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演技力が試される?バターの重さ神経衰弱「GRAM GRAM」【ゲームマーケット2024春】
手の感覚頼りで同じ重さのバターを探す
2024年4月30日 00:00
- 【ゲームマーケット2024春】
- 開催日:4月27日~28日
- 会場:東京ビッグサイト東展示場1,2,3ホール
- 入場料:1,500円より(時間帯で変動)
2024年4月27日と28日、東京ビッグサイトで、アークライトが主催するアナログゲームの展示会「ゲームマーケット2024春」が開催された。ゲームマーケットは国内最大規模のアナログゲームイベントであり、今回の2024春は、出展数合計1,064と過去最大規模での開催となった。ゲームマーケット2024春で出展されていたアナログゲームの中から、kitchen gamesの新作重さ神経衰弱「GRAM GRAM」を紹介しよう。
手の感覚が鋭く、演技がうまい人が有利か?
kitchen gamesのブースでは、バターの重さ神経衰弱ゲーム「GRAM GRAM」の試遊体験と販売が行なわれていた。「GRAM GRAM」は、昨年のゲームマーケット2023春で、制作中の新ゲームとして展示されていたのだが、製品版が完成し、販売が開始されることになった。昨年デモされていたものから、ルールや仕様が多少変更されており、より遊びやすくなっていた。
「GRAM GRAM」は、外見が変わらないバターの中から、同じ重さのペアを見つけ出し、取り除いていくゲームだ。ルールとしては神経衰弱に近いが、必ず赤と青のバターを1つずつ選んでいく必要がある。バターの重さは1~5までの5種類あり、1が一番軽く、5が一番重くなっている。バターは全部で15ペア(30個)あるが、重い物ほど数が少なくなっており、1は5ペア、2は4ペア、3は3ペア、4は2ペア、5は1ペアとなっている。
神経衰弱の場合、選んだ2つの数をプレイヤー全員に公開してから、また元のように裏返して置くが、「GRAM GRAM」では、選んだ2つのバターの重さが違うと思った場合はそのまま元の場所に置くルールだ。このときに重そうな音を立てて置いたり、フェイクを入れて混乱させることもできる。2つのバターが同じ重さだと思ったら「GRAM GRAM」と声を出して、その2つを裏返す。裏には重さを示す数字が書かれているので、その数字が一致した場合は、その2つのバターを盤面から手元に移動し、続けて次のペアを選ぶことができる。
「GRAM GRAM」と宣言してバターを裏返しても、数字が違っていた場合、その数字が見えるように元の場所にバターを置いて、次のプレイヤーの手番となる。つまり、外してしまうと、相手に大きなヒントを与えることになる。このあたりのリターンとリスクの関係が、普通の神経衰弱にはない面白さだ。
最後までバターを取り切ったら、書かれている数字を合計する(ペアで1つと数える)。その合計が大きい方が勝ちとなる。つまり、重さ1を4ペア取られても、重さ5を1ペアとれば逆転できるのだ。重いバターは数も少ないので、いかに取りこぼさないようにするかがポイントだ。プレイ人数は2~4人で、ルールがシンプルなので対象年齢は6歳以上と幅広い。
「GRAM GRAM」は、パッケージやコンポーネントの作りもしっかりしており、バターを手で持った感触もいい。ブースでは6,000円で販売されていた。
娘と勝負したがギリギリ負け
今回のゲームマーケットは娘と一緒に見て回ったので、手の感覚に自信があるという娘と二人で勝負をしてみた。一進一退の取り合いが続き、筆者が連続で3ペア取ったこともあったが、最後は娘に取り切られてしまった。取ったバターの数は筆者が8ペア、娘が7ペアだったのだが、合計点数は逆に娘が18点、筆者が17点で筆者の惜敗であった。一番重い5は筆者が取ったが、娘に重さ3を3つと、重さ4を1つ取られたのが痛かった。
「GRAM GRAM」は、ルールがシンプルなので、老若男女誰でも楽しめる。自分の手の感覚が意外と当てにならないこともよくわかる。1ゲームが比較的短時間で終わるため、パーティゲームとしてもおすすめだ。
(C)kitchen games