レビュー
「ダイアクロン / グリッドマンユニバース 01 超神合体バトルスグリッドマン」レビュー
2021年7月10日 00:00
超神合体バトルスグリッドマンへ合体。合体プロセスまで完全再現!
いよいよ本命の「バトルスグリッドマン」へ合体開始。各個アーマーパーツを装着することはもちろん、PVでもあった空中での合体プロセス「強化鎧装機動・グランドオメガクロス」も再現することができる。
今回は「強化鎧装機動・グランドオメガクロス」を紹介。「バトルハンガー」に「グリッドマン」を収める形となるこの合体は、ロボットアニメの合体バンクらしい演出が楽しめる。PVのカッコいい合体を自分の手でできるのは、筆者とって感無量だった。
パーツとパーツを合わせる「ブロックを組むような感覚」とは異なる、「グリッドマン」に各アーマーパーツを装着していく着せ替え感覚は新鮮で、メカならではの変形による各パーツの移動が躍動感を感じさせる。
合体が完了した「バトルスグリッドマン」はメカメカしさが増し、巨大な翼や背中のキャノンと存在感とロマンを発揮したデザインとなっている。
可動範囲は中核となる「グリッドマン」に追従する形となっている。筆者の経験から、こうした中核の可動フィギュアにオプションを装着するアクションフィギュアはどうしても装着したアーマーが干渉して、可動域を大幅に狭めてしまう印象があった。
しかし、ヘルメットで固定されている頭部を除けば、手足は申し分なく動く。肩アーマーは水平での干渉を避けために装甲が可動し、脚アーマーも太ももに装甲が伸びているが、膝関節に追従する機構が備わっている。アクション性を損なわない工夫が随所に施され、どっしりとした動きが楽しめる。
また、背中の主翼は水平にすることができ、腕アーマーのパワーバイスを展開することで前方に火力を集中させる「フルアタックモード」にできる。
残念な点は、肩アーマーと背中のウィングの干渉は構造上回避しずらく、ウィングを縦に動かないと腕を振り上げる動きが取りずらくなっている。また、干渉で肩アーマーが取れやすいのも筆者的には残念でならない。
そして、主翼とキャノンを取り外すとBモード(近接格闘機動モード)に変更することができる。主翼が外れただけだが、がらりと印象が変わり上述した肩アーマーの干渉が解消されて腕を大きく振るアクションが発揮できる。また、特撮版の「サンダーグリッドマン」により近づいた印象となる。
遊びごたえ抜群の合体変形は、メカメカしい造形やプロポーションの美しさを維持しつつ、可動も大きく損なうことはなかった。
「グリッドマン」、「バトルスグリッドマン」、「バトルハンガー」と様々な形態が楽しめる本商品。それだけに、筆者は「様々な勇姿を写真に収めていきたい」と胸の内が熱くなった。
様々なモードで多彩なアクションが楽しめる
ここからは「グリッドマン」、そして「バトルスグリッドマン」のポージングを紹介。「グリッドマン」は柔軟でスタイリッシュなアクション、そして、「バトルハンガー」との連携でスピード感あふれるポージングが楽しめる。
「バトルスグリッドマン」は堅牢なアーマーによる力強いアクションが映える。武骨なアーマーの陰影やあおり視点の迫力が抜群にカッコいい。
今回の「ダイアクロン / グリッドマンユニバース 01 超神合体バトルスグリッドマン」はアニメ、特撮のそれぞれの特徴を入れつつ、「ダイアクロン」のSF感が融合した豊富なプレイバリュー商品となっている。
特撮版とアニメ版を知っている人ほど、一挙両得なデザイン性やギミックの奥深さが楽しめる。合体変形機構も「ダイアクロン」ならではの完成度の高さが感じられた。
一方で筆者は初の「ダイアクロン」商品を手に取ってみて、「これがダイアクロンか!」とは思えなかった。「グリッドマン」とのコラボ商品のためその要素が強く感じられ、コラボの枠内で完成されていて、広大な「ダイアクロン世界」とは違った魅力となっている。
それだけに「グリッドマン」好きにオススメのアクションホビーとなっている。
逆に、「ダイアクロンとは?」とここから「ダイアクロン世界」をより知りたくなった。筆者は「ダイアクロン DA-71 トライヴァース トライジェッター<Dキャリバー>」、「ダイアクロン DA-74 トライヴァース トライランブラー<Dキャリバー>」が「グリッドマン」以上のブロック玩具感が楽しめるのではないかと、興味が湧いた。
© TOMY
©円谷プロ