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【年始特集】サンライズ作品、スパロボOGが熱い! 2024年注目のロボット完成品フィギュアを紹介!

 2024年となり、HOBBY Watchも今年で5年目を迎える。

 日々、様々なホビー情報を発信している弊誌では昨年各ライターによる年末企画を掲載。2023年に発売されたオススメ商品から年末に合った商品などバラエティ豊かなラインナップを紹介した。

 本稿では2024年に発売を予定している注目のロボット作品系の完成品フィギュアを紹介していく。

 2023年も数多くの商品情報が公開、予約が開始された。筆者が印象的だったのは、やはりサンライズ作品のロボット作品がハイブランドで立体化だ。「機動戦士ガンダム」シリーズはもとより、「重戦機エルガイム」、「装甲騎兵ボトムズ」など1980年代のロボットアニメを盛り上げた作品の機体が現代のホビー技術で立体化されるのは、やはり胸が熱くなる。

 BANDAI SPIRITSのハイブランド「METAL BUILD」シリーズを始め、千値練の「RIOBOT」シリーズ、CCSTOYSの「鉄魄」シリーズと各ブランドごとが追求するコンセプトや造形美の違いで「同じ機体でありながら、新しい解釈、新鮮なデザイン」とメーカーやブランドごとの‟個性”も見逃せないところだ。

 また、「スーパーロボット大戦OG」シリーズのオリジナル機体も商品化し、今年もロボット作品ファンを熱くさせるホビー情報が期待される。

METAL BUILD DRAGON SCALE ランスロット・アルビオン

2024年5月 発送予定
価格:38,500円
※プレミアムバンダイ限定商品

 最初の注目商品はBANDAI SPIRITSから「METAL BUILD DRAGON SCALE ランスロット・アルビオン」だ。TVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」に登場したナイトメアフレーム「ランスロット・アルビオン」が「METAL BUILD」のスピンオフブランド「METAL BUILD DRAGON SCALE」から立体化。

 魅せるダイキャスト、キャラクターに合わせたデザインアレンジのコンセプトに「龍の鱗の如き可動外装、魂を宿す内部構造を新たな特徴として掲げ、ねじり/うねりの様な生物的な可動や表現」を取り入れたブランドとなっている。

 弊誌でもライバル機となる「METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式」のレビューを掲載させてもらった。

 ナイトメアフレームは劇中では脚部のランドスピナーによる高速移動やスラッシュハーケンの組み合わせによるアクロバティックな機動が描かれ、そして、「ランスロット・アルビオン」の特徴である巨大な翼「エナジー・ウイング」が再現されている。

 「ランスロット・アルビオン」は白銀の騎士らしい気品と優雅さを持った意匠となっており、そのデザインを踏まえつつも「METAL BUILD DRAGON SCALE」ならではのエッジの効いたアレンジデザインでよりシャープな印象となっている。

 また、新解釈となる射撃武器のスーパーヴァリスの懸架状態での砲撃や展開構造、コックピット左右のダイキャスト製MVSフレームと新たなアクション要素が加わり、可動や造形美に期待したい。

GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE MS-07B グフ

2024年5月 発送予定
価格:30,800円
※プレミアムバンダイ限定

 続いての注目商品はBANDAI SPIRITSの「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE MS-07B グフ」。「機動戦士ガンダム」にてランバ・ラルの搭乗機として有名な「グフ」が「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE」シリーズで立体化。

 「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE(GFFMC)」はメカデザイナー、カトキハジメ氏プロデュースによるガンダム完成品ブランド「GUNDAMFIX FIGURATION」の上位モデルで、ダイキャストとABSをメイン素材としている。デザイン面の密度の高さや質感の高さは言わずもがな、重厚感にプレイバリューの高さも本ブランドの魅力だ。

 筆者自身、「グフがGFFMCで立体化だと!?」と驚かされた。公開された商品情報でも「機動戦士ガンダム」に登場した「グフ」の深い青色や左腕の5連装フィンガー・バルカン砲、ヒート・ロッドと劇中装備が再現されていることに感激した。しかし、「グフだけだとプレイバリューが……」と不安を抱いていたがそれも杞憂だった。

 なぜならOVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」にて登場したノリス・パッカードが駆る「グフ・カスタム」を彷彿とさせる武装が付属するからだ。ガトリング・シールドなどの豊富なオプションパーツが付属し、1つで2度おいしいといわんばかりの要素の詰め込みはファンにはたまらない一品だ。

RIOBOT 重戦機エルガイム エルガイム

2024年7月 発売予定
価格:36,300円

 3つ目は千値練の「RIOBOT 重戦機エルガイム エルガイム」だ。TVアニメ「重戦機エルガイム」より主人公、ダバ・マイロードが駆るA級ヘビーメタル「エルガイム」を立体化したもの。

 アニメのメカデザインは「ファイブスター物語」などで知られる永野護氏が手掛け、デザインの美しさに加え「ムーバルフレーム」などの設定とロボットアニメに新たな風を吹き込んだ。

 本商品ではタカノリ氏(RED FOX)が製作し発表したガレージキットを権利元様の徹底監修し、アクションフィギュア化したもので、アニメとは違った印象を持つデザインとなっている。肩や脚部などが大きく見える意匠で、よりダイナミックな印象を受ける。

 内部フレームの緻密さ、ダイキャストパーツを使用した重厚感、ランダムスレートの展開など各種ギミック、さらにコックピットとなるスパイラルフローの格納ギミックも搭載されている。

 そして、最終回で魅せたバスターランチャーの発射も再現でき、アニメのアクションを網羅し、大迫力のエルガイムに期待したい。

RIOBOT コンパチブルカイザー

2024年2月 発売予定
価格:46,200円

 続いても「RIOBOT」シリーズから「RIOBOT コンパチブルカイザー」だ。こちらはゲーム「スーパーロボット大戦OG」の機体コンパチブルカイザーを立体化したものだ。

 「この機体がアクションフィギュア化するのか」という驚きと「SDザ・グレイトバトル」シリーズに登場したコンパチカイザーから知っていると「立体化ありがとう」と喜びの気持ちを筆者は抱き、今回オススメ商品の一つとして取り上げさせてもらった。

 メリハリの効いた面構成と力強いプロポーションの再現や可動部の27ヶ所にクリック機構とロボットアクションフィギュアの技術をつぎ込みつつ、スーパーロボットらしい雄々しさ、そして多彩なアクション再現に期待が持てる。

 また、胸部にはLEDギミックを内蔵し、必殺技の「カイザー・バースト」再現ができる。そして、頭頂高約250mmのダイナミックなサイズ感。

 デカイ、動く、光る、そして、カッコイイを揃えたロボット玩具の王道が詰め込まれた商品といえる。

CCSTOYS 鉄魄[MORTAL MIND]シリーズ トップをねらえ! ガンバスター

2024年2月末 発売予定
価格:35,750円

 最後は海外のメーカーCCSTOYSの「鉄魄[MORTAL MIND]シリーズ トップをねらえ! ガンバスター」だ。

 OVA「トップをねらえ!」よりバスターマシン1号と2号が合体した「ガンバスター」を鉄魄[MORTAL MIND]シリーズで立体化。劇中デザインを取り入れつつ、エッジの効いた威圧感あるアレンジが加わり‟新たなガンバスターのフィギュア”となっている。

 これまでの完成品フィギュア、プラモデルと数多くの立体化されてきたが、その中でも一目見た時のインパクトの強さは随一だ。アニメのデザインだとわかりつつも、情報量が増した外観はまさに圧巻の一言だ。

 そして、注目したいのはマント型の防御装備であるバスターシールド。こちらは大きくなびく造形が見事に再現され、ボロボロな雰囲気も新鮮味がある。もちろん、「スーパーイナズマキック」をはじめとした必殺技や劇中では描かれてなかった「バスターホームラン」など多彩な武装も完備。

 プレイバリューの豊富さと巨大感、2024年の新たなガンバスターフィギュアに注目したい。

 2024年も期待のフィギュアが続々発売となる。

 往年の名作から令和の最新技術でブラッシュアップ、進化を遂げ、新たな解釈を盛り込んだロボットたちが並び立つのはファンとしても胸が熱くなる。

 今年も目覚ましいホビー技術進化とそれによって生まれるワクワクと感動をお届けしていきたいと思う。