インタビュー
ゾイド「アダマスマキナ AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット」開発担当者インタビュー
合金モデルだからこそ出来た大型装備と迫力のギミック
2025年10月31日 00:00
- 【アダマスマキナ AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット】
- 2026年3月下旬 発売予定
- 価格:30,800円(税込)
タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」より展開される合金モデル「鋼鉄機神 アダマスマキナ」シリーズより「AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット」が、タカラトミーモール含む「T-SPARK ZONE」流通限定商品として2026年3月に発売される。
本商品は別売りの「AMZ-01 バーサークフューラー」もしくは「AM-Z01EX バーサークフューラー(素体)」と組み合わせることで「シュトゥルムフューラー」、「ヤクトフューラー」を再現できるオプションパーツセットとなっている。
「シュトゥルムフューラー」、「ヤクトフューラー」は、帝国軍のティラノサウルス型ゾイド「バーサークフューラー」に高速格闘戦ユニット「シュトゥルムユニット」、長距離砲撃戦ユニット「ヤクトユニット」を装備し換装した姿。様々な戦況や任務に対応するための装備を換装する「CAS(チェンジング・アーマー・システム)」によって、それぞれのユニットを装備できる。
ライバル機となる「ライガーゼロ」同様に高速戦や砲撃戦に対応した装備となっている。
「シュトゥルムフューラー」は高速格闘戦特化のユニットであり、背部に巨大なシュトゥルムブースターを装備し、近接戦闘力を発揮するフリーラウンドシールドとエクスブレイカーを備えている。
「ヤクトフューラー」は長距離砲撃戦特化のユニットとして、背部にハイブリッドヴァリアブルキャノンを備え、各部にはミサイルポッドを備えている。また、ウェポンシールドも備えており、今回初の立体化となった。
今回、「AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット」の試作品の写真を交えつつ、本商品を担当するタカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部企画開発課の中瀬崇嗣氏にお話をうかがった。
高速格闘戦を可能とする巨大なブースターと鋭いエクスブレイカーを備えた「シュトゥルムフューラー」
――最初に「AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット」の立体化の経緯をお聞かせください。
中瀬氏:アダマスマキナで「バーサークフューラー」を商品化する企画が上がった段階で、当然ながら「シュトゥルムユニット」は出そうとはなったのですが、それだけだと過去の商品から引っ張ってくるだけでは足りないと感じました。
また、私は25年前、ムービングキットの「バーサークフューラー」が販売されていた時期に入社したのですが、先輩方が「シュトゥルムユニットは作れたが、ヤクトユニットを商品化できなかった」のを非常に悔やんでいるのを見ていました。いつか出したいと思い続け、今回、アダマスマキナで「バーサークフューラー」が商品化されるタイミングで企画をスタートできました。
――「シュトゥルムユニット」ならびに「シュトゥルムフューラー」についてまずはお伺いできればと思います。今回アダマスマキナでの立体化にあたり、アレンジされた造形などありますか?
中瀬氏:アレンジという点では素体となる「AMZ-01 バーサークフューラー」が元にありますので、そこから「シュトゥルムユニット」をどのように手を加えていくかとなりました。
当然ながらポージングができる仕様であること、ダイキャストモデルベースであることなどムービングキットから大きくプロポーションが変わっているので、そこからデザインしていきました。
中瀬氏:あとは、肩部から伸びていたフリーラウンドシールドの位置を変更しました。当時のムービングキットでは肩部から伸ばした方が歩行ギミックの関係などから効率が良かったのですが、今回、肩部に装備した試作品も作ったのですが、ポージングをさせる仕様なので、この位置だと遊び勝手が悪く、上半身への負荷が大きくなってしまいました。
この状態だと立体物としてもそうですが、世界観の設定や機体運用的にもこの方法では難しいと思い、バックパックから下げる方式に変更しました。
中瀬氏:デザインに関しても当時のムービングキットではできなかったブラッシュアップとして、赤の差し色を増やしています。元々はフリーラウンドシールドだけ赤色だったのですが、本商品ではもう少し増やし全体に散りばめることで、デザインとカラーリングの一体感を出しています。
――カラーリングでの印象変化はやはり「ライガーゼロ」のライバル機として意識されたところもありますか?
