レビュー
ガンプラ「RG 1/144 ウイングガンダム」レビュー
2021年6月18日 00:00
実際のキットを確認してみる。1/144の小さいサイズでもRGならではの密度感に驚く!
それではお借りしたサンプルを確認していきましょう。今回のサンプルは初期生産のものを塗装して組み上げたもので、実際販売される製品とは違う部分があります。そして筆者のレビューでは組み立て時からなるべく細かくお伝えするようにしているのですが今回は完成品ということもあり設計や構造はあまり細かくお伝えはできません。ご了承くださいませ。
完成状態からある程度取り外してみてそのディテールを確認してみましょう。ガンプラは接着剤を使わなくても組み上げられるので、ある程度分解できるのがいいですね。組み上げた後からさらに塗装やデカールを貼ったりクリアーコーティングしたり、場合によっては削ったり盛ったりして形状を変更することもできるのでガンプラってほんとにすばらしいと思います。
さすがRG!と思わせてくれるボディは相当な可動性能を示してくれます。上半身はこれでもか!と言わんばかりにギミック満載で両胸は左右で独立可動し、大きく開かせることも、前方にせり出させることもできます。もちろん前屈・後屈も可能で、胸を張った飛翔ポーズやバスターライフルを構えるときにかがませることもできます。
腰部を下側から見てみると前後左右のアーマーにも裏打ちするようにメカ色のパーツが配置されていて、それぞれの接続部もボールジョイント、左右のアーマーに至っては後方へのスイング機能も持たせています。
腕部を見てみましょう。変形すると黄色い爪がまさに“鳥”を思わせてくれます。片腕に2本のツメを持っていますが、それぞれが独立して可動することで表情が豊かになります。残念な点としてはツメ基部の回転部分が丸見えな点でしょうか。気になるようであればグレー色で塗装するするかプラ版等で外側を覆うような加工してみてもいいかもしれません。
前腕部は設定どおりの変形を可能としています。手首は取り外し式にはなりますが前腕裏側をスイングして開き、ツメ基部と袖を一緒に回転させて前腕裏側をもとに戻します。肩も外側にスライドさせて下側に回転させれば変形完了です。1/144スケールでこれを実現できるRGはすごいですね!
脚部もRGならではのディテールと可動を見せてくれます。変形させるときは大腿部と脛内部のフレームごと折り畳みナイフを展開するかの如く引き出すように取り出します。膝関節に“フタ”が付いているのでそれを開くことで逆関節的に折り曲げたときのおさまりが良くなります。足首のアンクルアーマーは人間のアキレス腱にあたる部分にボールジョイント1つで接続する形です。足首は足先の部分を折り曲げて変形完了となります。
頭部はいたってノーマルなガンプラフォーマットでのパーツ割りとなっており細かいパーツ分割はありませんので組み立ては難しくはなさそうです。ツインアイはシール1枚で再現するのとベースの黒と両目の3枚構成で再現するものの選択式となっています。1/144スケールでもバルカン砲も別パーツで色分け再現となっています。
今回のRGウイングガンダムの最大のトピックであるウイング=羽根を見てみましょう。元々の設定では片側2つのウイングユニットがありますが、今回のRGでは片側7つのユニットに展開できます。増加分は1枚のウイングに見えるユニットが表裏で分割することによって枚数を増やす形になっています。これならいたずらに重量を増やさず情報量を格段に上げることができますね。すばらしい機構だと思いました。
装備を確認します。バスターライフルは設定どおり銃身をスライドさせエネルギーカートリッジを3つ接続させることができます。このカートリッジ、今回のサンプルは塗装されているのですが線状のリアリスティックデカールを貼り付けることでメタリックなラインを作れるようです。きらりと光るアクセントになってとてもかっこいいです。
シールドも設定どおり折り曲げることでビームサーベルの格納状態からずいっと引き出すギミックを内装しています。この引き出し機構は折り曲げと同調して動くのでとても楽しい機構になっています。
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