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【年末特集】G.F.F.M.C.やメタルビルドなど新解釈が盛り込まれたガンダム完成フィギュア2023年振り返り

 2023年も残りわずか。今年も数多くのホビーが発売されてきた。

 そこで、HOBBY Watchでは「年末特集」と題して2023年に発売された商品をジャンルごとに紹介している。

 本稿では「機動戦士ガンダム」シリーズの完成品フィギュアを取り上げていく。カトキハジメ氏がプロデュースする塗装済み完成品フィギュアブランド「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE」や「超合金の良さ」と「作品に応じたデザインアレンジ」が融合した究極を追求する完成品トイブランド「METAL BUILD」など最高峰の技術と進化を続け、ガンダムフィギュアはビジュアルや変形機構の再現度の高さが伺える。

 各ブランドごとに新解釈を加えたギミックが搭載され、拡大解釈によるディテールアップなどで各モビルスーツの新たな魅力が引き出されている。

 今回は2023年に発売したアイテム5選を紹介していく。

GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ガンダムデスサイズヘル(EW版)

2023年7月 発送
価格:33,000円
※プレミアムバンダイ限定商品

 最初に紹介するのはカトキハジメ氏がプロデュースする塗装済み完成品フィギュアブランド「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE」(以下、G.F.F.M.C.)から「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ガンダムデスサイズヘル(EW版)。

 「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」よりデュオ・マックスウェルが駆るモビルスーツ「ガンダムデスサイズヘル」が「G.F.F.M.C.」シリーズで立体化。‟死神”を彷彿とさせるコウモリのような翼や大鎌・ビームシザースとアニメのシルエットが再現されている。また、ビームシザースはTVアニメ版のツインビームシザースへの再現、さらに組み替えによる新たな形態とプレイバリューも満載。

 そして、「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ガンダムデスサイズヘル(EW版)」オリジナルギミックとして本体の装甲が展開する「グリムリーパーモード」や飛行形態の「レイヴンモード」を実装。そして、ホーネット装備やバスターシールドヘルとTVアニメ版、マンガ作品と「新機動戦記ガンダムW」の設定を盛り込んだ豪華絢爛な立体化となっている。

METAL ROBOT魂 <SIDE MS> ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

2023年2月 発送
価格:15,400円
※プレミアムバンダイ限定

 次は2月に発売された「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> ガンダムTR-6[ウーンドウォート]」だ。ダイキャスト素材による重厚感を持つ「超合金」と、ロボットを愛する心から生まれた「ロボット魂」が融合したダブルネームブランド「METAL ROBOT魂」から立体化され、独特な細身の胴体に武骨な脚部と武装をしたガンダムTR-6[ウーンドウォート]が再現されている。

 「ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに」に登場する試作モビルスーツが持つ尖った機能美が再現され、ダイキャストによる重厚感もロボットならではの楽しさだ。

 そして、武器の変形機構、独自ギミックによる余剰・追加パーツなしのMA形態への変形が可能とMETAL ROBOT魂だからこそできた立体化といえる。そして、オプションパーツによる拡張性も遊びの広さを見せた。

METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)

2023年8月 発送
価格:13,200円
※プレミアムバンダイ限定

 3つ目は「超合金の良さ」と「作品に応じたデザインアレンジ」が融合した究極を追求する完成品トイブランド「METAL BUILD」から「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」だ。

 「METAL BUILD」で展開されているMSV企画「オルタナティブストライク」から立体化されたオプションパーツ。本商品では従来のバックパックとしての運用が多かったオプション装備(ストライカーパック)に変形機構をふんだんに取り入れ、巨大なクローなどの形状変化が楽しめる商品となっている。

 バックパックとなる「ディバインストライカー」のシルエットの変化はもちろん、腕部に装着可能な武装「トリケロス改」と本体となる「METAL BUILD」のストライク系、アストレイ系のシルエットが変わり、戦闘スタイルも変化するなど様々なドラマ性を感じさせる楽しさが詰め込まれた。

METAL ROBOT魂<SIDE MS> トールギスII

2023年9月 発送
価格:18,150円
※プレミアムバンダイ限定

 再び「METAL ROBOT魂」より「METAL ROBOT魂<SIDE MS> トールギスII」。

 「新機動戦記ガンダムW」よりトレーズ・クシュリナーダが駆るモビルスーツ「トールギスII」を立体化したもの。

 「METAL ROBOT魂」シリーズで気品あふれるエレガントな姿が再現され、細かなマーキングによって情報密度も高い立体化となっている。また、バックパックバーニアやサイド・リアスカートの展開ギミックと高速機動アクションも表現できる。

 そして、頭部のフェイスパーツは脱着ができ、劇中に見せたリーオー系の頭部もしっかり表現されている。

METAL ROBOT魂(Ka signature) <SIDE MS> Zガンダム 3号機

2023年10月 発送
価格:16,500円
※プレミアムバンダイ限定

 最後は「METAL ROBOT魂(Ka signature) <SIDE MS> Zガンダム 3号機」。メカデザイナー・カトキハジメ氏監修による「METAL ROBOT魂(Ka signature)」で、「ガンダム新体験 -0087- グリーンダイバーズ」に登場したモビルスーツ「Zガンダム 3号機」を立体化。

 トリコロールカラーの「Zガンダム」とは異なる白を基調としバイオレットのラインが入った独特のカラーリングが再現されている。複雑な変形機構を持つ「Zガンダム」をダイキャストによって遊びやすくなっている。

 また、カトキハジメ氏デザインのこだわったマーキングやハイパー・メガ・ランチャーを支えることができる接続アームなど美しいビジュアルに遊びやすさが追求された立体化となっている。

 2023年も豊富なラインナップが展開され、「機動戦士ガンダム」シリーズの様々な機体が立体化された。

 アニメ、マンガと様々な展開され、媒体によって同じ機体でも新たな姿を見せているが、完成品フィギュアでも驚きと興奮を呼び起こすデザインで登場している。

 新解釈、新ギミックが魅せる新たな可能性。映像作品では見逃してしまいそうな機構の動作などをじっくり眺められるのは立体物の専売特許といえるだろう。

 2024年はどのようなモビルスーツが立体するのか、期待していきたい。

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