インタビュー
京商、「ワイルドスピード」、1/18ダイキャストミニカーインタビュー
2026年6月16日 00:00
半開きの窓ガラス、ルーフの開閉、ギミックもたっぷりのトヨタ スープラ
――では次に、ブライアンの乗るトヨタ スープラ「1/18 トヨタ スープラ"Fast & Furious" (以下、トヨタ スープラ)」を見ていきたいです。
足立氏:トヨタ スープラは映画の中の様に天井が外れ、オープンカーにできます。天井が外れます。ルーフの材質はABS製です。あと、窓ガラスが閉じたものと半開きのものを用意し、外した場合と合わせて3つの状態を再現できます。
竹川氏:映画では閉じたイメージも多いですし、他の商品でもそういうものが多いので、新鮮に感じてくれると思います。ルーフも外せるので色々な表情が出せます。
足立氏:半開きの窓は工場から「工程が複雑になるから、やめてくれ」と言われたんですよ。どうしてかというと、パーツを取り外してハメ込んで窓を選べるようにする分、精度が求められるんです。設計だけじゃなく、製造誤差も考えなければいけない部分でした。
しかもドアも開きますから、開け閉めをしたときにも隙間ができちゃいけない。取り外せるパーツでそこまで精度を出すのは大変なんです。そしてその精度を生産品でも守らなくてはいけない。それでも半開きの窓ガラスは映画でも特徴的なところなので、こだわりました。
ルーフも同様で、取り外すと工程が増えるし精度が求められる。だけど映画で印象的なので追求しました。窓の開け閉め、ルーフの有り無し、「トヨタ スープラ」は「ダッジ・チャージャー」以上に色々な表情が出せます。
竹川氏:私のオススメは、運転席の後ろのスピーカーです。これがネットでいくら探しても画像出てこないんですよ。見落としているかな……でも取材した資料で印象的なパーツなので再現しています。キャラクター性が出ているパーツですね。
――後ろにある2つのボンベは、映画でも印象的なニトロですよね。
足立氏:車体のスキャニングデータでは、メッキパーツの様に光ってしまうタンクはデータがとれなかったんです。写真を見て形を作り、映画を見直して調整しています。ボンベに書かれたロゴなども、かなり調べて表現してます。文字のフォントなどはこちらで考えて作りました。
――ボディのオレンジ色も印象的です。ダッジ・チャージャーの黒と並ばせると映えますね。
足立氏:レジン製の1/12と、ダイキャストの1/18では色味が違うんです。レジンの1/12とダイキャストの1/18、どちらもカリフォルニアの強い日差しで、このオレンジ色は鮮やかに映えると思います。
あとはステッカーですよね。ボディに描かれた様々なステッカーは本製品の売りなんですが、シーンで描かれているステッカーが違っていたりする。1/12の開発者と一緒に映像を見直して、調整して表現しています。
もう1つ、後ろのエンブレム。トヨタのマークですが、あるシーンでは上下が逆さまになっています。他のシーンではちゃんとしてるんです(笑)。さすがにこれはまずいだろうと、正しい位置にしています。
――昨今CADの精度、成型技術なども様々に進化していると思います。今回の「ワイルド・スピード」製品で製作技術の進化が特に感じられるのはどのあたりでしょう?
足立氏:やはり部品の精度ですね。例えばドア、ボンネット、パーツ同士の隙間の幅を狭くしてもピタリと合うのです。設計をしっかりと立体化できる製造技術は非常に進化しています。以前はボンネットとかドアに隙間が生じてしまう場合がありましたが、今はピタッと閉じます。こういった全体のクオリティアップは今の製品の魅力だと思います。
――それだけ精度があると、ドアなどを開けるときに傷つけてしまいそうで怖いですね。
足立氏:専用の治具が用意されているので、各部をしっかり開けることができます。
大阪ロケで生まれた宣伝資料、映画のキャラクターを手にできる楽しさ
竹川氏:もう1つこちらからアピールしておきたいものがあります。それはぜひ「販促写真を見て欲しい」というところです。今回は特に「ワイルド・スピード」という人気作品での商品になります。だからこそ、写真にもこだわったんです。
――面白そうですね、ぜひ聞かせてください。
竹川氏:「ワイルド・スピード」のクライマックスと言えるゼロヨンのシーンも含め、夜や夕方のシーンが多い。特に夕暮れのシーンで、ドミニクのダッジ・チャージャーとブライアンのトヨタ スープラが並ぶシーン。それをミニカーで再現したかったんです。
そこで「こういうシーンが撮りたい」というのをクリエイターチームに相談して、ロケーションを探したんです。夕暮れか、朝焼けで良い写真が撮れないかとね。そこで大阪にマッチするロケーションがあると聞いたので、4泊もして天気も見ながら撮影しました。ですからこだわりの写真はぜひ見ていただきたいですね。
できるだけ本物の車と見間違えるくらいにしたかったので、上から見下ろすように撮影するのではなく、実車を目の当たりにしているようにしたかった。そのため、地面を掘って、カメラを地面にめり込ませても撮影しました。天気はあいにく雨が多かったのですが、雰囲気のある写真が撮れました。ぜひ見て欲しいです。
――今後模型店などで本製品のサンプルが展示される場合もあると思うんです。その時にどこを特に見てもらいたいですか?
竹川氏:フルオープンでのディテールですね。映画で描写されていなかった部分、「映画の車の細部はこうなっていたんだ」という実感はまさにこの製品でしか得られないと思うんです。じっくり見ていただきたいです。そしてやはり購入していただき、自宅で楽しんで欲しいと思います。映画の面白さをさらに膨らませてくれるアイテムとして、ぜひ手にして欲しいです。“本物感”という意味では、撮影モデル以上にすべての箇所で作り込んでいます。
――読者へのメッセージをお願いします。
竹川氏:非常に人気の高い商品なので、受注が開始するとすぐに完売してしまうと思うんです。ですからこの記事で興味を持った方は、受注開始時期をきちんとチェックして欲しいです。再販予定もないので、ぜひこの機会を逃さないでください。
足立氏:映画好き、車好きの方にぜひ手にして欲しいです。満足していただけるように想いを込めました。手に取って本当に細かいところまでチェックしてください。
今回、話を聞き細かく製品を見ることができた。足立氏も語っているが、ミニカーは手に持つことで実車ではできない自由度でシルエットを楽しみ、細部を見ることができる。加えて本商品は映画では見ることが難しい部分まで知ることができる。まさにミニカーでしかできない「映画世界への没入」が体験できるのだ。それはミニカーだからこそ到達できる境地と言える。
ドムのダッジ・チャージャー、ブライアンのトヨタ スープラ、映画の中で自分がコクピットに座り、ハンドルを握ることを夢見たその感触をミニカーを手にすることで実感できる。これは映画を深楽しめる。一生の宝物として、手にしてみてはいかがだろうか?
(C) Universal City Studios LLC. All Rights Reserved.










































































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