レビュー
「METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式」レビュー
獰猛な雰囲気と有機的な意匠、そしてアクロバティックな可動が魅せる
2022年11月9日 00:00
- 【METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 10月25日 発送
- 価格:29,700円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約180mm
BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部より、通販サイト「プレミアムバンダイ」限定フィギュア「METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式」が10月25日に発送された。
本商品はTVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」にて登場したナイトメアフレーム「紅蓮聖天八極式」をフィギュア化したもの。
同社より展開されているハイグレードフィギュアシリーズ「METAL BUILD」のスピンオフブランド「METAL BUILD DRAGON SCALE」の第2弾であり、ディテールから質感はもちろん本ブランドならではのアレンジが加えられている。
本商品でも、ナイトメアフレームならではのスタイリッシュなフォルムや、脚部に装着された高機走駆動輪(ランドスピナー)、ワイヤー式の射出装備である飛燕爪牙(スラッシュハーケン)などのギミック再現に加え、「紅蓮聖天八極式」の特徴である右腕の「輻射推進型自在可動有線式右腕部」、飛行ユニットとなる「エナジーウイング」の迫力ある装備も再現されている。
本稿ではそんな「METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式」の魅力を紹介していく。
紅蓮の翼と特異の右腕を備えた究極のKMF「紅蓮聖天八極式」
本商品を紹介する前に「紅蓮聖天八極式」の機体について語っていきたい。
「紅蓮聖天八極式」は前述した「コードギアス 反逆のルルーシュR2」にて登場。ベースとなる機体はアニメ第1期である「コードギアス 反逆のルルーシュ」より登場したレジスタンス「黒の騎士団」のエースパイロット、紅月カレンが駆る第7世代KMF「紅蓮弐式」から登場し、第2期である「コードギアス 反逆のルルーシュR2」では改修型の「紅蓮弐式甲壱式型腕装備」から飛行ユニットを装備した「紅蓮可翔式」と強化され、最終強化型として登場したものが「紅蓮聖天八極式」となる。
特徴は伸縮する右腕の輻射波動機構で左右非対称のシルエットに、敵機を圧倒する火力で撃破するアクションは筆者の心を鷲掴みにした。
劇中では「ランスロット・アルビオン」と並ぶ第9世代ナイトメアフレームで、他の追随を許さないハイスペックを有し、翼のような飛行ユニット「エナジーウイング」でシルエットも大幅に変わった。
今回、「METAL BUILD DRAGON SCALE」より立体化され、アニメのデザインを再現しつつ同ブランドならではのアレンジに、「可動外装」によって有機的な可動表現が加えられている。
「METAL BUILD DRAGON SCALE」第1弾では「魔神英雄伝ワタル」の「龍神丸」が立体化され、内部に世界観を感じさせるアレンジを組み込むなど印象的なフィギュアとなった。
リアルロボット系である「紅蓮聖天八極式」ではどのようなアレンジが加えられているのか、気になるところだ。
高級感あるパッケージと巨大なクリアパーツが収まった内容物
パッケージはエナジーウイングを広げた「METAL BUILD DRAGON SCALE 紅蓮聖天八極式」が表を飾り、裏面にはポーズ例が記載されている。
中には大きめのブリスター1つと小さいブリスターが2つ、「紅蓮聖天八極式」本体を収めた発泡スチロールと取扱説明書が封入されている。
「紅蓮聖天八極式」の左手の交換用手首、各武装、エナジーウイング用のパーツが入っている。特に目を見張るのがエナジーウイングのクリアパーツ。大小のウイングがあり、迫力あるサイズとなっている。また、アニメでは平面で表現されていたが、エネルギーを出力しているかのようなまだら模様の造形が入っている。
専用の台座は、本体を支える2点式の支柱と飛燕爪牙など有線式武装やエナジーウイングを支える補助支柱3本が同梱されている。
本体は取り出した状態では右手や背部のユニットなどが備わっていないため、各パーツを装着して陸戦状態を再現したい。
地上を高速で駆ける黒の騎士団エース機体
「紅蓮聖天八極式」の陸戦状態を再現するために、まずは飛燕爪牙、右腕部のマニピュレーター、右肩パーツ、背部ユニットとエナジーウイング収納状態パーツを各部に装着する。
パーツの装着が完了した「紅蓮聖天八極式」は鋭角な外装デザインに、細い手足がスタイリッシュに映える造形となっている。巨大な右腕部の異形の威圧感があり、全身の赤いカラーリングも濃淡によってメリハリのある造形が強調されている。
そして、「METAL BUILD DRAGON SCALE」シリーズオリジナルのアレンジとして、有機的な表現があげられる。特に顕著なのが、胸周りの造形だ。張り出した装甲に緑のクリアパーツで猛禽類のような荒々しさが強調されている。また、モールドによる情報量の多さも、より先鋭的に見える演出となっている。
攻撃的な造形美はとても満足度の高いものだが、パーツの装着やポージングの際、至るところが尖っているためうっかり指先に刺さったりする恐れもあるので注意が必要となった。
次のページではギミックやアクションポーズを紹介していく。
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