中瀬氏:そうですね。元々設定として「ライガーゼロ」と「バーサークフューラー」は帝国側で作られたゾイドであり、「ライガーゼロ」が共和国側に渡り「CAS」の各ユニットが開発され、「イエーガー」、「シュナイダー」、「パンツァー」が戦果を挙げました。
一方で帝国側は「バーサークフューラー」がそもそものユニットが万能であるがゆえに「CAS」優位性を出せなかった。その中で超高速戦闘をする「シュトゥルムフューラー」とペーパープランの「ヤクトフューラー」がありました。
その意味では対をなす「CAS」としてあるべきだろうと、25年前にあった設定を今回しっかりと再現したい思いもあり「シュトゥルムフューラー」と「ヤクトフューラー」をアダマスマキナで出しました。
――「シュトゥルムフューラー」の各装備のサイズに関してはアダマスマキナ向けになっているのでしょうか?
中瀬氏:ムービングキットベースでは歩行するので、そのバランスも加味しており大型にしてしまうとモーターに負担をかけてしまったりある程度の制約がありました。
アダマスマキナでは、キャラクターとして高速戦闘と強襲格闘ができるように背部のシュトゥルムブースターは大型にしております。
エクスブレイカーに関してもタカラトミーのアレンジからすると大きな変更はなく、特攻型の力を出すためにシールドは取り回しがしやすいサイズに変えている感じです。なので、エクスブレイカーと比較した時に少しコンパクトな印象となっています。
――足回りも「シュトゥルムフューラー」仕様になっていますね。
中瀬氏:足回りは大きくはムービングキットと同様に太もものパーツと脛のパーツ、バックパックと元の「バーサークフューラー」についているアーマーを使用しない部分を中心に「シュトゥルム」用に造形しております。
より個性が出るように加速用のブースターの意匠をより多く入れています。これらは元々の設定からあったものを引き継いでいますね。
――今回のデザインで驚いたのは、やはり頭部かと思います。設定通りの頭部に加え、初期稿にあったデザインを元にしたものが楽しめるのも魅力かと思います。
中瀬氏:元々の初期案では「シュトゥルムユニット」として全身のアーマーを換装する想定でした。本商品では大きくシルエットが変化する部分を換装する形になっています。
すべてのアーマーを換装する初期稿では当然頭部のデザインも変わっていました。頭部の形状は特に個性が出る部分なので、「バーサークフューラー」や「ヤクトフューラー」と並べた時に、基本の総合カラーが同じ紫色だと印象が大きく変わらず没個性的になってしまいます。そのため、初期稿をあえて採用し、「シュトゥルムフューラー」の元々あった姿を再現したいと思いました。
――下顎のパーツも変更されていて「バーサークフューラー」の顔からかなり印象が変わっていますね。
中瀬氏:ムービングキットではもう少しゴツイデザインでした。面構成がゴツゴツで、アダマスマキナでは高速戦闘をイメージした鋭い印象の造形になっています。
ちなみに頭部の付け替えはコックピットカバー部分を変更する形で、両頬のアーマーに挟み込んで装着するものになっています。
――初期稿デザインでは「ジェノブレイカー」を彷彿とさせるものになっていますね。
中瀬氏:そうですね。「ジェノブレイカーをCAS化する」というイメージもあったりもしたので、その意味ではその延長にいるといっても間違いではないかと思います。
頭部のブレード「エクスブレード」は前方向にも展開可能で、攻撃時の状態にすることもできます。
――次に可動ギミックについてですが、今回シュトゥルムブースターが連動して展開するとのこと、これはイメージとして「AMZ-01 バーサークフューラー」のバスタークローに近い機構でしょうか?
中瀬氏:アダマスマキナの「ゾイド」シリーズとして面白い部分として、玩具としての進化を出したいと思い、バスタークローではクローを展開すると連動して他のクローが展開し、基部もせり出す機構になっていました。
シュトゥルムブースターでは中央部を引っ張ることで、上下のブースターが連動して展開する形になります。中央部分も引き出したことで、シルバーの塗装が露出するようになっています。
――ブースターが展開することでさらに巨大感あるシルエットになるのは、アダマスマキナの魅力かと思います。
中瀬氏:大人がガシガシ遊んでも見ごたえがあるサイズになっているかと思います。
――また、「ヤクトフューラー」と共通になるかと思いますが、フリーラウンドシールド、ウェポンシールドのアームの可動も気になります。こちらはアダマスマキナの新設計となるのでしょうか?
