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【エアソフトガン実践入門】サバゲーを楽しむためにオススメのメインウェポン
間口の広いカジュアル電動ガンと、特殊部隊になりきれる本格ガスガン
2022年7月7日 10:07
本稿では「サバイバルゲームに持って行く銃」をオススメしたい。前後左右約100mほどのフィールドに様々な障害物が置かれたサバイバルゲームフィールドで行なわれるサバイバルゲームは、エアソフトガンのポテンシャルを充分に活かす遊びだ。
サバイバルゲームにどんなモチベーションで臨むか、それは人によって様々だろう。「スポーツ感覚で楽しみたい」、「映画のヒーローのように活躍したい」、「リアルな軍装をコスプレしたい」などなど。しかしどんな武器を持って良いかわからないだろう。もちろんこだわりのスナイパーライフルを持っていっても良いのだが、ある程度遠距離も戦え近接戦闘も可能な取り回しの良さ、そしてそこそこの弾数を連射できる"万能型"の銃がオススメである。
こうした点を踏まえ、筆者は「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」と、「ガスブローバック マシンガン CQBR ブロック1」をオススメの銃として挙げたい。
「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は、サバイバルゲーム初心者に最も適した「使える」入門用モデルとして選んだ。「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は、有効射程50mとトップクラスの射撃性能を持ち、軽くコンパクトで取り回しやすいという初心者にも扱い易い実用性の高さが魅力の製品だ。そして実勢価格2万円ほどと手軽に買える値段も魅力で、サバイバルゲームを始めるにあたって購入すべき1挺として選んだ。
もう1つの「ガスブローバック マシンガン CQBR ブロック1」は、実銃の火薬の爆発をガス圧の開放に置き換えた、より本物に近いハイエンドモデルだ。特徴はZシステムという特許技術で、サバイバルゲームでもガンガン撃ちまくれる耐久性の高さ。そして状況に応じてアクセサリーを付け替える、特殊部隊感覚を味わえる拡張性の高さが魅力となっている。
今回、2回に渡ってお伝えしている「エアソフトガン実践入門」では初心者向けにエアソフトガンの基本や楽しみ方を紹介している。今回は"長物"と呼ばれるサバイバルゲームでのメインウェポンとなる銃だ。前回は手軽なエアーコッキングガンと、本格的なガスハンドガンを紹介した。こちらも併せて読んで欲しい。
では、「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」と、「ガスブローバック マシンガン CQBR ブロック1」それぞれの特性を詳しく紹介し、サバイバルゲームで実際に使った感触をお伝えしたい。
初心者オススメのベストセラー、「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」
【電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG】
価格:28,380円(税込)
全長:490 mm / 660 mm(ストック伸長時)
重量:1,900 g(空マガジン、バッテリー含む)
装弾数:50発
動力源:8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリー
弾丸:6mm BB(0.2g~0.25g)
数多くある東京マルイのエアソフトガンの中から、初心者向けにオススメの銃として「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」を選んだ大きな理由は、SMGをモチーフにしたコンパクトなサイズであることだ。まずは本銃の特徴やモチーフをしっかり紹介していきたい。
SMGにカテゴライズされる「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」はライフルタイプに比べて前後が短くコンパクトに造られている。サバイバルゲーム場には様々な障害物がある。銃身の長いライフルは慣れないと先端をぶつけたり、枝に引っかけたりして動きづらい。また、コンパクトでありながら必要に応じて伸縮できるストックを供えているので、しっかり銃を肩付けして狙える。重量も1.9kgと軽く、サバイバルゲーム中に走り回る場合に楽なのは無論、電車で移動する場合にも有り難い軽さに仕上がっている。
また、30年間のバトルプルーフで熟成を重ねた極めて信頼性の高いメカボックスを搭載。BB弾に回転を与えて揚力を発生させ飛距離を伸ばすホップアップとの組み合わせによる実射性能もトップクラスの安定性を誇る。
そのホップアップは調整が必要だが「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は前後に稼動させるレバー式を採用している。連射を続けた場合のズレにくさからダイヤル式も増えているが、初心者には視覚的に解りやすく調整が簡単なレバー式がオススメだ。
