レビュー
「POP UP PARADE ユナ」レビュー
強さも可愛さも最強! 4,000円以下とは思えない高クオリティを目撃せよ!!
2021年3月25日 00:00
- 【POP UP PARADE ユナ】
- 3月25日出荷開始
- 3月27日ごろ発売予定
- 価格:3,900円(税込)
- 販売元:グッドスマイルカンパニー
- 原型制作:デザインココ
昨今のフィギュアは恐ろしいほどクオリティが高い。しかし価格もクオリティ相応なので、値段を見て“財布と相談”という経験を誰もがしたことがあるだろう。
“フィギュアを買うには覚悟が必要”というイメージをぶっ壊す、革命ともいえるフィギュアシリーズがグッドスマイルカンパニ―からリリースされている。その名も「POP UP PARADE」シリーズ。このシリーズ最大のポイントは価格のお手軽さ。POP UP PARADEシリーズはすべてのアイテムが3,900円という驚きの価格設定になっているのだ。
それだけ安いとクオリティが……と思う人もいるかと思う。というか、正直な話をしてしまうと筆者も実物を手に取るまではそう思っていた。そんな疑いの目を向けている人にこそ、今回レビューする、3月25日出荷予定の新作「POP UP PARADE ユナ」の3,900円とは思えないこだわりを存分に見てもらいたい。
異色の着ぐるみ美少女がフィギュア化!
本フィギュアは、TVアニメ「くまクマ熊ベアー」の主人公「ユナ」を立体化したのもので、作中同様愛くるしいクマの着ぐるみを身にまとっている。
ユナは、引きこもり生活を送っているネトゲ廃人。外にも出ない彼女が何故こんなハロウィンの仮装のような格好をしているのかというと、異世界に飛ばされてしまったからである。
異世界だからってクマの格好はねえよと思うかもしれないが、ユナが飛ばされてしまった世界ではこのクマ装備が最強装備なのである。ちなみに異世界であってもこの格好は異質のようで、会う人会う人に冷ややかなリアクションをされている。
普段はクールな性格であるユナにとっては相反するユルい姿で、なおかつふざけた格好なのにめちゃくちゃ強いというギャップがとても良い味を出しているキャラクターだ。
ゆるふわアニマルと美少女、2つの可愛さが融合!!
パッケージから取り出すと、美少女フィギュアではあまりお目に掛かれないずんぐりとした丸いフォルム。全身着ぐるみ姿なので露出度やセクシー要素は皆無だが、クマと美少女が合わさった愛らしさはピカイチ。
両手にはチャーミングなクマのパペットが装着しており、左右でカラーや表情がそれぞれ異なる。パペットだけではなく「足」も黒と白のツートーンカラーになっている。クールなイメージのある黒の中に優しい白い色がアクセントとなって、カッコ良さと可愛らしさが共存しているのも面白いポイントだ。
頭にはクマのフードを被っており、そこから顔を覗かせているのも良い味を出している。作中ではクールな表情が印象的なユナだが、本フィギュアでは彼女が大好きな子供たちに見せるような笑顔である。落ち着いたパステル調の大きな瞳、うっすらとピンクに染めている頬も可愛さを演出している。
正面のビジュアルもさることながら、後ろからのシルエットもなかなかにインパクトがある。特に下半身のボリューム感は凄まじく、ここまでの肉厚感を感じさせる美少女のお尻は他では拝めないだろう。
絶対に欲しくなる、価格以上のクオリティ&作り込み!
ここまでで本フィギュアの出来の良さは伝わっているのではないかと思うが、ここからは思わず「本当に3,900円で良いんですか!?」と言いたくなる、こだわりを感じさせるポイントを紹介していきたい。
まずは、パッと見で華やかさを演出している髪の毛。ユナのヘアースタイルは左右の両サイドの髪が長いのだが、これがただ伸びているだけではなく、フワリと広がって風の息吹を感じさせる造形になっている。
ここは簡略化していても誰も文句は言わないだろうと思うこだわりポイントは“クマスーツの質感”だ。丸くずんぐりしているだけで十分に着ぐるみ感は出ているのにもかかわらず、腕や脚周りを見てみると“スーツのシワやダブつき感”までもリアルに表現しているのだ。
さらに、足裏にはチャーミングな肉球がプリントされており、上げている方の足はわかるのだが、“台座に固定させる地に足をついている方まで丁寧にプリントされている”のだ。見えないところまでも手を抜かないクオリティには正直驚かされた。
昔、あるメーカーから発売された安価な価格設定のフィギュアをネットで購入したら、届いた物がクオリティわずか10cm程度しかないという、スケールフィギュアと呼ぶのもおこがましいシロモノを掴まされた経験があり、そのせいで“手を出しやすい価格”という本来喜ぶべきポイントに警戒心が生まれる体になっていた。
そんなトラウマから「サイズはガチャのフィギュアより少し大きい程度だろう」とガチガチに予防線を張っていたのだが、実物は約17cmと、なかなかに見応えのあるスケール感。
この17cmという大きさが個人的にはかなりのベストサイズ。鑑賞の満足感を十分に得られ大きさでありながら、飾る場所にも困らないというコンパクトさを兼ね備えている。デスクやテレビ周りに飾っても全く場所をとらないので、近くに飾っていつでもニヤニヤできる最高のアイテムとなっている。
恥ずかしながら「POP UP PARADE」シリーズの実物を見るのは今回が初めてだったのだが、ここまでの品質のフィギュアが3,900円で手に入るのは“フィギュア業界の革命”といっても過言ではない。
従来のスケールフィギュアの約1/4の価格で購入できる手軽さ、それでいてクオリティは価格以上の出来。筆者は1発で「POP UP PARADE」シリーズに惚れ込んでしまった。
今回レビューをした「POP UP PARADE ユナ」は、1度実物を見たら間違いなく身近に飾っておきたくなる可愛さである。さらに別バージョンの「POP UP PARADE ユナ 白クマVer.」の発売も予定しており、こちらも黒クマとはまた違った可愛さである。本レビューでハートに刺さったらぜひ両方合わせてチェックしてもらいたい。
©くまなの・主婦と生活社/くまクマ熊ベアー製作委員会