レビュー
「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」レビュー
フレキシブルな可動から生み出される異色の形態変化武装
2023年9月6日 10:15
- 【METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 8月18日 発送
- 価格:13,200円
- ジャンル:塗装済み完成品フィギュア
- サイズ:翼幅約315mm
BANDAI SPIRITSは、通販サイト「プレミアムバンダイ」の魂ウェブ商店限定商品「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」を8月18日に発送を開始した。
本商品は「METAL BUILD」シリーズで展開されている「オルタナティブストライク」シリーズに対応したオプション装備で別売りの「METAL BUILD ストライクガンダム」や「METAL BUILD ガンダムアストレイ」と組み合わせて遊ぶことができる。
これまでも数多くのストライカーパック(バックパック装備)が展開されてきたが、「ディバインストライカー」はその中でも異質な存在感を放つものとなっている。
「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」は開発担当者さんにインタビューし、造形へのこだわりに加えてオプションパーツならではの遊びごたえに期待に胸が膨らんだ。
今回は筆者が自分の手で触れて、「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」の造形美や遊びごたえを紹介していく。
インパクト抜群の異色のストライカーパック
商品を見ていく前に、「ディバインストライカー」について触れておきたい。
本装備は「機動戦士ガンダムSEED」シリーズに登場するモビルスーツ「ストライクガンダム」に対応する武装換装システム、ストライカーパックに属するオプション装備で、外伝作品「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY」にてストライカーパックシステムを搭載した「テスタメントガンダム」の装備として登場した。
巨大な翼にして、爪となるバックパック「ディバインストライカー」と右腕部に装着する爪型武装「トリケロス改」で構成されている。
今回立体化された「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」は、「オルタナティブストライク」シリーズで展開されているストーリーに登場するもので、「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」のキャラクター、カイト・マディガンによって再設計された設定となっている。
特徴的な武装の形態変形に加えて、単独飛行形態を獲得している。
本商品では「ストライクガンダム」と「ガンダムアストレイ」のそれぞれの系統に合わせたジョイントパーツによって、換装箇所も変わりビジュアルの変化が楽しめる仕様となっている。
豊富な可動で自在に形を変える「ディバインストライカー」
「METAL BUILD ディバインストライカー(オルタナティブストライク Ver.)」のパッケージから見ていこう。
パッケージ表は「METAL BUILD ガンダムアストレイゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)」に装備した状態と単独飛行形態が描かれている。裏面では各形態が掲載されている。
内容物はバックパックとなる「ディバインストライカー」本体と腕部に装着する武装「トリケロス改」に加え、ビームハンドガン、マディガン専用複合銃が封入。そして、ストライク用とアストレイ用の各接続ジョイントパーツや専用台座、補助支柱、各種ジョイントパーツ、取扱説明書となっている。
ジョイントパーツが多めだが、両翼を広げている「ディバインストライカー」のボリュームや「トリケロス改」のゴツイ見た目と開けた瞬間のインパクトは絶大だ。
内容物を確認したところで、主役である「ディバインストライカー」と「トリケロス改」を詳しく見ていこう。
「ディバインストライカー」は巨大な翼のような形態からハサミ型の形態など様々な形にすることができ、各部がフレキシブルに可動する。
内部のクローパーツをはじめ、主翼は根本や中間部も動かすことができ、「ディバインストライカー」のポテンシャルの高さが伺える。
「トリケロス改」は巨大な爪、3つのシールドにブレードで構成され、まさに攻防一体の複合装備といえる。
本装備は素体となる「METAL BUILD ストライクガンダム」シリーズと「METAL BUILD ガンダムアストレイ」シリーズの腕部に装着するため、追加装甲的な雰囲気となっている。
そして「オルタナティブストライク」シリーズの遊びの広がりは、各パーツの分割によって可能となっている。
5本の爪は関節を有し、広げた状態はもちろん握った状態と表情付けができる。また、シルバーのシールドパーツの裏面にはスライド機構が備わっており、これは素体に合わせて装着する際の調節ができる。
「ディバインストライカー」と「トリケロス改」を見たところで、単独飛行形態を見ていこう。こちらは「ディバインストライカー」と「トリケロス改」を合わせた形態で、「オルタナティブストライク」のオリジナルギミックとなっている。
装着は専用ジョイント使用しつつ、「トリケロス改」をパーツ分けして組み上げてく形となっている。「トリケロス改」は後述する「METAL BUILD ストライクガンダム」などの組み合わせの際にパーツの配置ができるようになっている。この自由度の高さがシルエットの変化に繋がっていく。
専用台座はコンパクトなもので、単独飛行形態のディスプレイ向きの構造となっている。ディスプレイ時の角度調整をオミットしているが、その分安定化ある飾り付けができる。
ディスプレイの際は専用のアタッチメントを使用し、「ディバインストライカー」単独飛行形態を支える。
完成した「ディバインストライカー」単独飛行形態は鋭角なフォルムで、広げた両翼の迫力ある造形となっている。機首はブレードとなっているが、クリアグリーンのパーツがコクピット的な意匠となっている。
側面から見ると機体は薄い構造で全翼機を思わせ、ケレン味ある「ガンダムアストレイ」シリーズならではのデザインだ
単独飛行形態を見たところで、別売りの「METAL BUILD ストライクガンダム」や「METAL BUILD ガンダムアストレイ」との組み合わせを紹介していく。
(C)創通・サンライズ