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【年末特集】冬休みにおすすめ！2023年傑作ガンプラ5選
「MGSD」「MG Ver.Ka」「水星の魔女」「ガンダムビルド」新たな作品・シリーズから大豊作の一年！
2023年12月27日 00:00
2023年もそろそろ終わりを迎えそうです。コロナは5類相当となりニュースではあまり報じられなくもなってきましたね。アメリカ・メジャーリーグに参戦中の大谷翔平選手の活躍とMLB史上最高額でのドジャースへの移籍という日本人としてとても誇らしい年末のニュースで盛り上がりました！
そうそう、個人的な感想ですがこれも！ 筆者が大好きなF1グランプリ第22戦ラスベガスGPにて日本人ドライバー・角田裕毅選手が所属するアルファタウリチームとガンダムがコラボ！ F1ピット内にRX-78-2 ガンダム立像がおかれ、F1マシンのドライバーのヘッドレスト左右にガンダムとガンダムエアリアルの顔がマーキングされるというサプライズもあってさらに楽しかった2023年でありました。
そんな私が弊誌で多く担当させていただいているガンダムシリーズのプラモデル＝“ガンプラ”は今年も話題に事欠かなかったように思います。ここで2023年のガンプラをざっくり振り返ってみましょう。
1月にはガンプラ新グレード「MGSD フリーダムガンダム」、2月には「HG 1/144 ガンダムローズ」というファン待望の期待作、3月にはまさかの展開となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』から「HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)」、4月にはこれまでの集大成でありながら原点回帰を目指した「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」が登場しました。
5月はラインナップ拡充が続く『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』から「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」、6月は古参ファン歓喜の「HG 1/144 ガンダムベース限定 ジム/ジムII/ジムIII セット」でジムの系譜をガンプラで堪能、宇宙世紀ファン充実のリリースが続きました。
7月は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』からついに最終機体「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」が登場、その販売方法等もあり話題に事欠きませんでした。8月はまさかの登場となった「HG ガンダムベース限定 TOLRO-800 -トロハチ-」が登場、なんと可能性が広がるラインナップでしょうか！ 9月は『新機動戦記ガンダムW』から激渋の「RG 1/144 ガンダムエピオン」が登場しました。10月はMGSDシリーズ第2弾「MGSD ガンダムバルバトス」が早くも登場！
そしてシリーズ10周年を迎えた新作『ガンダムビルドメタバース』が公開、併せて「ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダム」が10月に登場。11月にはさらに「HG 1/144 神バーニングガンダム」が登場し毎月同シリーズの新作がリリースされています。12月にも同作から「HG 1/144 プルタインガンダム」が！ 「ガンダムビルドシリーズ」怒涛のリリースラッシュとなっています！
2023年もすばらしいガンプラがたくさん、しかもとても幅広いジャンルのキットが登場しましたね！ 筆者もレビューでいっぱい組ませていただけてとても光栄でした。各キットもこれまで培ってきた技術を惜しみなく投入し、平然と高い完成度を有したままでも組み立ては難しくもなく、組むだけでかっこいいガンプラが目の前に現れます！
さて、今年の年末特別企画では過去に組んでレビューさせていただいたものから5つのキットを紹介させていただきたいと思います。この年末年始にぜひ組んでみてほしい！ そんなキットを集めてみましたので参考にしていただければ幸いです。
ガンプラの新グレードMGSD対決！フリーダムとバルバトス
【MGSD フリーダムガンダム】
- 発売日：2023年1月21日
- 価格：4,290円
【MGSD ガンダムバルバトス】
- 発売日：2023年10月21日
- 価格：4,290円
2022年9月末に開催した「GUNDAM NEXT FUTURE」において突然発表され、ファンの斜め上を行く仕様で登場となったのがガンプラの新グレード「MGSD（MASTER GRADE SD）」です。その名前の通りMG（マスターグレード）クオリティによるSDガンダムを表現したシリーズということになります。
その第一弾となったのが『機動戦士ガンダム SEED』から主人公キラ・ヤマトが劇中後半から搭乗するモビルスーツ「フリーダムガンダム」です。SDガンダムのプラモデルでイメージされるのはその頭身の比率もありますが肘や膝などの関節可動に関してはそこまで凝った仕様の商品はありませんでした。
