特別企画

「MS Li-Po バッテリー」によって「次世代電動ガンMP5 SD6」が真価を発揮!

気持ちいい射撃のキレ、低温時のバッテリーの持ちも検証

【MS Li-Po バッテリー 7.4V 1500mAh[スタンダードタイプ]】

5月17日発売

価格:8,580円

【次世代電動ガンMP5 SD6】

2022年12月22日発売

価格:72,380円

 「MS Li-Po バッテリー[スタンダードタイプ]」とその関連アイテムは、東京マルイの未来を担うアイテムと言える。「Li-Po バッテリー(リチウムイオンポリマーバッテリー)」は、既存のニッケル水素バッテリーなどに較べ、瞬間的な放電力や、"持ちや冷え"に優れ、対応する製品と組み合わせることで、従来の電動ガン以上のポテンシャルを発揮することができる。

 利点の多い「Li-Po バッテリー」だが、使い方を間違えると凄まじい炎を出す“発火”の危険性がある。「MS Li-Po バッテリー」は東京マルイ独自規格の保護回路での安全対策、JBRC会員としてリサイクル対応を行っており、電動ガンで使用するための調整もされている。「MS Li-Po バッテリー」はどのような目的で作られ、そのメリットはどんなものか? 対応した電動ガンのポテンシャルはどう変わるのか? 弊誌ではインタビューとレビューで「MS Li-Po バッテリー」が提示する未来を紹介している。

 本稿ではこれらを踏まえ、「次世代電動ガンMP5 SD6」で「MS Li-Po バッテリー」を使った感触をレポートしたい。「次世代電動ガンMP5 SD6」は2022年12月22日発売の商品で、ニッケル水素バッテリーでも作動するが、「MS Li-Po バッテリー」の搭載を前提とした商品であり、その真価は「MS Li-Po バッテリー」と接続することで発揮されるのだ。

 本稿では「MS Li-Po バッテリー」の搭載、射撃のキレの体験に加え、ニッケル水素バッテリーとの比較として、連続使用時の電圧低下、温度を下げた環境での電圧の変化なども検証してみた。

「次世代電動ガンMP5 SD6」は、2022年12月22日発売。価格は72,380円。全長600mmで、ストック伸長時は760mmとなる。本来、「MS Li-Po バッテリー」を標準とした設計であり、今回バッテリー発売によって、その真価が発揮されるようになった

MP5 A5からSD6へ、最大の魅力であるサプレッサーをリアルに再現

 まず最初に比較検証に使用した「次世代電動ガンMP5 SD6」を紹介しよう。本商品は「次世代電動ガンMP5 A5」のバリエーションモデルとなっている。外観上で、MP5 A5から変更された部分を紹介したい。

 元になった実銃同様、MP5 A5に減音効果のあるサプレッサーを搭載したのがMP5 SD6だ。年代によって細部が異なるが、東京マルイでは1992年製造の個体を刻印も含めて忠実に再現している。

MP5 A5にサプレッサーを標準装備したMP5 SD6

 また、エアソフトガンでは「サイレンサー」と呼ばれることも多いサプレッサーは、実銃においてはコミックスや映画のように、火薬の爆発による発射音を劇的になくす効果はない。実際は発射音が掃除機の作動音のような音になる。それでも相手に自分の位置を悟られにくくなるし、室内戦闘などで射手の聴覚を守る効果も有用だ。

 東京マルイではそのMP5 SD6最大の特徴である円筒状のハンドガードとサプレッサーを実銃をしっかりイメージさせるリアルな質感で表現している。滑り止めの溝がモールドされたハンドガードは実銃の質感を再現したエラストマーで成型。手にしっくり馴染む。

リアルさと実用性を兼ね備えたハンドガード
コッキングハンドルを引いて固定し、叩いて戻すHKスラップも行える

 MP5 A5ではバッテリーに合わせ、若干デフォルメされた台形ハンドガードだったが、円筒状のSD6ではリアルサイズで余裕を持って「MS Li-Po バッテリー」とニッケル水素バッテリーを収納できる。