「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は、旧西ドイツのH&K(ヘッケラー&コッホ)社のSMG(サブマシンガン)MP5A5をモチーフにしている。実銃のMP5A5は、命中精度が高いSMGとして評価が高く、世界各地の警察や特殊部隊を中心に多用されている。そのため、アクション映画やテレビゲームでも頻繁に登場して人気が高い銃だ。東京マルイでは1992年に「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」を発売した。その後細部がリニューアルされて30年間販売され続けるロングセラー製品となっている。
東京マルイの電動ガンは1991年の発売から昨年で30周年を迎えたが、登場以来一貫してサバイバルゲームシーンの主力であり続けている。電動ガンはバッテリーでモーターを回転させピストンを動かし、シリンダー内で高めた空気圧でBB弾を発射する方式だ。手動式に比べると腕力も不要で操作も比較的簡単だ。また、気温に左右されるガス式に比べて、オールシーズン安定して作動する。さらに最初にバッテリーと充電器を購入すれば家庭用の電源で繰り返し充電できるのでランニングコストも非常に抑えられる。サバイバルゲームにおける実用性が非常に高いので、初心者にもオススメできる仕組みだ。
現行品「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は「ハイグレードバージョン」として発売時よりマイナーチェンジされている。アメリカ海軍特殊部隊SEALES用にバースト機能をオミットし、バレルにサイレンサーを装着するためのネジ加工が追加された。初心者向けモデルとはいえ、実用性のみならず、観賞に堪えるリアルさ、持つ悦びを兼ね備えた製品となっている。
そして、非常にリーズナブルな価格設定もオススメポイントだ。20,000円代の手頃な価格設定が多い電動ガンスタンダードタイプの中にあっても3番目の安さで、実勢価格は2万円前後からでかなり手頃な製品となっている。
ここでサバイバルゲームで活躍できる高い実射性能をシューティングレンジで実際に射撃して紹介しよう。今回の試射は千葉県白井市にあるサバイバルゲームフィールド「ホワイトベース」のシューティングレンジで行った。
「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」はバッテリーを繋いで、BB弾を込めたマガジンを装填、安全装置を解除してトリガーを引けば発射可能だ。弾道を見てレバーを動かす簡単な操作でホッアップを調整する動作は初心者でもすぐに慣れる。難しい操作不要でありながら、25mの距離で小さな金属の的にも余裕で集弾する射撃性能は、サバイバルゲーム用としてトップクラスのものだ。
「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」はサバイバルゲーム初心者でも間違いのない実用性の高さであることが動画からもわかるだろう。次からはいよいよ、本銃をサバイバルゲームで使った感触を紹介したい。
取り回しの良さが大きな特徴! 「MP5A5 HG」でサバゲーに挑む!
いよいよサバゲーでの実戦投入だ。今回は飛び込み参加が可能だった千葉県印西市の「東京サバゲパーク」の定例会に参加した。「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」でサバイバルゲームに参加してみると、とにかく楽ちんだった。駐車場から荷物を持ってセーフティゾーンへの移動、フィールドでの移動も、「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」の軽さにより、普段に比べて非常に楽なのだ。ゲームの合間の準備も、給弾だけなのでアッと言う間に終わり、撮影しながらでもサバイバルゲーム自体に集中出来た。
移動して相手チームを見つけたら連射を浴びせる、サバイバルゲームのプリミティブな楽しさ、撃ち合いを満喫できた。「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は難しい調整も不要で準備にあまり時間をとられないので、初めて参加する初心者も負担が減って、よりサバイバルゲームそのものが楽しめると思う。
サバイバルゲーム初心者向けの装備として筆者がオススメしたいのが、「220連射マガジン」だ。「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」では標準で50発のロングマガジン1本がついてくるが、220連射マガジンがあれば1回10分のプレイならば弾切れを気にせずに戦いまくれるだろう。
また、汎用式で色々な銃に使える3点スリングもオススメだ。エアソフトガンは両手で持っても良いが、移動する時などに、肩から提げられるスリングはあった方が便利だ。つまずいたりするアクシデントの時の安全性も高くなる。取扱説明書が付属するので初心者でも安心だ
そしてやはり「服装」だ。軍用の服や装備は丈夫で長く使えるが、最初は着古した私服など、汚れても大丈夫な格好なら問題無い。出来れば長袖長ズボン、手袋もあれば安全だ。終末アクション映画でお馴染みのショッピングモールに立て籠もるノリで、自分で使えると思ったグッズで一式揃えるのも楽しいだろう。
「電動ガンスタンダードタイプ H&K MP5A5 HG」は初心者に断然オススメの入門用モデルである。続いてのハイエンドモデル「ガスブローバック マシンガン CQBR ブロック1」だ。電動ガンに比べて、より実銃に近いガスガンならではの「銃」としての魅力と、手軽に自分に合わせてカスタマイズできる特徴、ハイエンドモデルならではのサバイバルゲームの面白さを紹介したい。