特別企画

キャラクターの魅力を引き出す「PLAMATEA レーシングミク 2023Ver.」塗装企画

【PLAMATEA レーシングミク 2023Ver.】

メーカー:グッドスマイルレーシング

販売元:グッドスマイルカンパニー

1月29日 発売

価格:8,300円

サイズ:全高:約155mm

 グッドスマイルカンパニーとマックスファクトリーによる“人物キャラクター可動プラモデル”シリーズ「PLAMATEA」に「初音ミク GTプロジェクト レーシングミク 2023Ver.」がプラモデルになって登場した。

 「レーシングミク」はグッドスマイルカンパニーが運営するレーシングチーム「グッドスマイルレーシング」の「初音ミク GTプロジェクト」から生まれた初音ミク。チームのシンボルとして2008年から活躍している。

 今回、プロジェクト15周年を迎えて登場した「レーシングミク 2023Ver.」は、イラストレーター・トリダモノ氏によるデザインとなっている。

 PLAMATEAではトリダモノ氏のデザイン再現はもちろん、各部可動で様々なポージングも楽しめるものとなっている。

 本稿では「PLAMATEA 初音ミク GTプロジェクト レーシングミク 2023Ver.」を塗装し、さらなる魅力を引き出す。

仮組からイメージを膨らませて下準備

 今回の全塗装では、成型色をベースにしつつ、パッケージイラストや公式イラストを参考に色の情報を加えていく方向で進めていく。

 塗装をする前に、一度素組をして全体の成型色や合わせ目の位置を確認していきたい。

 組んだだけでも十分に可愛らしく、付属のシールとデカールでイメージに近い色分けを再現することができる。左右の肩にかかるケープはPVC製で柔らかい布のような材質となっている。また、手首パーツは小さく可動の負担もあるため、今回こちらは未塗装で実施する。

「PLAMATEA レーシングミク 2023Ver.」仮組
シールとデカールなしの仮組でもデザインイメージに近いプロポーションが表現されている
ツインテールのボリューム、毛先の細かさしっかりと造形されている
各部可動でポージングも可能

 塗装をする際はゲート痕を消すためにやすり掛けをし、パーツの隙間を確認し、どこを埋めていくか吟味する。

 合わせ目がある状態では、塗装した際に隙間が目立ち“プラモデル感”が出てしまう。

 本キットでは胴体の左側面や脚部の側面、ツインテールなどの合わせ目が目立つのでこちらを接着剤を流し込んで、やすりで整えていく。

左側面は大きく脇からスカートまで合わせがある
脚部も側面に合わせ目
ツインテールはパーツ分けされた髪の根元部分などが目立っている

 今回は全塗装をするため、肘や膝関節など動く箇所はクリアランスを施す。可動によって塗料が削れてしまったり、接続部が塗料の厚みできつくなり破損してしまう恐れがあるので、可動部の軸穴、側面をやすりで少し削って、少し隙間を作り、余裕を持たせておきたい。

 また、塗装をしやすくするために一部パーツは後はめ加工を施す。

 胸部は肌色部分と胸周りが一体となっているので、肌色パーツの正面のピンをニッパーで切り、後から被せるような形に加工。合わせて、白い衣装部分もジョイント正面部分をピンを切り、肌色部分をはめ込みやすくし、正面と背中パーツの合わせ目部分を接着剤で付ける。

 そして、首周りのケープも前後で肩と背中に固定するので、前面のピンを切り、後はめしやし形に整える。ただし、ピン部分は左右のケープパーツにある穴に通して固定する固定するものなので少し残していおく。

 本来固定している箇所を削っているので、塗装後に接着剤で補強する。

【胸部 後はめ加工】
胸部の肌色部分は肩と脇の合わせ目を加工
正面のピンはニッパーで切り落とし差し込みやすい形にする
内部のパーツも一部切り、首パーツを後からいられらるように加工
本来肌色部分のダボ穴に差し込むピンを切り、あとは目しやすい形に
脇部分を接着剤で合わせ目を消していく
ケープ正面のピンは少し残すようにして切り落とす
後ろからケープを被せて固定

 脚部は膝関節に返しがあるので、ブーツに接続する部分をカット。こちらも最後に接着剤で固定する形で加工する。

 また、膝関節は動かすと太もも、ブーツの内側と干渉するほどタイトになっている。ここは太ももとブーツの内側をデザインナイフで軽く削り、塗装後も接触を軽減できるようにしておく。

【脚部 後はめ加工】
膝関節の返し部分をニッパーで切り、やすりで整える
差し込むだけで脚部ができ、上下の色分けもしやすくなっている

 ツインテールもパーツを積層して繊細な造形を表現しており、合わせ目が大きく走っている箇所がある。ここは接着剤で合わせてやすりで整ていく。

【ツインテール 後はめ加工】
接着剤を流し込んで合わせ目を埋めていく
やすりで表面を整え、一体感ある造形に

 パンツ部分も胴体の接続パーツを挟み込む形となっているので、後ろ部分の接続口と接続パーツの後部ピンを切り、後は目しやすい形にする。

【パンツ 後はめ加工】
パンツの内側にある円筒を切って後はめしやすい形にする

 細かい部分で左太もものベルトアクセサリはイラストでは輪っかになっているので、ピンバイスで穴をあけ、デザインナイフで内面を整えて輪っか状にする。

【アクセサリ 加工】
ピンバイスで穴をあけ、そこからデザインナイフで広げつつ形を整える