中瀬氏:そうですね。アームは前後にスイングする機構や左右に開く機構が入っています。さらに、前方に持っていくこともでき、シールドを構えた動きもできるようになっています。
収納時には板状のアームを折り畳んでコンパクトになるようにしていますが、中間部分のみを展開して配置することもできます。
――収納時も非常にコンパクトで外観のまとまりが非常にいいですね。
中瀬氏:アーム部分は悪目立ちさせたくなかったので、カラーリングも暗めの色に設定しています。
ティラノサウルスは手(前肢)が短く、ポージングで演技しきれない部分もあるため、そこをアームで補い、演技力をサポートする形になるかと思います。
――ポージング特化するにあたっての可動の練り込みがうかがえます。
中瀬氏:ムービングキットでは可動部分は制約を受ける部分だったので、アダマスマキナでは可動して楽しい、ポージングをカッコよく決められるようになっています。
――「シュトゥルムユニット」でこだわったポイントや苦労したポイントはどこですか?
中瀬氏:こだわりポイントとして、先ほどあったシールドのサイズを大きくし過ぎないというのは英断でした。最初は大きく作ったのですが、頭部が隠れたり胴体を隠してしまう。また、赤い面積がどうしても大きくなってしまうので、シャープなデザインを意識して、シールドはサイズを抑え、逆にシュトゥルムブースターは大きく見えるようにしてメリハリを付けました。
やはり「CAS」なのでいかに能力を特化させるか、3形態それぞれ色の違いやキャラクターの個性が出るようにしています。
苦労した面でいうと、肩部から伸びていたアームをバックパックに移したことですね。こちらは何回も試行錯誤して、肩から徐々に後ろへ下がっていき、背中に配置するのがベストになりました。
――アームに関しては自然に纏まっている印象を受けましたね。
中瀬氏:アームの位置変更に関しては、付け替え換装がしやすいのもありましたね。
アダマスマキナの「バーサークフューラー」の特徴として、背中と腰の部分がある程度センターに来ているので、このセンターの軸からズラさなければ重心が真ん中に来るので、重さが分散されてディスプレイしやすくなっています。
もし、肩部に着けた状態にするとフロントヘビーになるので、立体物としてのバランスも良くなりました。
重装甲と高火力による長距離砲撃戦闘を可能とした「ヤクトフューラー」
――続いて「ヤクトユニット」ならびに「ヤクトフューラー」についてお伺いします。「ヤクトフューラー」は初の立体化ということもあり、かなり思い入れがあるのではないでしょうか?
中瀬氏:「ヤクトフューラー」に関しては念願の立体化ですね。冒頭でもお話しましたが、25年前に私が入社した際にムービングキット「バーサークフューラー」の先行発売を見ており、当時の先輩方が「シュトゥルムユニット」の商品化をしているのを見ていたのを覚えています。
その時、私は「シュトゥルムユニット」の商品化の裏で、小型のゼンマイゾイドの「スナイプマスター」や「ハンマーロック」などに着けられる小型武器3種(カスタムパーツ)を作っていました。
なので、先輩からは「その武器を作ったから中瀬のせいで金型投資ができなくなったじゃないか」と文句を言われて、そのせいで「シュトゥルムユニット」の予算が削れたとか、削られなかったとか(笑)
それだけ思い入れもあり、「シュトゥルムユニット」の商品化はしたいと考えており、合わせて「ヤクトユニット」は当時の「ゾイドバトルストーリー」でも登場しないペーパープランのユニットであり、商品化にも恵まれなかった。
その後、ゲームの「ゾイドサーガ」などに「バーサークフューラーY」として登場するなど、露出はゼロではなかったものの、立体化には恵まれなかったことが大きかったです。
――造形面では、設定画から立体に起こす際に調整やアレンジを入れている箇所はありますか?
