レビュー

タミヤ「1/24 マクラーレン セナ」レビュー

塗装開始!イメージはセナのブラジルカラーのヘルメット!

 まず、部位ごとにランナーを大胆に切ってしまいます。これで塗装のときに持ち手などを付けやすくできます。ランナーとパーツをつなぐ一段細い“ゲート”は隠れるところに設定されて設計陣の配慮が感じられてうれしい限りです。そして大きなパーツには隠れる面に持ち手を付けられる部分を作っておくと作業が楽になります。

【塗装しやすいようにパーツを切り分ける】
こんなに切ったらわからなくなりそう……いえいえ、それぞれが特徴的な形なので問題ありません。組み立ても説明書通りにはできないのでこれで大丈夫なのです

 切り出したパーツを持ち手に持たせて塗装ブースで塗装を始めます。量販店などでも模型コーナーに展示されていますが、食器乾燥機が乾燥を早めてくれて作業を停めることなく効率よく制作にあたることができるのでオススメです。

【塗装ブースにて】
プラモ専用乾燥機となった“元”食器乾燥機。いい仕事してくれます。

 レジェンドドライバーのアイルトン・セナはそのヘルメットが有名そのものです。セナはブラジルの出身であり、ヘルメットはブラジル国旗のカラーをあしらうことで彼のブラジルへの愛を感じさせてくれます。中には自分のヘルメットをセナカラーにペイントしたりするファンもいるようです。今回、筆者がイメージしたのはそのブラジルカラー(イエロー、ブルー、グリーン)をあしらってみようと思いました。デザインモチーフとしてはマルボロカラーのパターンを踏襲し、スポンサーデカールを貼ればレーシングカーとしても見えるようなデザインとしてみたいと思います。

 まずは全てのカウルにベースカラーとなるパールイエローを薄く吹き付けて乾燥させる工程を3~4回繰り返します。通常の塗装手順は明るい色から乗せていくのが常套手段ですので、ベースが明るいイエローでとても華やかな印象です。なんだかこのパールイエロー単色でもだいぶカッコよく見えてきました。アンダーボディに仮止めしてみるとなおさらそう思います。スプレーを吹いただけですと表面がゴツゴツしていたりするので、2000番のペーパーを使って表面をならしておきました。触ってみるとだいぶなめらかになります。

【カウルの塗装(ベースカラー)】
一番下はペーパーで磨いた後の状態です。今回は時間の関係でオミットしましたが、下地を黒にしておけばもっと発色がよくなると思われます
【エンジン部の組み立て】
エンジンを組み込みます。まだ全てではありませんが、途端にメカメカしくなってきます
【メタルインレットの貼り付け】
超緊張!特にエンブレムを貼り付ける作業は毎回息を殺して作業します。無事に貼り付けられたセナのロゴが光る!

 シートの塗り分けは随分と迷いましたが、赤いシートがやっぱり好きなものでアクセントカラーとしてパッド部分に入れてみました。つや消しの赤ですが、筆での塗装でもムラも少なくいい感じに仕上がります。

【シートの塗り分けと組み立て】
腰のパッドを失敗してしまったので削り落として再塗装しました。キャビンに仮置きしてみましたがいい感じです

 今回の塗装のテーマは「セナのヘルメットカラー」としています。ベースカラーのイエローと、グリーンとブルーの配色になりますので塗り分けラインをマスキングテープを貼り付けて作っていきます。マルボロカラーの白と赤の配色をセナのヘルメットカラーに置き換えてみましたがいかがでしょう?あまりヘルメットのデザインそのものによせてしまうと“痛い”感じが強くなると思いましたのでこの程度を限度と考えました。

【カウルの塗り分け】
細かいところはいろいろありますが、なんとかそれらしく塗れたようです。一気に雰囲気出てきました!

 今回のキットの特筆すべき点はこのブレーキもその一つで、なんとブレーキディスクがタイヤと一緒に回転するようになっています。この仕組みをさらにブラッシュアップして今後のスポーツカーシリーズの標準装備になってほしいと思いました。これは楽しいです。

【ブレーキの組み立て】
回転している様子が伝わるでしょうか?この実現のために細かいパーツ分割になっていますが効果抜群の仕様です!
【細かい部分の処理】
接着しない窓ガラスは側面を黒く塗るように指示されていますが、筆塗りだと難しいのでガンダムマーカーで塗ってみました。これかんたんでオススメです

 ヘッドライトは4重のパーツを貼り合わせ、さらに細かなクリアーパーツも処理しなければならない難しい部分です。接着剤は“流し込みタイプ”を使うと作業効率が上がり、きれいに仕上がります

【ヘッドライトの組み立て】
クリアーパーツが曇らないように慎重に作業しましょう!だいぶ失敗してます……