リアルサイズのハンドガード内にバッテリーを収納※撮影のため、バッテリーカバーを外してあります

 また、金属製のサプレッサーは銃口近くまで入っている滑り止めのシボ塗装を再現していて、実銃同様に工具を使わずに取り外しが可能。正ネジになっていて回して取り外すと、内部には吸音材が詰まっていて減音効果が感じられる。

サプレッサー内部には吸音材が仕込まれている

 さらにサプレッサーを外した銃身部には14mm逆ネジとなっており、フルオートトレーサーなどのマズルアクセサリーを取り付けられるようになっている。

サプレッサーを外すと14mm逆ネジ仕様でマズルカバーが付いている
フルオートトレーサーを取り付けた状態

 大きさ、形状、塗装の処理まで本物そっくり、かつ実用的な外観に仕上がっているのが次世代電動ガンMP5 SD6だと言えるだろう。それではこの「次世代電動ガンMP5 SD6」に「MS Li-Po バッテリー」を装備して、性能を検証していこう。

細部に至るまでリアルへのこだわりが感じられる

「MS Li-Po バッテリー」によって「次世代電動ガンMP5 SD6」はどう変わる?

 早速「MS Li-Po バッテリー」を「次世代電動ガンMP5 SD6」に搭載しよう。「次世代電動ガンMP5 SD6」のパワーソースは「MS Li-Po バッテリー」かニッケル水素バッテリーを選択できる。さらにそれぞれのバッテリーを固定するためのカバーが新規で製作されて付属している。

「MS Li-Po バッテリー」、ニッケル水素バッテリーとカバー。それぞれのバッテリーを示すモールドも入っている

 ハンドガードの小穴に付属のレンチを差し込んでずらすと、銃身とバッテリー収納部が露出する。MP5 A5同様にニッケル水素バッテリー用コネクターのケーブルを外すと「MS Li-Po バッテリー」を繋げられる。バッテリーを繋いだらカバーを被せて、ハンドガードを戻せば準備は完了だ。レンチがない場合はサプレッサーを外してロックレバーを指で押せばハンドガードを外すことができる。

レンチを差し込んでハンドガーをずらす
ハンドガードをずらすとバッテリー収納部が露出する

 マガジン装填口からはインジケーターランプが確認できるので、バッテリーを繋いだら必ず確認する。消灯したままであれば問題はない。もし赤色の点灯や点滅があればFET回路とバッテリーからなんらかの異常が感知されているので、取扱説明書の指示に従って解消しよう。

赤い丸の中で光っているのがインジケーターランプ。バッテリーを繋いで消灯していれば問題はない

 異常がなければBB弾を装弾したマガジンを装填、コッキングハンドルを前後に操作し、セレクターをセミオート、バースト、フルオートいすれかに操作しトリガーを引くと発射できる。また、コッキングレバーを2秒間に3回引くと、インジケーターが青色に点滅し、動作確認モードに移行、マガジンを装填しない状態でもカラ撃ちが可能になる。

マガジンは次世代電動ガンMP5シリーズ専用で電動ガンスタンダードタイプと互換性はない
動作確認モードではインジケーターランプが青く光る
インジケーターランプのパターンなどが記されているので取扱説明書は熟読しよう

秒間の射撃速度が向上し、連射感がより心地よく

 「MS Li-Po バッテリー」を使用し、0.2gBB弾を使用しての初速は91.78m/sで0.84J、サバイバルゲームで必要十分な初速が出ている。M-SYSTEMを含めてトータルバランスが取られているので、内部に関してはノーマルのままでの使用が強く推奨される。ちなみにニッケル水素バッテリーを使用しても初速は90.70m/sだった。初速は幅があるのでどちらのバッテリーでも初速は変わらない印象だ。

十分な初速が出ている
ニッケル水素バッテリーで90.70m/s。「MS Li-Po バッテリー」を使用した場合と初速は変わらない印象だ

 両方のバッテリーでの違いを確かめるため、まずはニッケル水素バッテリーで射撃を行ってみた。ニッケル水素バッテリーでも本製品に搭載されているM-SYSTEM、FETはしっかり作動し、射撃のレスポンスの良さをしっかり体感できる。特にバーストショットの小気味よさは「次世代電動ガンMP5シリーズ」にしかない特徴で、銃器に興味があれば絶対に体感してほしい。