中瀬氏:そうですね。設定画から調整してもったいない部分としては、元がムービングキット「バーサークフューラー」を想定していたので脚部が短かったことや背部に電池BOXを背負っていること前提のデザインでした。
アダマスマキナではその設定画を引っ張ってきたので、開発初期はバックパックが巨大でしたね。そこから、一回り、二回り小さくしました。
逆に、元からあった設定で皆様に提示しきれていなかった部分もあります。例えばウェポンシールドからサブアームが出てくるギミックです。射撃武装を搭載しつつも、それ以外にもサブアームとして使える装備として想定していました。
――「ヤクトユニット」が長距離砲撃戦ユニットとあり、ハイブリッドヴァリアブルキャノンに加えて、全身にミサイルポッドを装備しているのも特徴かと思います。
中瀬氏:こちらも設定にあった装備なのでもちろん再現しています。背部のミサイルポッドはハッチの開閉はもちろん、後部は仰角の調整ができ、前面は左右個別で開くように設計しております。
また、太もも装甲にあるミサイルポッドは外付けのものがあるので、全身にミサイルを搭載しています。「ライガーゼロ」でいうと「パンツァーユニット」に相当する装備なので、ミサイル多めでウェポンシールドは武器プラス作業用アームとして活躍できるようにしています。
帝国軍が考える「CAS」は様々な武装や機能を入れるので量産には向かない盛り盛りの設定になっています。
中瀬氏:また、ハイブリッドヴァリアブルキャノンは合金を使用していませんが、立体物として十分重いので合金モデルのアダマスマキナでなければ支えきれない装備になっています。
フィギュア本体で立たせることもできますが、台座を使用してのディスプレイを推奨しています。
さらに練り込まれた「ヤクトフューラー」の設定を元に初立体化
――「ライガーゼロ パンツァー」は「ゾイドバトルストーリー」では高機動を活かして目標に到達し、高火力で破壊し離脱する運用ですが、「ヤクトフューラー」は長距離砲撃戦仕様とあり、遠くから狙撃して目標を破壊する運用と対極の印象を受けました。
中瀬氏:やはり一番は「バーサークフューラー」がそもそも高火力の荷電粒子砲があるから「ヤクトユニット」が必要ないのではと思われる部分かと思います。
それを逆手に取り、荷電粒子砲以上の火力を持たせた砲撃戦仕様とはどのようなものかを考えた結果、背中の大型キャノンや多数のミサイルを装備し、標的の射程外から破壊するという運用方法が考えられます。
そうした運用をすると考えたので、アダマスマキナでは新たに追加したのが頭部のセンサーユニットです。
中瀬氏:今回の「ヤクトフューラー」が「シュトゥルムテュラン」が開発された同時期に「CAS」の見直しがされて、再度調整して「ヤクトユニット」が作られた想定で考えています。
見直すのであれば、超長距離砲撃をするにはそれに対応したセンサー類を追加しないと射撃制御や命中率の確保が難しくなるため、新たに頭部を設計しました。
――共和国軍のゾイド「ケーニッヒウルフ」のスコープを連想しましたね。
中瀬氏:そうですね。当時のゾイドの設定からすると、金属生命体であるゾイドを乗りこなすして機械制御に頼らないのがロマンであり主流でした。
「ケーニッヒウルフ」のようにある程度ゾイドのポテンシャルを超える兵器を持った時は、それをサポートする機械が必要となり、スコープなどの追加センサー類が求められました。
その点ではまさに「ケーニッヒウルフ」のオマージュと言いますか、平成ゾイドであったセンサー類を追加する趣向で考えると、「ヤクトフューラー」にもセンサーの追加はあって然るべきとなりました。
――頭部のセンサーだけをあげた状態にもできますか?
中瀬氏:できます。あげた状態から狙撃時に頭部に被せる形で下すことができます。なので、完全な固定ではなく、そうしたアクションも楽しめます。
また、ファンの方から「ゼノレックスみたい」というコメントもいただき、担当していた身としては嬉しく、自分が担当したゾイドを振り返ると、そうしたギミックをよく入れているなと改めて思いましたね。「ハンマーロック」の暗視スコープからですから 笑
――足回りも「ヤクトフューラー」の超火力を支えるために安定感あるデザインになっていますね。
中瀬氏:脚部にはアウトリガーがあり、これは「バーサークフューラー」にもありましたが、ハイブリッドヴァリアブルキャノンの反動に耐えられるようなデザインにしています。
かかと部分にも姿勢制御の造形を入れています。
――「ヤクトフューラー」でこだわったポイント・苦労したポイントを教えてください。全体のプロポーションやシルエットに変化を持たせる際に意識したことなどはありますか?
