インタビュー

「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」企画担当者インタビュー

サウンド・発光ギミックを搭載して「ガッツイーグル」がウルトライドクロニクルに登場

【ウルトライドクロニクル ガッツイーグル】

予約期間:8月6日~9月30日23時まで(BANDAI OFFICIAL TOY SHOP)

2025年3月 発送予定

価格:14,300円(税込)

 バンダイは、合体・変形玩具「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」を通販サイト「プレミアムバンダイ」内の「BANDAI OFFICIAL TOY SHOP」にて8月6日より予約を受け付けている。

 1997年~1998年に放送された特撮テレビドラマ「ウルトラマンダイナ」に登場した特捜チーム「スーパーGUTS」が有する多目的主力大型戦闘機「ガッツイーグル」を立体化。放映当時に発売されたSGMシリーズからの造形を一新し、新たに発光・サウンドギミックを搭載し、子どもも大人も楽しめる玩具シリーズ「ウルトライドクロニクル」となって再び商品化された。

「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」

 「ガッツイーグル」はα号、β号、γ号の3機の戦闘機によって構成され、戦況に応じて様々な運用を可能とした機体となっている。劇中では出現した怪獣との戦闘はもちろん、ウルトラマンダイナとの共闘と様々な活躍を見せた。

α(アルファ)号
β(ベータ)号
γ(ガンマ)号

 今回造形やギミックが新たになった「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」の企画担当者H氏にインタビューを行なった。放送当時に発売されたSGM版からの進化や造形、サウンドギミックの魅力を聞いてみた。

【「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」を造形&ギミックをチェック!】

「ウルトラマンダイナ」劇中のデザイン再現と没入感あるサウンドギミック

――「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」の商品化の経緯をお聞かせください

H氏:私自身がもともと戦闘機が好きでして、「ウルトラマン」シリーズの玩具商品を担当させていただいく中で、「ウルトラマン」シリーズに登場するウルトラメカ、戦闘機を商品化できないか検討しており、ユーザー様からの「ウルトラマン」シリーズの商品化アンケートでも、ウルトラメカのご要望をいただいておりました。

 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」は異なる商品名で中国にて先行して展開している商品となります。先に予約受付を開始した「ウルトライドクロニクル ハイパーストライクチェスター」を含め、商品化のご要望が想像以上にあり、今回「ウルトライドクロニクル」シリーズとして日本で発売される運びとなりました。

「ウルトライドクロニクル」シリーズの「ガッツイーグル」

――「ウルトラマンダイナ」放送当時に展開されていたSGM版ではダイキャストが使用されていましたが、「ウルトライドクロニクル」シリーズでの材質はどうなっていますか?

H氏:おっしゃる通り、当時品ではダイキャストが使用されていましたが、「ウルトライドクロニクル」ではプラスチック成型となります。材質を変更したことで、戦闘機らしいマットな質感になっていると思います。

SGM版の「ガッツイーグル」

――「ウルトライドクロニクル」ではカラーリングも劇中に近い印象ですね。当時品ではシールを使用してマークなどを再現していましたが、本商品ではシールの仕様はありますか?

H氏:「ウルトライドクロニクル」ではシールはなく、劇中の「地球平和連合TPC」や「スーパーGUTS」のマーキングやロゴがプリントされています。α号、β号、γ号のライン部分やα号のレーザー熱線砲「ジーク」の砲身などの細かい部分は塗装にて色分けをしております。

α号
β号
γ号

――造形面では「ウルトラマンダイナ」に登場したデザインに近い造形になっているのでしょうか?

