ニュース

シリーズ累計15,000部「フォントかるた 2nd editon」が登場【ゲームマーケット2024春】

7年ぶり第2弾は「鬼滅フォント」など最新の48書体収録

【ゲームマーケット2024春】

開催日:4月27日~28日

会場:東京ビッグサイト東展示場1,2,3ホール

入場料:1,500円より(時間帯で変動)

 2024年4月27日と28日、東京ビッグサイトで、アークライトが主催するアナログゲームの展示会「ゲームマーケット2024春」が開催された。ゲームマーケットは国内最大規模のアナログゲームイベントであり、今回の2024春は、出展数合計1,064と過去最大規模での開催となった。ゲームマーケット2024春で出展されていたアナログゲームの中から、本稿ではフォントかるた制作チームが送る「フォントかるた 2nd editon」を紹介しよう。

「フォントかるた 2nd editon」。ブースでは特別価格として欧文版が3,000円(定価は3,520円)、和文版が2,800円(定価は3,300円)で販売されていた

テレビなどでも話題になった「フォントかるた」がリニューアル

 フォントかるたのブースでは、マスコミにも取り上げられて話題になったかるたゲーム「フォントかるた」のリニューアル版、「フォントかるた 2nd editon」の試遊体験や販売が行なわれていた。

 「フォントかるた」は、その名の通り、読み上げられるフォント名とその解説文を聞いて、そのフォントで書かれた札を取るというかるたゲームだ。初代「フォントかるた」は2017年2月に登場し、当初は「無理ゲー」とか「デザイナーじゃないとわからない」などと言われながらも、「遊んでみると意外と取れる」「遊びながらフォントの知識が身につく」など好評を博し、マスコミなどにも取り上げられ、シリーズ累計で15,000部以上を販売するというヒット製品となった。

 初代「フォントかるた」発売から7年の間に和文フォントの環境が大きく変わり、よりユニークなフォントも登場した。収録フォントのラインナップを刷新、解説文も整備してより分かりやすくなったリニューアル版「フォントかるた 2nd edition」が2024年4月に登場した。

 ブースでは、フォントかるたの欧文版や、フォントへの愛が詰まった書籍「愛のあるユニークで豊かな書体。」も販売されていた。なお、「フォントかるた 2nd edition」の定価は3,300円、「フォントかるた 欧文版」の定価は3,520円だが、ブースでは特別価格としてそれぞれ2,800円と3,000円で販売されていた。

フォントかるたのブース。写真はフォントかるた制作チームの方々
フォントかるたの書籍「愛のあるユニークで豊かな書体」(1,980円)も販売されていた

48種類のフォントを収録

 「フォントかるた」のルールは、普通のかるたとほとんど変わらない。取り札と読み札はそれぞれ48枚あり、48種類のフォントが収録されていることになる。基本的には、普通のかるたと同じくちらし(取り札をばらばらに置く)で遊ぶことになるが、上級者は、百人一首の源平戦と似たルールで遊ぶこともできる(その場合は2人プレイ限定となる)。ちらしで取る場合は、最大10人程度でプレイできるが、5,6人程度が適当であろう。

フォントかるた(和文版)2nd editonの取り札
フォントかるた(英文版)の取り札
フォントかるた(和文版)2nd editionの読み札。フォント名とその解説が書かれており、その書体見本も記載。「鬼滅の刃」で有名になった「闘龍」などフォントに関する豆知識も

 取り札の裏には、フォント名が書かれているので、最初に3分間の暗記時間が与えられる。この暗記時間の間に取り札をめくってフォント名を覚えることができるが、暗記時間終了後、取り札は全員でシャッフルされるので、場所を覚えることはできない。シャッフルが終了したら、読み手が読み札を(フォント名)→解説文の順に読み上げる。お手つきした人は、その回はもう札を取ることはできない。

取り札の裏にはフォント名が書かれているので、最初に札を裏返してフォント名を暗記する時間が与えられる

 なお、通常は読み手が必要だが、付属の読み札用ケースに読み札を入れて、1枚ずつ抜き取っていくと、読み手無しでも遊べる。読み札には書体見本もあるので、初心者同士の対戦なら、読んだ読み札を取り手から見えるように置けば、フォント名を覚えていない初心者でも気軽に遊べる。

 フォントを知らない初心者から出版やWebデザインなどに携わっている上級者まで、楽しく遊べるようにデザインされていることが人気の秘密であろう。

フォントかるた(和文版)2nd editonを試遊することができた