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【静岡ホビーショー】最新技術と職人の技でジオラマ製作を請け負うDDF

ジオラマへのアイディアから多彩なビジネスを展開

 静岡ホビーショーに出展したDDF(ディディエフ)というメーカーはクライアントから要望を受けてジオラマを製作する会社だ。幾つもの基本レイアウトからクライアントがチョイスし、アレンジして製作することが主なビジネスとなる。

 比較的小型のものでも数十万円、1mを超える大きさだと50万円以上というビジネススケールで、企業の広告向けジオラマという依頼が多い。博物館などのジオラマも製作しているという。病院の院長の自社を含めた周囲を立体化するといった依頼なども多いとのこと。

大きな観覧車の周りを鉄道が巡るジオラマ。奥のメリーゴーランドも動く。27万5千円(税込)で製作できるという
鉄道の目線で楽しむ

【DDF、観覧車と鉄道模型の動くジオラマの楽しさ】

 DDFのジオラマ制作としてのイニシアチブはCADデータでの立体的な設計図を提示し、具体的なイメージモデルを提示し、クライアントと明確な完成図を共有できること。また、直径50cmの観覧車をLEDで美しい虹色に光らせる電飾技術など、その技術の高さで競合するメーカー以上のクオリティを目指しているとのこと。

 「特に鉄道模型は車両が走っている目線の高さが良いんですよね、そこから観覧車を見上げるのが楽しいんです」。話を聞いた担当者はジオラマの前でしゃがみ込んで語った。実際の鉄道を見る視点から風景を組み立てる。そういったジオラマ好きならではのこだわりが製作するジオラマのクオリティを上げる。

街頭や信号のパーツやミニジオラマも販売している

 例えば観覧車があるジオラマの場合、走っているNゲージのスケールは1/150だが、観覧車のゴンドラはずっと小さい。そしてジオラマの奥のメリーゴーランドはまた縮尺が違う。しかし動いているものが3つも詰め込まれていて、楽しい風景を形作っている。そういうジオラマ作りならではのノウハウも独特のものがあるとのこと。

 このほかDDFでは街頭や信号機といったジオラマパーツの販売なども行なっている。建物の3Dプリンタでの出力を請け負ったり、ジオラマから広がる様々なサービスも展開している。現在特許出願中の「流水システム」は光の流れで川が流れるように見えるジオラマアイディア。熟練の職人と多彩なアイディアで、いろいろな取り組みを行なっているとのことだ。

巨大オブジェクトや大型ジオラマも製作
光の流れで川の流れを表現する「流水システム」は現在特許出願中

【DDF、特許出願中の「流水システム」】