レビュー
タミヤ「1/24 マクラーレン セナ」レビュー
伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの名を冠したマクラーレンがプラモデルで登場!
2021年4月9日 00:00
- 【1/24 マクラーレン セナ】
- 開発・発売元:タミヤ
- 発売日:2021年2月6日
- 価格:5,500円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全長約198mm
今回レビューするのはタミヤの「1/24 マクラーレン セナ」です。このクルマはイギリスの自動車メーカー「マクラーレン」が送り出した究極のハイパーカー(スーパーカーのさらに上をいくクルマ)であり、その名前には伝説のF1ドライバー「アイルトン・セナ」の名を冠していることで話題を呼んだクルマです。
▼パッケージを確認。びっしりと詰め込まれたパーツ群
▼組み立てスタート。まずは仮組で全体像を確認
▼塗装開始!イメージはセナのブラジルカラーのヘルメット
▼表面仕上げと塗装&組み立て後半
▼「1/24 マクラーレン セナ」完成!
ここで「マクラーレン・セナ」の実車のスペックを確認しておきましょう。エンジンはコードネーム「M840TR」で、4リッターV8エンジンにより789馬力を発生するまさにモンスターマシンです。いわゆる2シーターで上方に開くドアはサイドにガラスが使われており、ドライバーの足元を見ることができます。このガラスはスマホでおなじみの「ゴリラガラス」が使われているとのこと。特徴的な巨大なリアウイングはカーボン製で、油圧で可動させることができ、エアブレーキとしても利用できます。
車両後部のディフューザーはレーシングカーそのもののデザインとなっており、2ピース構造に見えるものの実はカーボン製1ピースで構成されています。ウイングと共にボディでも強力なダウンフォースを生み出すことで路面に吸い付くように走ることでしょう。ホイールはセンターロック方式でこの「マクラーレン・セナ」専用品となっています。
サーキット走行をメインに考えられているこのマシンの重量は1,198kgととても軽量に作られています。ほぼカーボン製といってもいいこの軽量ボディを789馬力のエンジンで押し出す感覚はとてつもない領域だろうと簡単に想像が付きますね。
タミヤが送る「1/24 マクラーレン セナ」とは
さて、そんなハイパーカーである「マクラーレン・セナ」は世界で500台限定生産、日本では1億円というプライスとなっており、すでに完売しているとはいえおいそれと手が出るクルマではありませんよね。そんな時にはミニカーや今回のようにプラモデルでその所有欲を満たしたくなるというものです。プラモデルであればクルマのつくりを詳細にみることができますし、オリジナルのカラーリングにすることもできます。
プラモデルとして、世界のタミヤが送る今回の「マクラーレン・セナ」はその設計方法がこれまでの同社の「1/24 スポーツカーシリーズ」とは一線を画す内容となっているようです。発売から少々経ってしまってからのレビューとなっていますが、各SNSでの制作された方々の作例を見ていると、“ガラス類は接着をしなくていいようになっている”だったり“外装も細かく分割されていて塗装がラク”、“あっという間に出来上がる”といった情報が出てくるたびに筆者も作りたくてウズウズしていました。
頭の中で“あぁ……組みたい”がぐるぐる回る中、ようやくレビューを行えるタイミングがやってまいりました。今回プラモデルを作るのですから自分の思うがままに仕上げていきたいと考えていました。SNSでの作例などを見ていると、やはりF1での「マルボロ・マクラーレン・ホンダ」のイメージで捉えられる方が多く、有名すぎる白と赤のマルボロカラーで作られているのを多く見ました。筆者もその方向がいいな、と思っていたのですが“同じじゃつまらない!”という思いにいたりちょっとひねった塗装をしてみることにしたのです。では、さっそくキットを確認していきましょう。
パッケージを確認。びっしりと詰め込まれたパーツ群に圧倒される
「マクラーレン・セナ」はどちらかというと乗用車ではなくサーキットを走るために作られたクルマです。そのためかパッケージ写真やランナー、組立説明書を見ていくと「これは何?」というパーツが多く、いつものタミヤのスポーツカーシリーズとは違うように感じました。一発抜きのボディもあるにはありますがこれはカウルを乗せるためのアンダーボディとなっています。なんだかガンプラのような構造に驚きました。