特別企画
ガンプラ「HGUC 1/144 量産型ザク」で簡単ウェザリングを実践!
ウォッシングとピンウォッシュで臨場感アップ
2021年10月19日 00:00
- 【HGUC1/144 量産型ザク】
- 発売日:2003年9月中旬
- 価格:1,100円(税込)
前回、無塗装にて「HGUC 1/144 量産型ザク」の合わせ目消しを行ないました。これだけでも素組とは違うかっこよい仕上がりになったと思います。しかし、現状では綺麗すぎてどこかおもちゃのように見えてしまいます。そこで、今回はこの「HGUC 1/144 量産型ザク」にウェザリングを施し、臨場感アップをしていきましょう。
そもそも「ウェザリング」とは何なのか?
プラモデルをこれまでに作ったことのない方や、プラモデルは素組派といった方の中にはそもそもウェザリングとは何なのかご存じではない方も多いと思います。ウェザリングとはズバリ、模型における汚し表現を指す言葉です。戦場で活躍するロボットは普段私たちが使用する乗用車とは違い、普段から洗浄できない環境にあることが考えられます。そのため、戦場で活躍するロボットたちは少なからず汚れていることが想像できます。この汚れを模型にて意図的に表現する技法をウェザリングと呼びます。
一言で言うと「プラモデルをかっこよく汚そうぜ!」ということです。今回はそんなウェザリングの技法の中から比較的簡単に行なうことができる「ウォッシング」と「ピンウォッシュ」を使用して「HGUC 1/144 量産型ザク」にウェザリングを施していきます。
「HGUC 1/144 量産型ザク」にウォッシング
最初にウォッシングから作業を進めていきましょう。ウォッシングとはプラモデル全体に塗料を塗布することで色味や雰囲気を変更する技法になります。今回はクレオスの「Mr.ウェザリングカラー グランドブラウン」を使用してウォッシングを行なっていきます。
このMr.ウェザリングカラーはエナメル系の塗料となっておりPS樹脂(ガンプラで最も多く使用されているプラスチック)を侵食し、割ってしまう可能性があります。
そのため、ウォッシングの下準備としてザクを一部分解していきます。この時のポイントとして、プラスチックがはめ合わせによって負荷がかかっている箇所は割れやすいです。分かりやすいのはパーツが突っ張っている感じのある手の甲や上腕部。必ず分解しておきましょう。
分解が完了したらウォッシングを行なっていきます。Mr.ウェザリングカラーは原液のままでは色が濃すぎるので専用薄め液で希釈して使用していきます。ウォッシングの方法はMr.ウェザリングカラーを平筆などで全体に塗っていくだけです。
ウォッシングはザク本体だけでなくマシンガンやバズーカなど装備品すべてに行ないます。Mr.ウェザリングカラーが乾燥したら組み立てて次の工程であるピンウォッシュを行ないます。
「HGUC 1/144 量産型ザク」にピンウォッシュ
ピンウォッシュは機械等によくある「油溜まり」を表現する技法になります。使用する塗料はガイアエナメルカラーの「オイル」を使用していきます。
それではピンウォッシュを行なっていきます。ガイアエナメルカラーの「オイル」もMr.ウェザリングカラーと同様に原液のままでは濃すぎる感じがしたので溶剤で希釈し使用していきます。ピンウォッシュの方法はスミ入れと同様に凹部に塗料を流し込んでいきます。
ウェザリングでザクのおもちゃ感が一転して戦場の雰囲気に
これにて今回のウェザリング作業は完了です。ウォッシングとピンウォッシュによるウェザリングがどのような効果を生み出したのか、早速完成したザクを見ていきましょう。
いかがでしょうか。たった2種類のウェザリングだけでここまで臨場感を出すことができました。また、ウェザリングは臨場感だけではなく合わせ目跡を目立たなくする効果もあります。そのため、無塗装派の方でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
工程 | 使用塗料 |
---|---|
ウォッシング | GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー グランドブラウン |
ウォッシング | GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー 専用うすめ液 |
ピンウォッシュ | ガイアノーツ ガイアエナメルカラー オイル |
ピンウォッシュ | タミヤ エナメル溶剤 |
©創通・サンライズ