そこへMGクラスの設計手法を持ち込むことでSDの躯体でありながらシリーズ史上最高の可動性能を詰め込むことに成功しています。さらに各部のディテールやギミックもMGクラスとなっており、各パーツに多数の面や折り重なるような多色表現で情報量を持たせることで圧倒的なディテール表現を可能としています。
特殊なディテールとして、ツインアイを表現するためにカメラのディテールを持たせた内部のメカパーツとクリアパーツを重ねることでリアルな多層構造感を演出しています。新技術としてクリアパーツに効率よく光を反射させる成形方法「リフレクションカット」、艶感の高いグロスインジェクションに金属光沢感をアップさせた素材を採用し、細部の金属演出感を高めています。
そして「GUNDAM NEXT FEATURE」ではMGSDシリーズ次回作は1年後くらいかも……と言われていた中、なんと同年10月に「MGSD ガンダムバルバトス」がリリースされました。ガンダムバルバトスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する主人公三日月・オーガス（ミカ）が駆る“ガンダム・フレーム”を採用するモビルスーツの一機です。
これまでのガンダム作品における“モビルスーツ”という概念から飛び出し、ミカと一心同体になりケモノのように戦場を縦横無尽に駆け巡り、ビーム兵器やシールドを持たずに300mm滑腔砲や巨大なメイスを持って大暴れする姿は新たなガンダムの世界を提示しました。
バルバトスもフリーダム同様のMGSDフォーマットを採用してすさまじい可動性能とディテールを実現しています。バルバトスの持つメカニカルなガンダム・フレームや装甲の表現、野性味あふれるアクションを十分に表現するのにMGSDは最適な選択だったように思います。
MGフォーマットでの細かいパーツ構成、ギミックをSDスタイルに凝縮してそのサイズも手の中に納まってしまう。MGSDは今後もすばらしいプロダクトを我々に届けてくれそうです。次回作への期待は高まるばかり！
原点追及の最新型ゼータとまさかの新機体登場に沸く水星の魔女！
【MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka】
- 発売日：2023年4月29日
- 価格：7,150円
【HG 1/144 ガンダムキャリバーン】
- 発売日：2023年7月15日
- 価格：2,200円
あくなきゼータへの挑戦。「ゼータガンダム」はアニメーション作品『機動戦士Zガンダム』に登場する主人公カミーユ・ビダンが劇中後半に搭乗する攻撃型可変モビルスーツです。
共に軍関係の技術者だった両親を持つ民間人だったカミーユが成り行きでガンダムマークIIを強奪しエゥーゴに参加。軍需産業をベースにするコングロマリットであるアナハイム・エレクトロニクスが持ち込まれたガンダムマークIIとエゥーゴが開発したリック・ディアスを融合し、完成させた画期的なモビルスーツがゼータガンダムです。
ゼータガンダムはガンダム史上初の可変機能を持つモビルスーツとしてデザインされました。TV放映当時（1985年）に既に完全変形を実現した「1/100 MSZ-006 フルアクション ゼータガンダム」として発売され、38年前からガンプラやトイで“完璧な”ゼータガンダムの模索が現在まで続いています。
新登場となった「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」はカトキハジメ氏プロデュースのプレミアムブランドである「MG Ver.Ka」シリーズで登場。この最新のゼータガンダムは原点回帰を掲げ、各部の可動や可変機構は最新のテクノロジーを投入しつつもデザインはアニメ放送版を意識し、まさに“刻を超えて蘇る 原点のゼータ”となっています。
そして、最新のTV放送作品となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』から主人公スレッタ・マーキュリーが劇中最終盤に搭乗した「ガンダムキャリバーン」がHGシリーズでリリースされました。作品のシーズン1,2にわたってちりばめられた謎や伏線回収がファン心理を直撃！ 毎週の放送中、放送後のSNSでの感想・論争合戦で繰り広げられるなど近年でも特に盛り上がりを見せたガンダム作品となりました。
シーズン1が衝撃的な終わり方となり、迎えたシーズン2でスレッタとその仲間たちは守られた学園生活からリアルな世界の混乱の渦に巻き込まれていきます。スレッタの母であるプロスペラ・マーキュリーが過去のヴァナディース事変以降から画策してきた計画がついに実行に移されるとともに、スレッタから「ガンダムエアリアル（改修型）」を取り上げてしまいます。
エアリアルを失ったスレッタはなにもかも失いながら、かつてオックス・アース・コーポレーションとヴァナディース機関が開発した試作機があることを知らされます。その機体はパイロットの生命保護を一切担保しないというまさに“怪物”であり、その後研究開発の全記録が抹消されヴァナディース事変の際に宇宙議会連合が押収し極秘裏に保管していた機体です。