中瀬氏:「バーサークフューラー」が軽装かつミドルレンジで格闘も射撃もでき、「シュトゥルムフューラー」が高速機動メインとなっているので「ヤクトフューラー」は砲撃メインともあって、戦車のような重装甲なデザインを意識しました。
逆に重装甲でありつつも、装甲を削った部分として足回りがあります。ムービングキットでは足回りが大きく、「シュトゥルムフューラー」も大きめにデザインされています。
足首のアーマーは元々の「バーサークフューラー」と同じかそれ以下に抑えています。大きくするとデザイン的にも不格好になってしまうので、なるべく足首から太ももまでは細めに設計し、背中のボリュームとバランスを取るようにしています。
足が大きければ安定感を演出できるのですが、その分重そうになってしまいティラノサウルスの良さが消えてしまうのでそのバランスを取るのに苦労しました。
中瀬氏:アレンジを加えて苦労したポイントとしては背中のハイブリッドヴァリアブルキャノンの大きさです。
キャノンは今回お見せしている試作品の段階でも大きいのですが、最初の試作品はさらに3cmくらい長い砲身でした。そのため、カッコイイ反面長すぎたため設定からかけ離れてしまった。
元々あった設定画ではキャノンの砲口が頭部くらいにくる長さだったのですが、さらに長くなったのでバランスが崩れてしまいました。また、重量の計算をしてアダマスマキナのフレームが耐えられるところまで詰めたのですが、最終的には長すぎたので逆に考え、通常状態では短くしておき、伸縮させることで砲身を伸ばすギミックを採用しました。
伸ばすギミックも私は好きで、昔担当した「スナイプマスター」の尾部のロングレンジスナイパーライフルにも伸縮ギミックをいれており、他にも「ゼノレックス」のカスタムパーツ「ゼノエヴォリューションアームズバスターユニット」などにも入れていました。
「ヤクトフューラー」のハイブリッドヴァリアブルキャノンも伸ばすことで、フロント部分を伸ばすと連動して後部の部分が展開する仕組みになっています。これによってゴールド塗装の露出や排熱のようなアクションギミックを入れています。
――「バーサークフューラー」が野生体ゾイドをベースにしているので、生物感のあるデザインでしたが、「ヤクトフューラー」は人の手が多く入った兵器感が強い印象ですね。
中瀬氏:どうしてもシンプルじゃないんですよ。「バーサークフューラー」が面構成が綺麗ですので、うるさくないデザインをしているのですが、「ヤクトフューラー」は重装甲でデザイン的にはディテール多めだったので、重装甲に見えるようにデザインしました。
中瀬氏:その他、パーツ分割や色分けで色数が増えてしまって苦労しました。「ヤクトユニット」、「シュトゥルムユニット」もマーキングを多数入れていますので、「AMZ-01 バーサークフューラー」よりもさらに派手で多く入れています。
――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。
中瀬氏:今回の「アダマスマキナ AM-Z01CP バーサークフューラー シュトゥルム&ヤクトユニット」は、価格の高いアダマスマキナシリーズですが、お手に取っていただいた際にご満足いただけるよう、サイズやディテール、デザイン、マーキングにも魅力を詰め込んでおります。
ムービングキットでは「ヤクトフューラー」がありませんでしたが、アダマスマキナで初の立体化に加えデザイナーズアレンジ、ロマンを思いっきり詰め込んでおりますので、楽しんでいただければと思います。
AZシリーズの「シーパンツァー」やリアライズモデルの「トリニティライガー」など、平成からのファンの方、昭和からのファンの方に驚いていただけるようなゾイド商品を展開してきましたが、今回の、アダマスマキナでの「ヤクトフューラー」の立体化にも驚いていただけますと幸いです。
――ありがとうございました。
(C) TOMY
※画像は試作品のため、最終仕様と形状、カラーリングが異なる場合があります。













































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