特別企画

トミカ新車 9月は「ホンダ プレリュード」「海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32」「ホンダ シビック タイプR(FK2)」が登場!

日本を守る「No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32」

【ロングタイプトミカ No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32】

  • 価格:1,100円(税込)
  • スケール:1/1000(全長:約149mm)
  • アクション:船体上下分割/飾り台付き

 海上保安庁が運用する「あきつしま PLH32」はヘリコプターを2機搭載できる巡視船です。この船名は日本の雅称(風雅な呼び方・名前)である「秋津島(日本の本州の古代の呼称)」を由来としています。前級「しきしま PLH-31」は様々な警備や長距離の救難用途に使われる大型の洋上プラットフォームとして重宝されましたが、高価だったため同型船の建造が難しい状況でした。

【No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32】

 しかしながら、海上における保全活動は重要度を増すばかりで日本周辺海域で重大事案が同時発生した場合の体制強化のために遠洋での長期活動が可能な「しきしま」に準じたヘリコプター2機搭載型の巡視船を新たに2隻増やす必要性が指摘され、まず2013年に建造されたのが「あきつしま」です。予定されたあと1隻は現在までに未就航となっていますが、海上保安庁は日々全力で日本の安全・平和を守ってくれています。

【No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32:パッケージング】
ロングタイプトミカで船舶をモデル化!

 それではロングタイプトミカになった「海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32」を見ていきましょう。トミカはクルマだけではなく、飛行機や宇宙船などもラインナップしていますが船舶というジャンルはそれほど採用例がありません。2011年に「ロングタイプトミカ 130 さんふらわあ さっぽろ」、2018年に「ロングタイプトミカ No.129 さんふらわあ」が登場していましたからかなり久しぶりの船舶モデルとなります。

 商品構成は大きく船体(上下分離が可能)と船橋と後部マスト、海面を模した飾り台のパーツで構成されています。搭載されるヘリコプターは既に船体に設置済みとなっています。船舶をトミカにしてもトミカらしさを失わない秘密が船体の上下分割アクションにありました。なんと船体上側の底にタイヤが用意されていて転がして遊べるようになっています!

【No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32:全周とアクション】
フロント:船首から緩やかなカーブを描く船体のフォルムが特徴的
サイド:甲板上の船橋や装備類がびっしりと並びます
リア:ヘリコプターが搭載されています
パーツ構成:上下分離する船体、海面を模した飾り台、船橋、マスト
底面:船体上部の底面にはタイヤがあります!

 それでは全体を見ていきましょう。船体上側の上面甲板上には船首から船尾までハイディテールな装備がびっしり備わっているのがわかります。甲板の塗装色はどのように塗分け(もしくはパーツ分け)されたのか甲板上のグレーやホワイトの装備品とのシャープなコントラストを魅せてくれます。中央前よりにある船橋部の多層構造体は多数のディテールがあり、その後ろにある煙突部の内部、左右にある全天候型救命艇なども確認できます。

 さらに後部に目を移すと別パーツ化されたマストの下にはヘリコプターの格納庫を備え、その後ろの“H”マークのヘリポートにはローターが別パーツ化(取り付け済み)されたヘリコプターが1機着艦しています。船体の外装部のゆるやかなアールを見事に再現、指でなぞるとその変化量を感じ取ることができます。その船体にはサイドにもディテールがつけられ、サイドの“JAPAN COAST GUARD”、船尾の“あきつしま”といった文字やロゴ類もプリントで再現されています。

【No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32:ディテール(全体)】
波をかき分け進む、あきつしまをロングタイプトミカで再現!
あきつしまの船体をリアルに表現しています
トミカではなかなか見ない船舶がモデル!それだけでも楽しい
飾り台のおかげで海面下にある船底もうっすら見えてきておもしろい
海面を模した飾り台の造形も楽しい!
波の様子もとてもリアルです
船上の構造物もびっしりと配置されています
それぞれの構造物はどういったものか、トミカを手にネットでデータを調べるのも楽しいと思います
各部のカラーリングもシャープで、それによってディテールも際立っている印象です
飾り台を外すと喫水線より下側が見えてきます
船体下部の構造も見れて楽しい部分です
本来は見ることのできない角度から見れるのがトミカでの楽しさ!

 次に各部をアップで見ていきましょう。船首の脇にあるアンカー(イカリ)もモールドに塗装がしてあるこだわりっぷりを魅せてくれます。船体下部は喫水線(水面に接する分界線)の部分で分離できるようになっていてよくできた構造だと思わせてくれます。そしてその上下分離で上側の底面にあるタイヤを確認することができます。さすがトミカ!

 このトミカには海面を模した飾り台がついていますが、それはあくまで飾るためのもの。このタイヤを使えば自分で用意した海面のベースの上を“走らせる”ことができます!模型の世界では「ウォーターライン」と呼ばれ、ジオラマを作る際に海面を模したベースにこの船体の上側のみを飾って海上での様子を楽しめます。さらにトミカなら波間を走らせられるというわけです。

【No.140 海上保安庁 巡視船 あきつしま PLH32:ディテール(アップ)】
船上の装備類もシャープに再現されています
船橋部のカラー分けも実にシャープ!
煙突部のマーキング、別パーツ化されたマストなど見どころたくさん!
船体後部にはヘリコプターが1機乗っています
船体左右の“JAPAN COAST GUARD”やラインなどをシャープに再現しています
船名“あきつしま”も確認できます
船尾にも!
オレンジ色の全天候型救命艇もしっかり塗装されています
船体下側も見ていきましょう
スクリューと陀も確認できます
船体の安定を保つフィンスタビライザーの造形
船首側からみると絶妙なカーブの造形が船舶感を高めます
船体下部を外してみました。下側に覗くタイヤがかわいくもあり、トミカだということを実感させます
海面を模したベースの上において走らせたら楽しいと思います!
出航する様子が目に浮かぶようなたたずまい!