レビュー

「ダイアクロン / グリッドマンユニバース 01 超神合体バトルスグリッドマン」レビュー

可動&ギミック。ダイアクロン隊員まで動きまくる!

 続いて、グリッドマンや各メカの可動域とギミックを確認していこう。

 「グリッドマン」は頭部、胸元、腕、脚が可動し、肘や膝、股関節など要所の関節が動く。そして、大腿部や胸元はひねりを加える動きができ、アクション時の「力の流れ」が表現しやすいものとなっている。一方で股関節は水平での可動は狭い印象となっている。

 掌は親指以外の部分がまとまって開くようになっており、手首の差し替えなしで武器を持たせることができる。

【グリッドマンの可動域】

 そして、筆者が個人的に驚いたギミックはグリッドマンの目だ。本商品のグリッドマンの目はオレンジのクリアパーツが使用されている。一般的なアクションフィギュアなら彩色が施され、パール塗装やメタリック塗装で瞳として表現するのはよく見かける。

 しかし、ガンプラなどのプラモデルでは珍しい話ではない。「アクションフィギュアで目がクリアパーツが使われているからすごい」のではない。

 「クリアパーツによって光を透過し、劇中のグリッドマンの目を再現できる」ことが画期的なギミックだと筆者は声を大にして言いたい! 鎧のような顔立ちは上から光が当たると目元が陰に隠れてしまう。目が隠れてしまうのは飾った時に迫力に欠けて、本物感が薄れてしまう。

 とはいえ、下から光を当てるディスプレイは手間であるし、「顔全体が明るくなった」と感じるくらいだ。

 今回のグリッドマンはそんな筆者の中にあったモヤモヤを打ち破ってくれた仕掛けであった。

 クリアパーツは頭頂部から目元まで伸びており、頭頂部に光を当てることで目にも光が宿る。アニメ、特撮でも目元が輝いていた「グリッドマン」の勇ましい顔を「ダイアクロン」でも確認でき、「同じグリッドマンだ」と筆者は心底感服した。

【グリッドマンの目】
頭頂部の中心部に光を取り込む部分がある
正面から光を当てると暗い印象
頭頂部に光を当てると目に光が入る

 ボレットファイターは機体の底部分にランディングギアが収納されている。

 胴体部部分も伸縮が可能で、主翼は取り外しが可能。位置を変更や翼の角度を変えることで違った雰囲気を楽しむことができる。戦闘支援機状態では、キャノン部分がスライドすることで後部の位置を変えることができ、主翼も折り畳むような角度変更ができる。

 飛行状態の他にも駐機状態で飾ることもできる。そして、翼の砲塔も角度を変えることができる。この砲身は連結されており、個別での角度調整はできないようになっている。

【ボレットファイター/戦争支援機の可動】

 武器の「サンダーシールド」は展開することでシールド状態にすることができる。そして、「サンダーソード」と「サンダーシールド」を組み合わせることで、「サンダークラッシュキャリバー」へ変形。重々しい大剣へと姿を変え、大振りのアクションが映える見た目となった。アニメや特撮版でも活躍した武器が「ダイアクロン」でも登場するのは、やはり胸が熱くなる。

 そして、筆者が「ダイアクロン」シリーズで一番気になっていたのが「ダイアクロン隊員」の可動だ。プラモデルなどでパイロットがよくついてくるが、ほとんどが「コックピットに収まった姿勢」となっている。全高約3センチ、ペットボトルのフタほどの大きさでは大仰な可動はできないだろうと疑っていた。

 しかし、触ってみると手足はもちろん肘や膝まで細かく動く。腹部も前後に動き、機体への搭乗姿勢がスムーズにできる。

 足の裏にはマグネットが仕込まれ、金属製のものの上では、片足立ちも可能。スケール感を演出するオマケだと筆者は思っていたが、「ダイアクロン」を細部まで遊べる。触るほどに「ダイアクロン」の世界に没頭してしまう楽しさが込められていた。

【武器/ダイアクロン隊員】
サンダーシールド
「サンダーシールド」に「サンダーソード」を入れて、「サンダークラッシュキャリバー」へ
細かく動かせるダイアクロン隊員
ボレットファイターにもしっかりと収まる

 可動やギミックはブンドドが捗るハイクオリティを実感できた。しかし、「ダイアクロン」の魅力はこれだけではない。

 それこそ合体変形のプレイバリュー。これらパーツが一体どのように合体し、変化するのか。そして、「グリッドマン」の特徴である「アシストウェポン」を「ダイアクロン」ではどう再現されているのかを見ていこう。

アシストウェポン「バトルハンガー」を組み立てる。パーツを付けていく過程がたまらない

 まずは、グリッドマンを強化するアシストウェポン「バトルハンガー」を組んでいこう。。「ハンガー本体」に各パーツを装着していくことで、上述の戦闘支援機とは異なる重厚感が増した「バトルハンガー」が完成する。

 この組み立てプロセスが筆者は「ダイアクロン」の魅力だと感じた。

 各パーツをかっちりとはめていくほどにボリュームが増していく感じや、姿も変化していく段階をその手で体感できるのはメカマニアにとっては至福の時だ。

 「ダイアクロン」のように設定が凝っているものほど、その内部構造や変形プロセスの説得力を目で見て、指先に触れて感じることができる。

【バトルハンガーへ合体】
肩アーマー装着
腕アーマー装着
腰アーマー装着
胸アーマー装着
脚アーマー連結
脚アーマー装着
バトルハンガー、変形完了

 アシストウェポン「バトルハンガー」のギミックは「サンダークラッシュキャリバー」の懸架やグリッドマンを上に乗せることもできる。

 乗せるときは「バトルハンガー」のジョイントと「グリッドマン」の足裏にあるジョイントを合わせるので、しっかりと固定することができる。このシチュエーションは特撮版を豊富とさせ、さらに空中戦でのアクションの幅を増大できる。

【バトルハンガーのギミック】