レビュー
「ガールガンレディ アタックガールガン×レディコマンダーアリスセットBOX」レビュー
2021年5月19日 00:00
「レディコマンダーアリス」。小春と心を合わせて「プラモード」発動!
一方の「レディコマンダーアリス」は、5月12日に単体でも発売されたプラモデルフィギュアで、このセットでは先行して同梱されることとなった。完成後にアクションフィギュアのような感覚で楽しめるキャラクターのキットはこれまで「Figure-rise Standard」などで展開済みで、このアリスにもそのノウハウが込められている。ちなみにドラマのアリスはグラビアアイドルの大原優乃さんが演じている。
表情パーツは顔と目が別パーツとなり、シールで瞳を表現するスタイル。瞳にはモールドが入っているので、塗装をして仕上げることもできるだろう。レディコマンダーのキットは全てPS製なので、一般的な塗料で塗装をすることが可能だ。
ボディの複雑な色分けも、ほとんどが成形色で構成されていて、ウエストの一部とベルトの飾りなどをシールでフォローしている。またこれは作っていて気づいたのだが、ドラマではまったく違うように感じたコマンダー達の衣装の一部が共通だったこと。腕の飾り、ウエストのベルト、ニーパッド、ブーツなどが共通のもので、統一感を持たせているのだ。作ることで、劇中で気づかなかったデザインのポイントなどを知ることができるのは、プラモデル共通のいいところである。
合わせ目が目立つポイントなどはほとんどなく、素組みで劇中に登場するフィギュア状態のレディコマンダーとして完成する。フィギュア時の姿なので、後頭部の飾りが大きく、細身の割に重心が高めなので、付属のスタンドや別売りのアクションベースなどを使ってポージングを楽しむといいだろう。
ガールガンレディとプレーヤーの心が1つになった時に発動するという「プラモード」。ギミックとしては、アタックガールガンにレディコマンダーが搭乗することとなる。このモードでは、レディコマンダーの後頭部のバイザーを顔に被せて、飾りの部分を後方へと向ける。その下にある支柱でアタックガールガンに固定する。この部分はプラモードにおけるスコープ的な意匠となるのだ。
ドラマも中盤となって、ガールガンファイトの謎も少しずつ解明されつつあり、「ブラストガールガン」や「チェンジガールガン」などの新たなアイテムも登場し、既発のアイテムとの連動も予定されている。これらプラモデルをドラマのキーアイテムとする設定にも違和感はなく、連動企画の強みを感じられた。
アタックガールガンとレディコマンダーは、プラモデルとしての完成度も上々で、どちらも組み立てやすく設計されている。ドラマのオマケ映像やYouTubeなどで出演者の女優さん達が実際に組み立てて完成させていて、初心者でもちゃんと作れるように設計されているのは、BANDAI SPIRITSの設計におけるノウハウが生きているのだろう。アタックガールガンはせっかくの1/1スケールなので、トイガンとして遊べるギミックがもう少しあればいいとも思った。
気になるのは今後のラインナップで、ドラマと同時に終わってしまうのか、それとも独自路線で続けていくのかも気になるところ。ドラマ後半からの物語を楽しみにするとともに、今後もこのような大がかりなプラモデル連動企画の展開に期待をしていきたい。
(C)「ガールガンレディ」製作委員会・MBS/BSP