そんなキャリバーンがガンプラ「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」としてついにリリース！ エアリアルを失ったスレッタは何に乗るのか？ 予約受付時に“ガンプラ新商品B”としてしか表示されなかったことで詳細も不明。これまでの劇中でのストーリー展開と共に“魔女”・“怪物”といったキーワードでSNS界隈では白熱した議論が交わされたことも記憶に新しい事柄でした。
ついに詳細が明かされたキャリバーンは名前が“怪物”を表し、“魔女（の箒）”を思わせるバリアブルロッドライフルを装備していました。劇中同様の姿を再現するためにエアリアルから受け取り白くなったガンビットがエスカッシャン（シールド）を構成できます。最新技術のインモールド成形により胸部シェルユニットとアンテナの虹色の輝きを再現しています。
10周年を迎えた「ガンダムビルドシリーズ」スタート！
【ENTRY GRADE 1/144 ラーガンダム】
- 発売日：2023年10月7日
- 価格：1,100円
最後に「ガンダムビルドシリーズ」10周年記念映像作品『ガンダムビルドメタバース』から主人公ホウジョウ・リオがカスタムしたガンプラ「ラーガンダム」が登場！ハワイに住むリオがEG（エントリーグレード）RX-78-2ガンダムをベースとして日本へのあこがれを具現化させたガンダムとなっています。
「ガンダムビルドシリーズ」は『ガンダムビルドファイターズ』（2013年）、『ガンダムビルドファイターズトライ』（2014年）、『ガンダムビルドダイバーズ』（2018年）、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』（2019、2020年）等の作品があり、その10周年記念として各作品の主人公とそのガンプラがメタバース空間に一堂に会しガンプラバトルを繰り広げる『ガンダムビルドメタバース』（2023年）が制作されました。
ラーガンダムはリオがリアル世界でウルツキ・セリアからガンプラビルドの技術を学び、メタバース世界でマスクレディーからガンプラバトルのノウハウを叩き込まれて組み上げたガンプラです。
EG（エントリーグレード）のRX-78?2ガンダムをベースとし、住むハワイにさんさんと降り注ぎ憧れの日本をイメージさせる“太陽”の意味を持つ“ラー”を名前に付けたガンダムを駆り、メタバース空間で行われているガンプラバトルであまたのトッププレイヤーに挑みます！
エントリーグレードシリーズはシール不要でありながら洗練されたパーツ分割により肩部や腰部の模様は組み立てるだけで再現可能です。しかもニッパーさえ使わずにランナーから手でパチパチと簡単に外せるタッチゲート仕様でガンプラの入門にも最適なグレードとなっています。
2024年1月7日からは「ガンダムビルドシリーズSP セレクション」として各シリーズの第1話が放送されます。そして配信作品だった『ガンダムビルドメタバース』全3話とガンダムシリーズとして45年、「ガンダムビルドシリーズ」として10年に渡る歴史を振り返ることができる特別番組が同年2月4日からのTV放送が決定しています！まだまだ展開が続く「ガンダムビルドシリーズ」から目が離せません！
今後の注目のガンプラはこちら！
最後に、2023年12月～2014年1月に発売されるガンプラをご紹介！ 『ガンダムビルドメタバース』から劇中最後に登場するまさにラスボス！「HG 1/144 ティフォエウスガンダム・キメラ」は既に発売日を迎えており全高257mmという巨大さと今後のガンプラにつながるパーツ構成でファンを沸かせました。
「HG 1/144 量産型リコ専用ザク」はドラマ『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』から登場した公式プラモデル！ 「HG 1/144 ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュ」は『ガンダムビルドメタバース』に登場したリオの師匠“マスクレディー”が作り上げたストライクガンダムベースのパーフェクト装備ガンプラ！
そしてついに2024年1月26日から劇場公開されることとなった『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』から「HG 1/144 ライジングフリーダムガンダム」と「イモータルジャスティスガンダム」が公開当日に同時発売されます。この原稿執筆時点では誰が搭乗するのか？ など詳細不明なこの2機はMA形態への変形機構を備え、多種多様な装備が満載！「SEEDアクション」と呼ばれる新しい間接構造など見どころ満載です。
さらに2月以降のSEED FREEDOM系ガンプラは「RG 1/144 フォースインパルスガンダム SpecII」「HG 1/144 ブラックナイトスコード（シヴァ／ルドラ」「HG 1/144 デストロイガンダム」など2024年も話題に事欠かないこと間違いなし！シリーズをそろえて劇中再現してみたり、これだと決めて一つを作りこむのももちろんアリ！こんなに自由に楽しめるガンプラは日本が世界に誇るプラモデルキットです。この年末年始はガンプラに没頭してみてはいかがでしょうか。それでは2024年もよろしくお願いいたします！
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