバリエーションモデルが出展されており、人気ぶりを裏付ける結果となっていた。ユニークなのは、そのバリエーションモデルの内容だ。特定の戦車大隊をデカール等で再現した程度のバリエーションではなく、戦車大隊の実力を評価するための組織「評価支援隊」を丸ごと再現した意欲作だ。

【陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊】
砲塔周りを中心に新パーツが盛り盛りの「陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊」
参考までにこちらがオリジナルの「陸上自衛隊 74式戦車」

 この評価支援隊モデルは、いわゆるアグレッサー部隊として敵役を担っており、その装備や塗装も独特なものとなっている。なんといっても訓練用の戦車として、ヒット確認用のインジケーターや偽装が施されており、追加パーツが盛り盛りになっているところがおもしろい。すでに74式購入者も追加で欲しくなってしまう「74式戦車 評価支援隊」。さっそく紹介していきたい。

 「陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊」は、3月に発売された「陸上自衛隊 74式戦車」をベースに、評価支援隊仕様にするための追加パーツとデカールを同梱したキットだ。今夏発売予定で、価格は未定だが、「陸上自衛隊 74式戦車」よりやや高めの8,400円前後を想定しているという。

【追加新金型パーツ一覧】

 新金型で制作された追加パーツは実に8つもある。大部分を占めるのはバトラーと呼ばれる交戦訓練装置だ。プロジェクタ(レーザー発射装置)、発射損耗現示器、ディテクタ(中継部)、信号処理機と、いずれも訓練機のみの機材となる。

 加えて、遠征を想定した装置。こちらは増設泥よけ、増設バスケット、偽装赤外線投光器、そして200リットル補助タンク。ビジュアル的にも非常に大きな存在感を放っており、訓練機ながらむしろオリジナルの74式戦車より、実戦感の高い雰囲気を醸し出している。

【追加パーツ】
中央に見えるペール缶が偽装赤外線投光器。手法の付け根にはプロジェクタが確認できる
砲塔後部に鎮座しているのが交戦訓練装置(バトラー)
大きな存在感を放つ200リットル補助タンク
増設バスケット。色々なものを載せられそうだ
フェンダーに増設された泥よけ

 加えて、仮想敵国を印象づける“レッドスター”と禍々しい部隊マークなどがたっぷり用意されたデカールも用意され、個性をアピールできるオリジナルデカールも、「陸上自衛隊 74式戦車」から内容を一部変更。自分だけの1台を追求できる。

【デカール】

 ちなみに偽装赤外線投光器はペール缶が使われているということだが、こうした細かい仕様もリアルに再現。史上最高の74式戦車 評価支援隊を目指したという。

 うっかり書き忘れるところだったが、「陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊」は、74式戦車バリエーションモデル3部作の第1弾ということで、今後第2弾、第3弾と続くという。この第1弾が夏、第2弾は秋、第3弾は冬頃ということで、今年は様々な74式が楽しめることになりそうだ。

 なお、HJMミリタリーシリーズは、速報でもお伝えしたように、別企画も進行している。こちらは、74式のバリエーションがすべて終わってからの展開になる見込みで、少し先になるが、スウェーデンのSタンクや、自動二輪、戦闘機など多彩なラインナップが企画されている。こちらの発表も楽しみだ。

【陸上自衛隊 74式戦車 評価支援隊】