H氏:SGM版のα号の脱出ギミックなど玩具オリジナル要素によるヒンジなど、造形に影響が出てしまうため、今回はそういった要素は省略し、全体のシルエット感を劇中に近いものに調整しております。

――当時品と比較したときに各機体のサイズ感はほとんど同じですが、「ガッツイーグル」した時の印象はかなり違って見えます。

H氏:基本的にはコックピット周り、機首部分のシルエットが当時品から向上していまして、各機体はもちろん「ガッツイーグル」の状態でもシルエットの向上が図られています。「ガッツイーグル」にする際のγ号の位置も調整され、より劇中に近いボリューム感あるものになっています。

SGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)の比較
ウルトライドクロニクル版(右)ではコックピットの形状などがよりシャープに
ウルトライドクロニクル版(右)ではβ号のウイングの形状が劇中に近い印象に
ウルトライドクロニクル版(右)は色分けも細かく再現されている
β号のウイング裏の肉抜きも改良され、劇中の戦闘機らしいシルエットを追求。SGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)

H氏:γ号はSGM版ではコックピットと砲身部分をつなぐノズル部分を2か所のヒンジを使用してワンアクションで起こす仕様になっていました。

 「ウルトライドクロニクル」では造形を重視するためにコックピットと砲身部分が分離して、ノズル部分を起こして再度コックピットを装着する仕様になっています。

SGM版(左)ではコックピット部分が繋がり展開。ウルトライドクロニクル版では形状重視でコックピット部分を分割する形となっている

――β号もSMG版にあったα号などの分離用スイッチもなくなって、すっきりしたイメージになっていますね。サイズの変更はありますか?

H氏:SMG版に近いサイズ感になっています。全体のシルエットを調整していく中で、今回のサイズになりました。

α号のSGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)比較。ウルトライドクロニクルのα号本体サイズはW約100mm×H約30mm×D約155mm
α号のコックピット後ろ部分の形状もSGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)で変化
α号の赤いラインなどの塗装部分もSGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)で違いがわかる
β号のSGM版(上)とウルトライドクロニクル版(下)比較。ウルトライドクロニクルのβ号本体サイズはW約280mm×H約60mm×D約140mm
γ号のSGM版(左)とウルトライドクロニクル版(右)比較。ウルトライドクロニクルのγ号本体サイズはW約130mm×H約50mm×D約190mm
γ号はウルトライドクロニクル版(右)は発光ギミックを搭載

――新たにサウンドと発光ギミックについてお聞かせください。

H氏:ギミックに関してはα号とβ号にサウンドと発光ギミックを搭載し、γ号は発光ギミックを搭載しています。

 α号、β号はサウンドに合わせてコックピットが発光するようになっていて、γ号は機首に搭載されたビーム砲「ガイナー」の砲口部分が光ります。

 サウンドはα号で5種、β号で14種の合計19種の音声が収録されています。収録音にはα号のレーザー熱線砲「ジーク」の発射音だったり、β号の「ボルキャノン」の発射音、ガッツイーグルの「トルネードサンダー」の発射音があり、そのほかにも飛行音などが収録されています。

α号とβ号はコックピット部分が発光。
γ号は砲口部分に発光ギミックを搭載

――収録サウンドの選定で苦労されたところはありますか?

H氏:過去玩具としてあまり収録されていないサウンドが多数収録されており、様々なシーンを思い浮かべながら楽しめるようになっているかと思います。

――今回の「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」のこだわりポイントを教えてください

H氏:今回ユーザー様へ向けて新たに立体化された「ガッツイーグル」は、単体時、合体時ともにより劇中に近いかっこいいシルエットと、発光・サウンドギミックが追加されたことで、より没入して遊んでいただける仕様になっているかと思います。

 当時遊んでいた大人の方、「ウルトラマンダイナ」を見ていないお子様にもカッコよくて、楽しんでいただける商品になっておりますのでぜひご期待ください。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

H氏:いつも応援していただき、ありがとうございます。私自身「ウルトラマンダイナ」を見ていた世代で、当時見ていた作品から商品化を進めることができて非常に感慨深いです。昨今の物価高の折り、変形合体ギミックを持つ玩具の商品化は中々厳しい環境ではありますが、引き続き皆様に満足して頂ける商品を展開して参ります。

 ぜひ「ウルトライドクロニクル ガッツイーグル」をお手に取って触って頂けますと幸いです。今後も「ウルトライドクロニクル」シリーズの応援をよろしくお願いします。

――ありがとうございました。