コードの取り回しもA5より余裕がある
ニッケル水素バッテリー専用のカバーを付けてハンドガードで固定する

 続いて、ニッケル水素バッテリー用のコネクタを外し、「MS Li-Po バッテリー」を取り付ける。「MS Li-Po バッテリー」を包み込みながらハンドガード下部にピッタリ収まるカバーを付け、ハンドガードを戻すと装着が終了する。やはりニッケル水素バッテリーよりも小型な分、余裕がある。

ニッケル水素バッテリー用のコードを外して「MS Li-Po バッテリー」を専用コネクターに繋げる
専用カバーで「MS Li-Po バッテリー」を保護する
円筒状にピタリと収まる。

 トリガーを引くと、セミオート、バースト、フルオート共に快調に作動する。ニッケル水素バッテリーに比べ、始動時の電流供給が安定しているので、特にセミオート、バーストのキレが増していると感じた。「次世代電動ガンMP5シリーズ」は「MS Li-Po バッテリー」を得て、そのポテンシャルを完全解放したのだな、と唸らされた。

 「MS Li-Po バッテリー」で変わるのは"連射速度"と“安定性”である。フルオート射撃の場合、ニッケル水素の場合は1秒間の発射数は18発、「MS Li-Po バッテリー」を使うことで1秒間の発射数が19発に向上する。また長い間使ってもこのレスポンスが低下しないのだ。電圧が下がりやすいニッケル水素バッテリーに較べ、安定した感触で長時間戦えるメリットは大きい。

 なにより引き金を引いてから発射までのレスポンスが良いのだ。FETに加えて、瞬間的にモーターのパワーを引き出す「MS Li-Po バッテリー」はセミオート、バースト射撃の感触が向上する。0.00何秒という本当に小さな感触の違いなのだが、この小気味よさはぜひ体感して欲しい。

セミオートとバーストのキレはこれまで味わったことのない素晴らしいキレがある
【「MS Li-Po バッテリー」によって「次世代電動ガンMP5 SD6」のセミオートとバーストのキレが大きく向上!】

電圧計測で、バッテリーの"持ち"を比較。保冷剤と冷風で低温状態も検証!

 ニッケル水素バッテリーに対して電流が大きく、モーター始動時のキレが良くなり発射サイクルも上がる「MS Li-Po バッテリー」だが、他に導入の大きなメリットとして、発射弾数の増加と冬期における作動効率の安定もあげられる。

 併せて行ったインタビューで東京マルイ島村氏によると、発射可能弾数は使用条件によって上下するものの、ニッケル水素バッテリーに対し「MS Li-Po バッテリー」は130%程度は発射可能弾数が増加するとのことだ。

 そこで今回は、「次世代電動ガンMP5S D6」に加え、レビューに使用した「電動ガンP90プラス(プラス)」にニッケル水素バッテリーと「MS Li-Po バッテリー」を繋いで連射し、どの程度電圧が低下するかを計測してみた。

 まず、ニッケル水素バッテリーと「MS Li-Po バッテリー」を満充電する。筆者の環境下ではニッケル水素バッテリーは9.75V、「MS Li-Po バッテリー」は8.35Vまで電圧があがった。製品にはニッケル水素バッテリー8.4V、「MS Li-Po バッテリー」は7.4Vと表記されているがこれはあくまで規準値で、電動ガン用に限らず満充電すると環境に応じて電圧は高くなるようになっている。

実験開始前の「MS Li-Po バッテリー」の電圧は8.35V
ニッケル水素バッテリーの電圧は9.75V

 このバッテリーをまず「P-90プラス」に繋ぎ、タイマーで測りながらフルオートで100秒間カラ撃ちした。終了後計測するとニッケル水素バッテリーは9.25V、「MS Li-Po バッテリー」は8.09Vとなった。同条件で使用して、「MS Li-Po バッテリー」の方が電圧の低下はマイルドだということが解るだろう。

実験終了時の「MS Li-Po バッテリー」の電圧は8.09V
ニッケル水素バッテリーの電圧は9.25V

 続けて「次世代電動ガン MP5 SD6」は60秒で計測した。ニッケル水素バッテリーは9.01V、「MS Li-Po バッテリー」は7.95Vとなった。毎秒の発射弾数が多い「MS Li-Po バッテリー」の方が、マイルドに電圧が低下していることが数値ではっきりと見ることができたと思う。

