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「GUNPLA PRESENTATION VR先行プレミアム発表会」レポート 「PERFECT GRADE UNLEASHED ガンダム」は、ガンプラ40年の歴史のターニングポイントになる
2020年10月8日 16:15
- 【PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム】
- 発売日:12月
- 価格:27,500円(税込)
BANDAI SPIRITSは10月8日、ガンプラ史上初の完全オンライン新作発表会「GUNPLA PRESENTATION VR先行プレミアム発表会」を全世界同時に配信した。
その名称のみが事前に明らかとなっていた、「PERFECT GRADE UNLEASHED(パーフェクトグレード アンリーシュド) 1/60 RX-78-2 ガンダム」の詳細を、スペシャルプレゼンターのアムロ・レイ(声:古谷徹さん)がプレゼンテーションをするスタイルでの実施となった。
ガンプラシリーズ40周年の一環として立ち上がった「GUNPLA LINK PROJECT(ガンプラリンクプロジェクト)」において、ガンプラの未来へ繋がる商品を展開する「LINK THE FUTURE」の最新アイテムとして、今回新たに発売されるのがこの「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」である。
この40周年に向け、様々なブランドを通して可動・変形・発光・ディテール・組み立て工程などの技術の進化に挑戦してきた「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」の集大成であり、ガンプラの未来の試金石になる究極のプロダクトとなる。アムロは「未来に繋がる様々な技術を盛り込んだこの究極のガンプラは、時代のターニングポイントとなり、数十年後に歴史を振り返ったときに、このプロダクトから歴史が変わったと言われることとなる」とアピールした。
5つのフェーズで「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」を紹介
今回新たに冠されたブランド「PERFECT GRADE UNLEASHED」の“ UNLEASHED”は“解放する”という意味があり、これまの長い歴史の中で多く商品化されてきたRX-78-2ガンダムには、知らず知らずのうちに積み重ねられた定義や商品化による制約が生まれてきたが、それが未来の可能性を狭めていると開発陣は考え、その制約を“ UNLEASHED=解放”することで、未来への新たな可能性を広げる道を選択したという。
解放された新たなRX-78-2ガンダムは、ガンプラの今と未来を繋ぐ40周年の集大成として完成。その特徴は組み立て工程に現われているという。本物のガンダムを組み立てるように錯覚するような、5段階な組み立て工程を実現している。それこそが、技術の進化を凝縮したこのプロダクト最大の特徴となる「GUNPLA EVOLUTION LINK SYSTEM」である。
フェイズ1は「内部フレーム」。ここで体験できるのは“組み立てやすさの進化”だ。注目は、最多の連動と最速の組み立てを実現した大型インサートフレーム。脚部のみで180mmに及ぶガンプラ史上最大のインサートフレームにより、骨となる全身のフレームをPERFECT GRADEシリーズ史上最速で組み立てることが可能だ。脚、腕など、部位単位での組み立て工程ではなく、全身の骨格形成から制作する工程により、本物のモビルスーツを製造する感覚や達成感を感じられる。このフレームを核として、あまたの連動ギミックも実現させている。
フェイズ2は「メカニカルパーツ装着」。ここでは可動性能の進化として、最高峰の可動機構を実装。全身にガンプラ史上最大数の可動軸を設定することで、豊かなポージング表現を実現している。コアファイターを内蔵する胴体部には、40カ所にも及ぶ可動軸を組み合わせた新構造を採用。脚部には各関節にスライド機構を取り入れ、スムーズな可動を実現している。これらの機構により、これまでのプロダクトを大きく上回るダイナミックなポージングも思いのままとなる。
フェイズ3は「トラスフレーム構築」。多重構造の進化を体感できるというもので、緻密に計算された設定考証の中で導き出された内部パーツが幾重にも重なり、重厚感のある多重構造を生み出している。内部フレームのディテールはもちろん、メタリック成形色とメッキ加工を採用した全3枚のランナーからなるトラスフレームにより、その密度は究極に至る。
フェイズ4は「外部装甲装着」。フレームに取り付ける外装表現の進化は、多彩なマテリアル表現によって体感する。3パターンのメッキ加工やメタリック成形色、金属パーツに加え、新開発のエッチングシールなどの多彩なマテリアルパーツを採用し、プラモデルの概念を覆す荘厳な外観を生み出し、完成度を高めている。貼り付けるだけで効果が出るエッチングシールやプラスチックメタルシール、これまでのガンプラにはない存在感を演出する金属パーツやアルミパーツ、内部にクロームメッキを施し、指の節々を再現したマニュピレーターパーツなど、マテリアルパーツは実に多彩で、どんな人でも高いレベルで完成させることができるのだ。
最後のフェイズ5は、「稼働とメンテナンス再現」。このプロダクトは、完成後も技術の進化を体感できるようになっている。内蔵するフルカラーLEDユニットは、4パターンの発光演出が設定されていて、各起動時のイメージカラーを表現。
発光機能はビームサーベルにも搭載していて、1/60スケールのビームサーベル内に極小の電飾ユニットを内蔵し、ビームエフェクトパーツとの組み合わせにより、基部からビームが出力されたような鮮やかなグラデーション発光を実現している。
さらにこのビームサーベルをバックパックに収納することで、バーニアの発光も再現可能だ。また完成後の全56カ所にハッチオープンギミック、外装ギミックを搭載し、本物に見えるようなメンテナンスシーンやアクションを再現できる。
こうした5つのフェイズの組み立て工程の進化がリンクすることで、完成するのが「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」である。BANDAI SPIRITSが贈る現時点での究極のガンプラには、“作る楽しさの追求”が込められていて、誰にとっても作りやすく、作り手の熱中度を高めるものだとアピールした。
ガンプラを「機動戦士ガンダム」の放映後から触れてきた筆者にとってもこのプロダクトは究極のガンプラという印象は間違いなく、特に部位ごとに全身のフレームから作っていく構造や、コアファイター分離時の可動設計などは考えもつかなかった設計である。
また完成後のメンテナンスハッチ開閉の演出などは、'80年代のガンプラブーム当時のモデラーによる印象深い作例を思い出させてくれた。これを実際に作ることができるのは、今年12月となる。2020年11月12日~15日に開催予定の「ガンプラEXPO TOKYO 2020 feat. GUNDAM conference」では、この「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」の試作品も初めて展示される予定なので、実物を見たい人はぜひ足を運んでみよう。
©BANDAI SPIRITS CO.,LTD
©SOTSU・SUNRISE