 これはそれだけ「MS Li-Po バッテリー」の方が“持ちが良い”ことを意味する。電圧(V)の低下は電流(A)で補うことで電力(W)を安定させるのだが、電圧の低下が大きいとその分電流を消費し、バッテリーの持続時間が短くなる。「MS Li-Po バッテリー」はニッケル水素バッテリーより1.3倍くらい持ちが良いとのことだ。サバイバルゲームで、持って行く予備バッテリーを少なくできるのである。

実験終了時の「MS Li-Po バッテリー」の電圧は7.95V
実験終了時の「MS Li-Po バッテリー」の電圧は9.01V

 続いて、冬期に気温の低下によってバッテリーが冷えた場合を装丁して電圧を計測してみた。射撃実験後も多少使用したのでニッケル水素バッテリーは8.98V、MS Li-Po バッテリーは7.75となった。そのバッテリーをセーフティバッグに一緒に入れ、氷で冷やしながら風を当てて急速に温度を下げていく。

 瞬間的に冷やしただけなので、冬期の様に使用出来なくなるまでの電圧低下は見られなかったが、ニッケル水素バッテリーは8.84V、「MS Li-Po バッテリー」は7.73Vまで電圧が低下した。ちなみに、氷から離すと電圧も元に戻った。電圧は低温時に一時的に低下する事が確認できた。「MS Li-Po バッテリー」の低温への耐性も確認できたと思う。

 こちらでは“温度によるバッテリー能力の低下”を検証した。5度を下回る気温だとニッケル水素バッテリーはかなり持ちが悪くなる。冬場のサバイバルゲームでバッテリーが使えなくなったという経験があるユーザーも少なくないのではないだろうか? 低温下はガスガンが使えなくなってしまうので、電動ガンで戦いたいところなのに、寒すぎるとそれも難しいのだ。「MS Li-Po バッテリー」と対応した電動ガンならば寒い環境でも安定した射撃が楽しめるのだ。

冷却前の電圧
氷と冷風で温度を強制的に下げた
一時的なものだが、ニッケル水素バッテリーは極低温下には電圧がかなり低下する

 ここまでで「MS Li-Po バッテリー」を「次世代電動ガンMP5 SD6」に導入することでのメリットをまとめてみようと思う。

・発射サイクルの向上で対戦相手に強いプレッシャーをかけられる
・モーターの始動性が向上してキレが良くなり、初弾から安定したリコイルが得られる
・発射可能弾数が増えることでの安心感が得られる
・主に冬期の電圧低下による作動不良の不安が解消できる

と、非常に多いメリットがあることが実感できた。

 「電動ガンスタンダードタイプP-90プラス」では、スタンダードタイプのメカボックスにプラスシステムを導入し、「MS Li-Po バッテリー」と組み合わることで、電動ガンの実用性が極限まで引き出された。

 それに対し、強烈なリコイルやオートストップ機能などを備え、本物に近い作動、リアルを追求しているのが、「次世代電動ガンMP5 SD6」だ。「次世代電動ガンMP5 SD6」は、引き金を引いたままにすると3発の弾が連射される「バーストショット」が実銃以上に安定して撃てるところが面白い点だろう。FETの回路で確実に3発だけの連射が可能なのだ。実銃ではこの機構が難しくMP5シリーズでも廃止されているこのバーストショットが安定して使えるのは「次世代電動ガンMP5」シリーズならではだ。バーストショットを安定して使用可能にすることで、サバイバルゲームにおける実用性も追求されている。

 なお、今回は「MS Li-Po バッテリー」使用のメリットがテーマだったが、ニッケル水素バッテリーのメリットの使いやすさも強調しておきたい。「MS Li-Po バッテリー」対応の製品はまだ少なく、ニッケル水素バッテリーの対応商品は多い。ニッケル水素バッテリーは比較的安全に使えるし、安価であるという点は見逃せないメリットだ。

 「MS Li-Po バッテリー」とM-SYSTEMによって制御される「次世代電動ガンMP5 SD6」は、外観含め、実用性とリアルさを究極に高めた電動ガンの到達点と言えるだろう。是非、体感して欲しい。